N高等学校・S高等学校・R高等学校 生徒インタビュー Yukiさん / ネグさん 3年生

キャンパスフェスティバルで活躍するN高生が語る成長と挑戦

N高等学校のキャンパスフェスティバル(以下、キャンフェス)は、生徒一人ひとりが主役となり、自分の得意なことや興味のあることを生かしながら作り上げるイベントです。今回お話を伺ったのは、企画部門で謎解きやイベント制作を担当する高校3年生のネグさんと、広報部門でデザインや運営を支える高校3年生のYukiさん。インタビューを通じて見えてきたのは、「自分の強みを知ること」の大切さと、それを発揮できる環境があること。N高での挑戦や成長について、お二人に話を聞きました。

「人を笑顔にできるものを作りたい」キャンフェスを支える“企画職人” ネグさん

高校3年生のネグさんは企画コンテンツの中心メンバーとして、多くの来場者を楽しませるコンテンツを手掛けています。一見すると「謎解きが好きな生徒」という印象を受けますが、お話を聞くうちに見えてきたのは、「自分が作ったもので誰かを笑顔にしたい」という一貫した想いでした。

キャンフェスではクイズや謎解き企画を担当

「昨年より企画やコンテンツ制作をメインに担当しています。今年のキャンフェスでは、Kahoot!(クイズ)大会の制作と、キャンパス全体で展開しているQRコードを読み込む謎解きも私が作りました。謎解きはほぼ一から制作し、制作期間は1〜2週間ぐらいかな」

「人が喜んでくれること」が一番楽しい

なぜ企画を作るのかを聞くと、ネグさんは迷うことなく答えてくれました。

「自分の企画したものが形になって、それで相手を喜ばせることができれば、それがすごく嬉しいんですよね。自分で何でもいいけど、物を作って人が喜べばそれでいいかなって感じで。だから、ものづくりが好きと言えばそうなのかもしれないです」

今回のキャンフェスだけでなく、これまでもさまざまなイベント企画に携わってきたそうで、

「去年のクリスマス会でも企画をつくりましたし、今年の夏休みの自由登校の際は、キャンパス全体を使っての脱出ゲームをやらせてもらいました」

その企画の多くは一人で制作しているそうです。

一人で作る理由

その理由を尋ねると、ネグさんらしい答えが返ってきました。

「他の人とやることもメリットはあるんですけど、自分1人でやると自分の中で考えを完結できるし、表現しなくていいんですよ、他の人に対して。認識の相違が生まれないっていうのと、急遽変更点が出てきた時に自分の独断で動けるっていうのが何よりデカいなと思っていて」

もちろん、一人で全てを抱え込むわけではありません。

「メンターさんには『こんな内容でやりたいんですけどどうですか』みたいな相談をしています。『ここの部分、声が聞きづらいから撮り直した方がいいかも』といったアドバイスをもらって、もう一回作って見てもらう、みたいなフィードバックのやりとりは助かっています」

共同制作者というよりも、客観的な視点をくれる頼れる相談相手なんだそうです。

「作ること」よりも「喜んでもらうこと」が好き

現在高校3年生のネグさんは、すでに製菓系専門学校への進学が決まっています。企画制作が得意なことから、ゲームやイベント制作の道を想像してしまいますが、選んだ進路は意外にも“お菓子作り”でした。

その理由を尋ねると、少し考えながらこう答えてくれました。

「自分は“何かを作るのが好き”というより、“自分が作ったもので人を笑顔にしたい”という気持ちが強いんです」

謎解きやゲーム企画は好きな分野である一方、既存のアイデアを発展させる部分も多いと感じているそうです。その中で、自分の表現力や技術を真っ向から磨ける分野として選んだのが製菓でした。

「お菓子作りには基本の形があります。その上で、自分の表現力や工夫で勝負できる。そこに魅力を感じました」

自分の価値観や将来像をしっかりと言語化する姿からは、高校生活の中で積み上げてきた経験や自信の大きさが伝わってきました。

成功体験をくれたキャンフェス

3年間の高校生活で一番印象に残っている思い出を聞いてみました。

「一番と言われると難しいんですけど……結局キャンフェスになるのかな」

スクーリングや課外活動ではなく、キャンフェスを挙げた理由も印象的でした。

「自分にとっては成功体験を積める場所なんです。去年もそうですし、今年も企画を担当させてもらいました。だから一番印象に残っているのはキャンフェスですね」

会場で盛り上がる参加者の姿や笑顔を見る時間は、企画者として何よりの喜びなのかもしれません。

「怖くても、一歩踏み出してみてほしい」

最後に、これから通信制高校への進学を考えている中高生へメッセージをお願いしました。

ネグさんは、自身の経験を踏まえながらこう語ります。

「全日制高校とは学び方が違う部分もありますが、この学校だからこそ身につくことがたくさんあります。チームワークや報連相、話し合いをまとめる力など、社会に出てから必要になることを先に学べる環境だと思います」

