• 投稿日2021.05.31

太陽光のFIT(固定価格買取制度)とは?知らないと損をするFITの仕組みを解説!

太陽光発電の設置を検討していると「卒FIT」という単語を目にすることが近年多くなっていますが、そもそもFIT制度がどういうものかご存知でしょうか。

今回は、FITの基本的な仕組み・FIT制度が終わった後の太陽光発電の効率的な利用方法についてわかりやすく解説します。

FIT制度(固定価格買取制度)とは

太陽光発電に関する話題の時に、良く見かけるのが「FIT(フィット)」という言葉です。では、FITとは一体どんなものなのでしょうか。

FITは、再生可能エネルギーで生み出した電力を、電力会社が一定期間において、固定価格で買い取ることを国が約束する制度のことです。

FITの制度開始は、2012年7月からです。では、FITは一体どんな経緯で始まったのでしょうか。FITの前身になるのが、2009年から始まった「余剰電力買取制度」です。余剰電力買取制度というのは、家庭で発電した太陽光発電の余剰電力を、電力会社に買取を義務付ける制度のことです。

その後、2012年7月に余剰電力買取制度は「FIT」に名称変更し、正式にFIT制度がスタートしました。FITはこれまでの太陽光発電だけでなく、風力・水力・地熱・バイオマスなど、合計5つの再生可能エネルギーを対象にした新しい制度です。

太陽光発電のFIT期間が終了してしまう?

太陽光発電の買取り制度のスタートは、2009年の太陽光発電余剰電力買取制度からです。2012年7月にはFITに名称変更し、FIT制度が開始されました。買取り開始から10年間、日本の太陽光発電は世界的にみても高値で買取られることになります。

2019年からは、2009年開始のFIT期間が満了しているところです。また、2012年7月の制度開始から2022年7月が10年目となるFITもやがて満了を迎えようとしています。卒FIT後の太陽光発電の利用方法はどうすればいいのでしょうか。また2020年度末に予定されている「FIT法の抜本的な見直し」についてもこちらで詳しくご紹介します。

「卒FIT」=「FIT期間が終わる人」が増えている

2019年には「卒FIT」に関する問題が大きく取り上げられました。では、卒FITとは一体どんなもので、どんな人たちが関係するのでしょうか?

卒FITとは、2009年からスタートした太陽光発電の余剰電力買取制度の買取期間終了のことです。2012年7月よりFITに制度変更したことから、FITが終了することを卒FITと呼びます。具体的には住宅用の10kW未満の太陽光発電で、固定価格での買取りが終了するという意味です。

2013年頃には住宅用の10kW未満の太陽光発電は、10年間1kWh当たり40円程度の高値で、電力会社に売電されていました。卒FITに関係する人とは、2019年から順に固定価格の期間が終了する人のこと。2019年に卒FITに関係する人は、資源エネルギー庁の資料によると53万件になるとされています。また、今後も1年ごとに順次卒FITに移行していくのです。

太陽光発電の利用方法を見直そう

卒FIT後の太陽光発電の利用方法に関しては、資源エネルギー庁から、次の2つの選択肢が示されています。

自家消費

自家消費とは、これでの太陽光発電システムに家庭用蓄電池をプラスして、電力の有効利用を促すものです。具体的には、日中に太陽光発電を利用して発電、その電気を使用します。余った電気は蓄電して、発電ができない夜間に蓄電池に貯まっている電気を使用するというものです。また、余った電気は電気自動車への給電などにも使用できるでしょう。

相対(あいたい)・自由契約

相対・自由契約とは、電気を購入してくれる小売電気事業者を、個人で探して余った電気を売るというものです。買取価格はこれまでよりも大きく下がりますが、余った電気を売ることで家計をアシストしてくれます。

