ヒューマンキャンパス高等学校 先生紹介インタビュー 渋谷 佳枝先生 秋葉原学習センター/国語・英語担当

変化の激しい社会を生き抜くために。通信制高校で身につけてほしいもの

ヒューマンキャンパス高等学校で学ぶ生徒の「入学から卒業まで」のすべてを支える渋谷先生。生徒には、高校卒業資格の取得だけではなく、変化の激しい現代社会を生き抜く「打たれ強さ」を身につけてほしいと願っています。渋谷先生が育てたい生徒像を伺いました。

1日のタイムスケジュール

11:00
授業

午前中は英語の授業。簡単なようで間違えやすい単語の意味を、記憶に残るようにひとつずつ図で示して丁寧に解説します。わからない生徒がいたら、その都度立ち止まって一緒に確認しながら理解を進めていきます。

15:00
放課後の質問対応

80名以上の生徒のレポートの管理、スクーリングの引率、保護者対応などで大忙し。この日は、生徒の質問に対して個別指導を行っていました。先生自ら生徒に声をかけ、話やすい環境を整えています。

18:00
イベントの企画・設営

渋谷先生はキャンパスで行うイベントの企画も手がけているそうです。この日は、他の先生と一緒に、翌日に開催されるイベントの設営準備。「できる限り生徒の視野が広がるイベントを行いたい」と渋谷先生。

ヒューマンキャンパス高等学校の特長

ヒューマンキャンパス高等学校の特長

生徒の夢は一夜にして劇的に変わるからこそ、置かれている環境が重要

通信制高校は時間の拘束がないため、自分の好きなことに取り組む時間を多く確保することができます。つまり、「やりたい」ことをやろうと思えば、いくらでもできる環境です。やりたいことをやれるからと言って、それで一生食べていける保証はどこにもありません。厳しい言い方かもしれませんが、好きなことで成功できるのは、ほんの一握り。だからこそ、通信制高校に通う生徒には「視野を広げる」ことの大切さを伝えています。

良くも悪くも、生徒の夢は置かれている環境や周囲の言葉によって劇的に変わります。校外学習などで校舎の外に出かけたり、他キャンパスに通う生徒と交流したり、個性も経験も多様な先生から働きかけたりすることで、本当にやりたいこと・進路・仕事について幅広く考えられるようにしています。

ヒューマンキャンパス高等学校の先生になって、やりがいを感じる点

「当たり前のこと」を当たり前にできる生徒を育てたい

「朝起きることができない」「勉強が苦手」「人とコミュニケーションをとれない」「決まった時間に来られない」という生徒もいます。しかし、通信制高校だからといって、こうした生徒たちに対して「レポートと課題さえやっていればいい」と片付けることはできません。通信制高校に通う生徒もいずれは社会に出て、全日制高校を卒業した人と一緒に働きます。そのため、通信制高校でも、社会で「当たり前」とされていることが当たり前にできる生徒を育てなければならないと考えています。最低限の学力や礼儀、マナー、コミュニケーションを身につけるには、通信制高校が最後の砦。その役割を担う今の仕事に大きなやりがいを感じています。

印象に残っている生徒や出来事

印象に残っている生徒や出来事

「3歩進んで5歩下がってもいい」。その先に見える風景

以前に受け持った生徒が進学で悩んでいたときに、私がかけた言葉は「3歩進んで5歩下がってもいい」。3歩進んで5歩下がったらマイナス2になってしまうと思うかもしれません。ですが、結果はマイナス2でも、3歩進んだからこそ見える景色があるはずです。それを知って2歩下がるのと、知らないでその場に止まっているのであれば、3歩進んで見られる景色を見てからマイナス2になったほうが良いということを伝えたかったのです。

正直に言うと、この言葉をかけたことをしばらく忘れていたのですが、生徒自身はその言葉を拠り所にがんばっていたそうです。のちにこの生徒は海外留学を実現し、無事に高校を卒業したあと、留学先で大学に進学することができました。私が意識せずにかけた言葉が、生徒の心に残り、その後の人生を支えられたということを知ったときは本当にうれしかったです。

こんな生徒に入学してほしい

「自分の気持ちをわかってもらいたい」という生徒に寄り添う

本キャンパスに通う生徒の大半は、中学・高校に通えなかった経験を持っています。そのほとんどが「今の自分を変えたい」「そのきっかけが欲しい」「自分から目の前のことに積極的に取り組んでみたい」という意欲があります。たとえ中学時代は不登校で「誰とも話をしたくない」と言っていたとしても、裏を返せば「自分のことをわかってもらいたい」という気持ちが隠れているはずです。こうした気持ちを表に出す生徒もいれば、自分自身で気づけていない生徒もいます。こうした気持ちに気づかせることも、教師の大切な役割だと考えています。

入学を考えている皆さんへ

変わるきっかけはどこにでもある。大切なのは「楽しもう」という主体性

自分の高校時代を振り返ると、勉強を「やらされている」という意識が強く、「自分からやろう」という意識を持つことができませんでした。どうせやらないといけないことだから、「楽しもう」という気持ちがあれば、その後の人生が大きく変わったのだと思います。通信制高校で取り組むレポートにしても同じことが言えるでしょう。「やらなければいけないことだから、せめて1回で終わらせよう」というプラス思考を持てるかどうかが大きいのだと思います。

今後社会に出て仕事をするときには、楽しいことばかりではなく、むしろつらいと感じることも多いでしょう。そこでも、「つらい」と受け身になるのではなく、「楽しもう」と積極的に取り組むだけで、仕事の成果も周囲の信頼も大きく変わります。変わるきっかけはどこにでもある。自分でそのことに気づけていないだけ。この言葉を胸に刻み、何事にも「楽しもう」という主体性を持ってほしいと思います。

みんなの学校選び・スクールライフ体験談

通信制高校やサポート校に進んだ先輩たちや、そのご両親・先生方から体験談をお寄せいただきました。通信制高校を選んだきっかけ、実際の学校生活の様子などが本音で語られているだけでなく、これから学校を選ぶ皆さんへの熱心なアドバイスも満載です。