そして、少し力を込めて続けました。

「新しい環境に飛び込むのは怖いと思います。でも、一歩踏み出さなければ何も始まりません。だから、まずは見に来てみてほしいです」

自分の「好き」を形にしながら、人を楽しませることに挑戦し続けてきたネグさん。その言葉には、N高で積み重ねてきた経験があるからこそ持てる説得力がありました。企画制作も、お菓子作りも、その根底にあるのは同じ想い。

「自分が作ったもので誰かを笑顔にしたい」そのまっすぐな気持ちは、これから進む新たなステージでも、多くの人を笑顔にしていくことでしょう。

「自分の強みを見つけ、人とのつながりを築けた」広報活動を通して成長を実感するYukiさん

高校3年生のYukiさんは今年のキャンフェスでは広報部門として運営を支えました。入学当初から週5コースに通い、自分の得意なことを生かしながら、学校生活を送っています。キャンフェスでの役割や、高校生活を通して感じた成長についてお話を伺いました。

「毎日通いたい」自分で選んだ週5コース

Yukiさんは1年生の入学時から週5コースを選択しています。通信制高校では比較的珍しい選択ですが、その背景には中学3年生の頃の経験がありました。当時は全日制高校への進学を目指して受験勉強に取り組んでいましたが、思うように成績が伸びず、自分自身を追い込みすぎてしまったそうです。

「ストレスが積み重なって体調を崩し、勉強を続けることが難しい時期がありました。その経験もあって、自分に合った環境で学びたいと思いました」

そうして選んだのがN高でした。体調と向き合いながらも、自分のペースで学べる環境の中で、Yukiさんは着実に学校生活を積み重ねてきました。

キャンフェスを支える“広報”という役割

今年のキャンフェスでは広報部門として活動。来場者向けのリストバンドやチケットの制作、ポスターの確認作業、装飾のサポートなどを担当していたそうです。来場者が手にするリストバンドも、実は生徒たちの手によって作られています。一見すると裏方の仕事にも思えますが、Yukiさんは自ら希望して広報部門に参加したと話します。その理由は、自身の得意分野を生かせるからでした。

「Adobe IllustratorやCanvaを使うのが好きなんです。そういったデザイン系の作業が得意だったので、広報に入りたいと思いました」

自分の強みを理解し、それをイベント運営に生かす。その姿勢は、これまでの学校生活の中でも一貫しているようです。

リーダーよりも“支える役割”が好き

「昨年は実行委員として、みんなの前に立って指示を出したりしていました。でもすごく大変でしたね」

今年は実行委員ではなく、広報部門の一員として参加したYukiさん。部門長が1年生だったこともあり、昨年の経験を生かしてメンバーをまとめ、リーダーを支えていました。

「私はリーダーというより、サブリーダータイプだと思っています。企画の進捗を確認したり、情報を整理したり、周囲をサポートしたりすることが好きなんです」

周囲からはリーダー向きだと言われることもあるそうですが、自身では先頭に立つよりも、チームやリーダーを支えながらまとめる立場のほうが性に合っていると感じているそうです。

「装飾がどこまで進んでいるかを確認したり、必要な情報をまとめたり。そういう役割のほうが得意ですね」

役職の有無にかかわらず、自分の適性と経験を生かして周囲を支え、イベント運営に貢献していることが伝わってきました。

N高で得た、一番大きな成長

高校生活を振り返ってもらうと、Yukiさんは意外な答えを返してくれました。

「一番印象に残っているのは人間関係かもしれません」

中学時代は人間関係に悩むことも多かったそうですが、N高で過ごす中で少しずつ変化があったといいます。

「友人関係で大変なこともありましたが、今はとても楽しく過ごせています。ここで生活する中で、自分で乗り越える力を身につけることができました」

現在は友人たちとの関係にも恵まれ、充実した日々を送っているそうです。学校生活の中で培った経験が、人との向き合い方や自信にもつながっていることがうかがえました。

「自分の強みを見つけたい人におすすめしたい」

最後に、これから通信制高校への進学を考えている中高生へメッセージをお願いしました。

「N高って他の通信制高校と比べると、職業体験だったりワークショップだったり、いろいろな経験ができる高校だと思います。また人とのつながりも魅力の一つで、ネットで仲良くなった子と、実際に会える環境も整っています」

そして最後に、こんな言葉を送ってくれました。

「友人関係だったり、自分の強みの発見をしたいっていう面では結構N高は強いと思います。将来がまだ分からないなとか、心配だなと思う子はぜひN高に来てください」

中学時代の苦しい経験を乗り越え、自分の得意なことを見つけ、人とのつながりを育んできたYukiさん。

広報としてイベントを支える姿からは、自分らしい形で周囲に貢献することの楽しさを感じている様子が伝わってきました。

N高での3年間を通じて見つけた「自分の強み」

その経験はきっと、卒業後の未来にもつながっていくことでしょう。

※生徒学年など記事内容は2026年9月取材時のものです。

山内 香澄

インタビュアー

山内 香澄 (やまうち かすみ)

ズバット通信制高校比較 編集部

通信制高校と専門学校の入試広報に7年間携わり、フリースクールの新規立ち上げおよび運営を経て、2025年にウェブクルーに入社。

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