FIT価格の推移とこれからの展望

これまで日本の太陽光発電の買取価格は、時代の変化に合わせて推移してきました。大きな転換期となったのは、余剰電力買取制度開始時・固定価格買取制度開始時です。それぞれ社会の要請に応じて、買取価格が決定されました。元々、太陽光発電の買取は住宅用からスタートしましたが、その後低価格で大量に発電が可能な産業用の大型発電所に注目が移ります。

では、今後FIT価格はどのように移り変わっていくのでしょうか。次にFIT価格の推移とこれからの展望についてわかりやすくご説明します。

これまでのFIT価格の推移

2009年からスタートした住宅用太陽光発電の余剰電力買取制度の買取価格は、FITを経て大きく推移しました。ちなみに、2009年以前は電力会社が個別に電気の自主買取をしていた時代です。当時は平均約24円での買取りでした。

2009年から始まった余剰電力買取制度では、住宅用の太陽光発電の買取価格は一挙に約2倍の10年間1kWh当たり48円に急騰します。翌2010年も48円が続きました。2011~2012年の2年間は、10年間1kWh当たり42円に下がります。2009年から4年間続いた高値での買取りのおかげで、日本における住宅用の太陽光発電の普及は一気に広がりました。

また2012年には、固定価格買取制度(FIT)がスタートします。FITにより太陽光発電の買取に大きな変革があります。それまで24円の低額だった産業用の太陽光発電が、20年間1kWh当たり40円の高単価で買取られることになりました。ここから一挙に、メガソーラーを軸とした大型発電所の建設ラッシュがスタートします。

ところが、2020年までにFIT価格はだんだんと値を下げ、住宅用は10年間1kWh当たり21円、産業用は20年間1kWh当たり13円(50kW以上は12円)になりました。

2021年度~今後の予想

2021年度は、卒FITは進行しながらも、FIT制度は今後も継続されます。2021年度のFITの買取価格は、住宅用10kW未満は10年間1kWh当たり19円にさらに下がりました。産業用は10kW以上50kW未満で20年間1kWh当たり12円、50kW以上250kW未満は20年間1kWh当たり11円にさらに値を下げます。

今後の予想としては、住宅用・産業用FITは、ともにさらに買取価格が下がるでしょう。その大きな理由として、卒FIT元年である2019年と翌2020年では、制度が大きく変わったことが関係しています。

制度変更の内容は、太陽光発電の10kW未満・10kW以上50kW未満の2つのカテゴリーは「余剰電力買取のみ」になりました。産業用の50kW以上は基本全額買取で、余剰電力買取の選択も可能です。

また、太陽光発電の10kW未満・10kW以上50kW未満の余剰電力買取には条件があります。その条件とは、太陽光発電で作った電気のうち、30%を自家消費できないと余剰電力を売電できないということです。

卒FIT後の売電価格は低単価

卒FIT後の売電価格は7円~10円(税抜)になり、大幅に低単価になることが予想されます。その理由は、国主導の固定買取期間が終了したことで、これまで売電先だった電力会社が直接買取るからです。電力会社が自ら発電する価格と同等か、それ以下の価格でないと買取れないということになります。

よって、卒FIT後の太陽光発電の売電価格は、安価で大量に作れる電力会社との価格競争になり、大幅に低単価になることが予想されます。結論として、卒FIT後は基本自家消費を促進し、余った電気のみを売電することをおすすめします。

卒FIT以前は各エリアの旧一般電気事業者(地元の電力会社)のみへの売電が認められていました。卒FIT後は新電力への売電が可能になります。

ちなみに2012年のFIT価格は42円です。また現在の卒FIT後の売電価格は7円~10円になることから、単純計算しても1/4に下がることが予想されます。これまでと同じやり方ではメリットが大きく下がることから、賢くお得に利用することを考えなくてはいけません。

大手電力会社の卒FIT後の太陽光発電の売電価格

電力会社 売電価格
北海道電力 8円/kWh等
東北電力 9円/kWh等
東京電力 8.5円/kWh等
中部電力 8円/kWh等
北陸電力 8円/kWh等
関西電力 8円/kWh等
中国電力 7.15円/kWh等
四国電力 7円/kWh等
九州電力 7円/kWh等
沖縄電力 7.7円/kWh等

