日々輝学園高等学校 学校紹介インタビュー 髙野 葉介(たかの ようすけ)さん、上笹 昊輝(かみざさ こうき)さん
助け合って成長していける。1人ひとりの個性や「よさ」を発揮できる日々輝学園高等学校の魅力とは?
1人ひとりの「よさ」を伸ばし、生きる力を養える日々輝学園高等学校。関東圏に6校ある校舎・キャンパスのうち、今回はさいたまキャンパスの在校生である髙野 葉介さん(3年生/写真右)と上笹 昊輝さん(2年生/写真左)にお話を伺いました。
現在の状況
現在の学年・お名前・部活動等、自己紹介をお願いいたします。
髙野さん(以下、髙野):3年生の髙野 葉介(たかの ようすけ)です。生徒会長を務めており、部活動はサッカー部と軽音楽部に所属しています。最近では、生徒会で新しく学校行事を作ったので、開催に向けて企画を練っています。
渋谷(インタビュアー):新しい企画とはどのようなものでしょうか。
髙野:学校の皆が音楽を通じて、前に出て発表する機会が増えればいいなと思い、「HIBIKI ROCK FES」というものを企画しました。
上笹さん(以下、上笹):2年生の上笹 昊輝(かみざさ こうき)です。生徒会で書記を務めていて、部活はサッカー部のほか、野球部にも所属しています。 生徒会の活動では髙野先輩が企画した「HIBIKI ROCK FES」のサポート、個人の活動では英検や数検の取得に向けて取り組んでいるところです。
渋谷:英語と数学が得意で検定に取り組んでいるのですか?
上笹:得意科目というわけではありませんが、先生に「やってみないか」と声をかけてもらい、そこから自分のペースで進めています。
通信制高校を検討し、入学を決めたきっかけ
通信制高校への入学を考えた理由は?入学前の状況やターニングポイントを教えてください。
髙野:僕は中学生のとき学校に全然通えておらず、自治体がおこなっている相談室に通っていました。そのとき、相談室にいた先生から「日々輝っていうところ知ってる?」と聞かれたのが最初のきっかけです。日々輝学園は通信制高校だけど週5で通えると聞いて、それはすごくいいなと思い興味が湧きました。
上笹:僕は市の相談室に行きながら、全日制の高校を目指していました。一方で、学年全体や学校全体で大人数が集まるような場所に恐怖心があり、高校生になったときにそのような環境の中で、授業と部活を両立しながら毎日通えるのかと不安を感じていました。そのときに、担任の先生から通信制高校という選択肢もあると教えていただき、そこから考え始めました。
日々輝学園高等学校への入学の決め手はなんでしょうか?
髙野:決め手は、週5で通学できることです。中学で学校に通えていなかった分、高校では通いたくて。全日制の高校と同じように通学できるところは大きかったです。 また、少人数制であることも決め手の1つでした。人が少ない分、1人ひとりと仲を深めていけるのではないかと思いました。
上笹:僕の場合は、全日制を受験するかギリギリまで悩んでいて、願書も出していました。しかし、「絶対に受からないと」というプレッシャーや、試験会場に大勢の人が集まることに対する不安が強く、受験が難しいと思い、通信制高校に通うことにしました。
入学するまでに見学など、何か準備はしましたか?
髙野:僕はオープンキャンパスに行きました。
上笹:僕は当時、まだ人と触れ合うのが少し苦手だったので、個人面談だけ行いました。
渋谷:そうだったんですね。このキャンパスで個人面談を?
上笹:はい。先生と話しをして、そのときにキャンパス内も見せてもらいました。
渋谷:先生や学校の印象はどうでしたか?
上笹:楽しそうな授業をしていたのが印象的でした。先生が生徒1人ひとりをしっかり見てくれているんだなと感じることができたので、ここに通ったら自分も楽しく授業が受けられるのではないかと思いました。
渋谷:実際に授業の様子や先生を見て、安心感があったということですね。入学を決めてから実際に入学するまでの間に、何か準備していたことはありますか?
髙野:入学前の準備でいうと、事前に課題のようなものが配られました。中学で学んだ内容を押えた振り返り冊子のようなもので、入学前のオリエンテーションで提出しました。中学であまり勉強していなかったので、少しでもついていけるように入学前の期間に取り組みました。
入学後の生活スタイル
学校での一日の流れは?
髙野:学校は9時15分から始まります。そこから授業を3時間行い、お昼休み後に13時5分から4時間目が始まります。あれ、5時間目って何時頃に終わるんだっけ?(笑)。
上笹:5時間目は14時55分ですね(笑)。2年生だけ水曜日は6時間目があります。15時55分まで通常授業があるので、皆その日はひぃひぃ言いながらも学校に来ています(笑)。
髙野:通常授業が終わると、日々輝塾や部活、生徒会などの委員会活動があります。放課後の活動は17時までです。
休日は何をしていますか?
