高校生が友達を作るには自分を知ることが大切!友達の作り方と注意点

高校生になると環境だけでなく人間関係も大きく変わります。うまく友達を作れず、悩む場面もあるかもしれません。そんなときはまず自分の行動を振り返り、これからどう過ごしたいかを考えることが大切です。この記事では、そんな高校生が友達を作るための心構えと方法、注意点を解説します。

友達付き合いが苦手な高校生に共通する特徴

友達という関係は、自分だけでなく相手があって初めて成立するものです。友達になりたいと思っていない、または周囲から自分がどう見えているかを誤解していると成立しにくくなります。

大切なのは自分がどのように振舞っているか、考えているかであり、これから友達を作るならまずはそんな「自分」を知る必要があります。ここでは、友達付き合いが苦手という人によく見られる、共通する特徴について考えてみましょう。

自分に自信がない

「自分のここが嫌い」「どうせ私なんか」と自信を持てない人は、積極的な友達作りが苦手な傾向があります。友達とは「対等な関係」であるのが理想です。しかし「自信がない」と自分を相手より低く考え、ネガティブに振る舞いがちです。

そのような人は、クラスや部活動でも積極的に声をかけることが苦手な傾向があります。勇気を出して声をかけたのに相手に困惑されてしまうと、余計に消極的になってしまうかもしれません。

プライドが高く自意識過剰

自信にあふれプライドが高く自意識過剰な人も、実は友達付き合いは苦手です。普段から明るく振る舞うので人気者と思われがちですが、プライドの高さが理由で相手が離れていくことがよくあります。

自分のことばかりを話題にするのが好きで、人の意見をあまり聞かないのもこのタイプの特徴です。こうなると相手は対等な友達と思えず離れていき、徐々に孤立してしまうかもしれません。しかし本人にはその理由がわからず、結局自信を失ってしまうでしょう。

友達が欲しいと思っていない

そもそも「友達なんか必要ない」と思っていたら、たとえ友達ができても長続きしないでしょう。家庭での教育や自分のこれまでの苦い経験から、そのような考えを持つ人も少なくありません。

「友達には無理してでも合わせないといけない」「意見が合わないと許せない」といった考えにとらえられている人も、友達作りに積極的ではないことが多いようです。結果として人を遠ざけることになり、「ひとりのほうが気楽」と気にしない様子の人もいます。

高校生が新しい友達を作る方法と心構え

「一緒にいて楽しい」「話が面白い」といった自分と相手の相性や特徴が、友達になるきっかけになります。つまり友達になるには自分のことを知ったり、相性の良さそうな人を見つけたりすることが重要だということです。 ここでは高校生が新しい友達作りに備えたおきたい心構えと、行動のきっかけについて詳しく解説します。

まず自分のことを冷静に分析してみる

最初にやっておきたいのは、自分ことを客観的に分析することです。これまでの友達作りで失敗したり長続きしなかったりした経験を振り返り、なぜそんなことになったのかを考えてみましょう。

例えば「相手を傷つけることを言ってしまった」のであれば「なぜそんなことを言ってしまったのか」「傷つけるとは考えもしなかったのはなぜか」または「わざと傷つけようとしてしまったのはなぜか」を考えます。

すると「気に入らないことがあって八つ当たりした」「相手をやりこめた」などの理由が浮かぶはずです。失敗を繰り返さないために、自身の良くないところは改めるよう努力しましょう。

話の合いそうな人を見つける

共通の話題がある人とは、友達になれる可能性があります。好きな映画や音楽、有名人の話をすることは、特に楽しいものだからです。

まずは自分が好きなものを挙げてみましょう。次に自分と同じものが好きな人がいないか、周囲の人を観察します。機会があれば自分の好きなものを公表するのも良い方法です。

観察する範囲は、学校だけでも同じクラスや学年、部活動、委員会活動などあります。また家の近所やサークル活動も含めると周りには観察の対象がたくさんあります。

広い視野で観察すれば、それだけ話の合いそうな人は見つけやすいはずです。さまざまなものに興味を持ち、いろいろな人を観察してみましょう。

自分から笑顔で話しかける

友達になれそうな人を見つけたら、自分から話しかけてみましょう。そのときは笑顔で話しかけると効果的です。

ただ待っているだけでは友達になるきっかけはやってきません。その人と相手と共通する話題や尋ねたいことなどをまとめ、自分からきっかけを作る「行動」が大切です。

そのときは、「初めてのクラスって知らない人ばかりで緊張するよね」というような共感を促す話しかけ方だと相手も返答しやすく、会話が続きやすくなります。相手の名前を尋ねる前に自分の名前を伝えると、より打ち解けやすいでしょう。