どうする?卒FIT後の選択肢

卒FITは、FITユーザーにとっては大きな問題であり、間違いなく転換期となるでしょう。これまでの太陽光発電の高値での買取りが終了することから、あらゆる面で次の対策を講じる必要があります。

そこで重要になるのが、太陽光発電を有効に活用するための対応策です。こちらでは新電力・自家消費・蓄電池・電気自動車を有効に活用する方法についてご紹介します。

新電力に売電する 

卒FIT後のユーザーの中には、今後も売電を考えている方も多数いることでしょう。そのまま現在の電力会社に売電を続けることもありです。

ただし、現在の電力会社に売電すると、業界の中で最安値になることが予想されます。その理由は、大手電力会社は電気を最も安く、大量に発電することができるからです。そのため、少しでも高値での売電をお考えであれば、新電力に売電することをおすすめします。

新電力は、自社で発電することよりも、電気を一般家庭に「売る」ことの方に積極的です。よって、現在の電力会社よりは若干高値で買ってもらえることが予想されます。

自家消費にまわして利用する

卒FIT後の売電価格は1kWh当たり7円~10円の予想です。そのまま売電すると安値で買取られてしまうことが分かりますね。逆に電力会社から電気を買うと、1kWh当たり平均20~30円ほどになり、高値で買うことになります。

電力会社から電気を買わずに、太陽光発電した電気を自家消費すると、最大1/3~1/4の価格で使うことができるのです。こう考えると、自家消費はかなりお得だということになります。

太陽光発電に関しては、FIT期間中と卒FIT後では、考え方を真逆にすることをおすすめです。ポイントは、次の通り。FIT期間中は電力会社から買う電気よりも、発電した電気の方が高値であることから、電気を電力会社に売ります。

逆に、卒FIT後は電力会社から買う電気よりも、発電した電気の方が安値になることから、電気を自家消費にまわしてそのまま利用するのです。このサイクルにすることで、太陽光発電した電気を上手に使うことができます。

蓄電池を利用

卒FIT後には、太陽光発電にさらに家庭用の蓄電池を加えることで、効率的なライフスタイルを実現することができます。日中はこれまで通り、太陽光発電をして普通に電気を使いますが、余った電気は蓄電池に貯め、夕方~夜間に自分の家で使うようにするのです。そうすることで、電力会社から買う電気よりも格安に電気を使うことができるでしょう。

太陽光発電に蓄電池をセットにすることで、お得で自由に自家消費をすることが可能です。また、蓄電池は災害など、いざという時には非常用電源としても使うことができます。蓄電池を補助金の対象としている自治体もありますので、ご検討されてはいかがでしょうか。

電気自動車を利用

卒FITに対する考え方が進んだことで、余剰電力を売るから、自家消費するという電気の使い方に移りつつあります。

そんな中「V2H」という新しい電気の使い方の動きが始まっているのはご存知でしょうか。「V2H」とは「ビークル・トゥ・ホームシステム」のことで「クルマ(Vehicle)から家(Home)へ」という意味。基本は、電気自動車に蓄えた電気を、家庭用として使うということです。また、逆に家庭で太陽光発電した電気を、電気自動車へ給電して使うことも可能です。

昼間に太陽光発電で生み出した電力を蓄え、夜間に充電できるように蓄電池機能を搭載した充電スタンドも開発されています。このように太陽光発電・蓄電池にさらに電気自動車を加えることで、お得で賢く自由度の高い電気の使い方ができるのです。

太陽光発電の卒FIT後は自家消費の時代に

今回は、太陽光発電のFITの基本と卒FIT後について説明しました。卒FIT後には、間違いなく売電単価は下がります。

そのため、今後は自家消費にシフトチェンジすることがおすすめです。

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