上笹:運動部なので、練習や試合に参加しています。そのほかにも、学校の説明会に在校生スタッフとして参加していますね。
髙野:学校の説明会では、日々輝学園に興味がある方達に僕たち在校生の生の声を届けたり、相談に乗ったりしています。
部活の様子は?
上笹:僕が所属しているサッカー部を例に挙げると、放課後、大宮駅まで移動して、レンタルコートで2~3時間練習をしています。普段はさいたまキャンパスの生徒だけで練習していますが、試合は東京校のメンバーと合同で参加しているので、大会が近くなると東京校の生徒と合同で練習します。
渋谷:ほかのキャンパスの生徒さんと一緒に練習してチームを作っていく難しさはありますか?
上笹:本当に難しいです…。でも、別のキャンパスの選手のプレーを見るのは良い刺激になりますし、もっと上手くなりたいという気持ちになり、モチベーションの維持につながっています。
渋谷:髙野さんは軽音楽部ですよね?楽器の練習はキャンパス内でされているのでしょうか?
髙野:はい。3階の図書室に機材がそろっているので、そこで練習しています。自分はギターを担当していて、最近流行っている曲のコピーバンドをしています。
だいたい学年に1組くらいバンドがあるのですが、2年生のドラムが、3年生のバンドを掛け持ちしてくれていて、学年を超えて交流があります。皆で何かを一緒に演奏するのがすごく楽しくて、僕の学校生活の中で一番楽しい瞬間ですね。
学習スタイルや学校の雰囲気
学習の進め方について教えてください。
上笹:基本は教科書に沿って進めてくれます。全日制の高校に通う友達の話を聞いていると、単元ごとの進みはやっぱりゆっくりだと思います。その分、授業がとても丁寧で、ちゃんと皆がついていけているか先生が1人ひとり確認してくれています。
レポートについても、わからないところは先生に聞けば個別で教えてくれますし、日々輝学園は生徒と一緒になって進めてくれる環境です。
髙野:上笹くんが言うように、授業はすごく丁寧でゆっくりです。授業中、生徒が問題などに取り組む時間では、先生が教室をぐるぐる回って手が止まっている人がいたらわかるまで教えてくれるんですよ。それもあって進むペースはゆっくりですが、僕はそのような授業の進め方にすごく助けられています。
また、“クラスルーム”というパソコンやスマートフォンで先生とクラスや授業のことについて、確認できるツールがあります。自分は、進路活動をするうえで、とても助かりました。
上笹:クラスルームは入学したときから使えて、授業で利用したパワーポイントなどを復習用に送ってくれる先生もいます。
髙野:授業内容やクラスにもよりますが、休んでいる人は学校に連絡すれば、オンラインで受けることもできるようです。
渋谷:ITツールを駆使して自宅からでもサポートを受けられる、素晴らしい試みですね。学校のサポートについてさらに深堀したいのですが、“日々輝塾”ではどのようなことをしていますか?
髙野:放課後に行われている日々輝塾では、受験勉強というよりも検定試験に向けての勉強がメインです。ただ、授業の内容などでわからないところを先生に聞きに行っても教えてもらえます。また勉強以外では、大学受験の面接練習をしてくれるのはとてもありがたいです。今だとオンラインでの面接練習もしてくれています。
上笹:僕は、日々輝塾というのがあると先生に聞いて、英検や数検の取得を目指して行っています。ほかにも漢検やワープロ検定などがあり、自分の興味のある分野で勉強したりチャレンジしたりできます。各検定に受験して在学中に受かれば、大学受験や就職時にアピールできるので!
学校や授業中の雰囲気、先生の印象はどうですか?
髙野:授業中は皆集中していて静かです。皆が疲れないように先生が雑談を挟んでくれるので、少し休憩しながらも、真剣に取り組めていると思います。
上笹:2年生も、休み時間は皆それぞれの趣味の話とかで盛り上がっていますが、授業になると集中して先生の話を聞いています。髙野先輩が言ったように、先生が授業前などにちょっとした雑談をしてくれます。例えば今日の国語の授業では、「10月は神無月って言われるけど、島根県(出雲地方)だけは神在月なんだよ」みたいな話をしてくれて。そういう話があると、皆も「へぇ」って食いついて授業にスムーズに入っていけます。
渋谷:先生が授業に集中できるように工夫してくれるのはとても良いですね。他には何か先生の印象はありますか?
髙野:1話したら100返ってくるような(笑)。たくさん話してくれる先生が多いです。授業の話以外でも相談に乗ってくれる、良い先生しかいないですね。
上笹:いや、本当に。良い先生しかいないです。
学校に対して「こうなったらいいな」というところは?
髙野:不満はないですね!