高校で友達を作るときに気をつけたいこと

友達と良好な関係でいるために気をつけたいことがあります。友達は自分ひとりで勝手にできるものではありません。対等な友達関係でいるためには、相手にはもちろん、自分にもきちんと配慮できることが大切です。

ここでは、友達を作るときに忘れてはいけない気をつけたいことについて解説します。

友達を尊重する気持ちでいること

人には一人ひとり異なる性質や特徴があり、それぞれ得意や不得意があるものです。「走るのは遅いが物理の成績がダントツ」「いつも遅刻ばかりするけどバスケットボールのエース」というように、それぞれ個性があります。

相手も自分も同じ高校生です。自分よりも優れている点は認め合えることが理想的です。友達を見習い切磋琢磨する関係は、友達として対等であると言えるでしょう。自分を尊重するように、相手も対等な立場で尊重したいものです。

そのためには自分の優れていることをひけらかしたり、相手の劣っていることをおとしめたりせず、「相手を優劣で測らない」ように注意する必要があります。

無理をせず自分をしっかり持つこと

友達を尊重することと同じくらい、自分をしっかり持って無理をしないことが大切です。友達とは「相手に合わせること」と考えがちですが、ずっとそうしていると自分を見失い、疲れ果ててしまう可能性があります。

友達に誘われても「今日は予定があるから行けない」「今度にしない?」などと伝えて断ったり待ってもらったりすることは、自分を尊重し守るために必要です。

友達に振り回されないで、自分をしっかり持つことは、これから対等な関係でいるために必要な心構えだと言えるでしょう。

友達を作るために試してみたい方法

「友達を作りたい」といっても、うまく作れるとは限りません。周囲に話の合う人が見つからなかったり、勉強や部活動などで忙しく友達作りができなかったりする時期もあるでしょう。いつか友達を作りたいと思うなら、ぜひ試して欲しい方法があります。

これらは、友達作りのテクニックというより普段のなにげないことに注意するポイントです。

話しかけやすい雰囲気を作る

友達を作りたければ、できるだけ周囲が話しかけやすい雰囲気を作っておく必要があります。

初めてのクラスでどうしていいかわからず戸惑うばかりで、周囲に対してうまく対応できず黙ったままじっとしているしかないこともあるでしょう。しかしそんな姿を「話しかけられたくないみたい」「とっつきにくい人かも」と思われてしまうと、友達作りには大きなマイナスです。

なかなか話しかけてもらえない人は、まずは「話しかけやすい雰囲気作り」から努力してみましょう。

部活やクラス以外へ視野を広げる

同じクラスや部活動で友達ができないと悩んでいるのであれば、視野を広げるのもおすすめです。

学校に通っていると自分の世界を「今いる学校だけ」と思い込んでしまいがちですが、ほかの学校や趣味のつながりなど学校以外にも友達になれる人がいる可能性は十分あります。なかなか友達ができないときこそ、今までとは違う世界に目を向けてみましょう。

これまであまり関わりのなかった人に目を向けるのも、見逃していた友達候補が見えてくるのでおすすめです。今までより広い範囲の、多くの人に積極的に接することで、新しい可能性がきっと見えてくるでしょう。

人間関係に疲れたら環境を変える方法もある

人間関係に疲れ、成績に影響したり不登校になったりするようなら、思い切って環境を変えるという方法もあります。

そんなとき、特におすすめなのが通信制高校です。通信制高校は学校によってカリキュラムや教育方針が異なるため、「人間関係が苦手」「得意なことを伸ばしたい」といった理由で高校に通えなくなった人にもおすすめです。

わかるところまでさかのぼって個別に指導してくれる学校もあるので、学力面で不安のある人にもぴったりです。またまったく新しい環境で人間関係をゼロからやり直すことができるのも、大きなメリットだといえるでしょう。

編入学にあたり、多くの通信制高校で試験による選抜はありません。実施されるのは面接や小論文程度なので、編入学のハードルは低いといえます。

友達作りもできることから始めよう

高校での友達作りは、できることから始めることが大切です。一度自分のことを冷静に分析し、反省すべき点は改めましょう。話の合いそうな人には、笑顔で話しかけてみるのがおすすめです。

どうしても難しい場合は思い切って環境を変え、通信制高校へ編入学するのも選択肢の1つです。高校での友達は一生の友達になるかもしれません。自分をしっかり持って相手を尊重し、互いを高め合えるような友達を探してみましょう。