上笹:僕もないですが、1つあるとすれば体験学習を年に2回に戻してほしいです(笑)。体験学習は2泊3日の校外学習のような感じです。同級生や先生の意外な一面を知れる機会で、すごく充実した時間を過ごせました。
髙野:勉強以外にも、温泉に入ったりバーベキューをしたりとか。花火もすごく楽しかったよね。
上笹:すごく充実した時間だったので、年1回なのがすごく残念です…。(先生に向かって)年1回ではなく、2回でお願いします!(笑)。
ほかの学年の生徒と関わりはありますか?
髙野:体育祭や文化祭などの行事は学年関係なく関わりがあります。
上笹:例えば体育祭だと、赤がA組、白がB組というように縦割りでやる感じですよね。
髙野:そう。競技で人が足りなかったら、3年生の中に2年生が入ったりとか。
上笹:最初は先輩との距離が近いことに少し戸惑いました。でも、本当に明るくてフレンドリーな先輩ばかりだったので、最終的には楽しかったです。
髙野:行事以外でも、僕が1人でいるときなどに、後輩が「先輩何してるんですか?」って話しかけに来てくれるのもすごく嬉しいです。後輩から話しかけてもらえるのがありがいですし、すごく助けになっていますね。
上笹:僕たちの所属しているサッカー部では、敬語を使わないという特殊な例もあります。学校全体でも上下関係がそこまで厳しくないのですが、サッカー部では「敬語禁止!」みたいな感じで上下関係が全くないんですよね。
同級生には話しづらいようなことも、先輩には相談できるので、本当に助けてもらっています。
髙野:上笹くんは、生徒会でもすごく僕のサポートをしてくれています。なくてはならない必要な存在ですね。
上笹:そもそも僕が生徒会に入ろうと思ったのは、髙野先輩が生徒会長をやると僕に伝えてくれたからなんですよ。それを聞いて、先輩がやるなら安心して生徒会の活動ができるなと思ったんです。
先輩の「生徒会長をやるんだ!」という一言が、僕もチャレンジしてみようという気持ちにさせてくれました。きっと、先輩が「やるかやらないか悩んでるんだよね」という雰囲気だったら僕も「今回はやめておこうかな…」と思っていたかもしれません。強い意志で背中を見せてくれた先輩のおかげで、僕もチャレンジができました。
通信制高校に実際通ってみての感想・ギャップ
実際に通信制高校に通っての感想や、入学前とのギャップなどがあれば教えてください。
髙野:すごく静かな人達の集まり…というイメージを持っていましたが、通ってみると全然そんなことはありませんでした。皆たくさん話してくれたおかげで、学校に対するモチベーションが上がりました。いい意味でギャップがありましたね。
上笹:僕も同じです。最初は、「皆どんな感じのテンションなんだろう…」と不安でした。でも、入学後にグループディスカッションしたときに、共通の趣味を持っている子がいて。そこからよく話しかけてくれるようになって、僕も話しかけるようになりました。そうしたら、なんか周りの違うグループだった子も、「俺もそれ知ってる」とか「このゲームやってるんだ」と話しかけてくれて、どんどんクラス内で会話が広がっていって。休み時間が本当に短く感じられるぐらい話したりしていて、とても楽しいです。
学校の良いところ
学校の良いところ・気に入っているところは何ですか?
髙野:一番は先生と生徒の距離が近いところですね。勉強や進路だけでなく、日々の生活面の相談もできて、助けてもらえるのはとてもありがたいです。
上笹:僕も同じです。あと、どの先生に相談してもちゃんと相談に乗ってくれるのは、なかなかほかの高校ではないと思っています。
後輩たちにメッセージ
後輩たちに向けて、メッセージをお願いします。
髙野:勉強も大事ですが、勉強するだけでなく、周りの人と関わってほしいと思っています。学生生活で、いろんな人とコミュニケーションを取って助け合っていってほしいです!
上笹:日々輝学園は、生徒の想いを形にしてくれる場所です。例えば、最初はなかった部活を生徒の要望があると同好会を作ってくれたことがありました。バスケ部や陸上部は、生徒の「やりたい」という声から同好会が発足しています。このように、さまざまなことに挑戦できる学校なので、どんどん自分からやりたいことを発信してチャレンジしてもらいたいですね。
インタビュアー
渋谷 卓磨 (しぶや たくま)
1988年 東京都出身
リゾートホテル運営業務に8年間従事し、2022年ウェブクルー入社。
みんなの学校選び・スクールライフ体験談
通信制高校やサポート校に進んだ先輩たちや、そのご両親・先生方から体験談をお寄せいただきました。通信制高校を選んだきっかけ、実際の学校生活の様子などが本音で語られているだけでなく、これから学校を選ぶ皆さんへの熱心なアドバイスも満載です。