不動産売却はどこがいい?良い不動産会社を選ぶためのチェックポイント
不動産会社は、不動産を売りに出したい時に頼りになる存在です。しかし、全国規模の大きな会社から、地域密着型の小さい会社まで、条件の違う様々な会社があるので、どこに依頼すれば良いのか分からない人も多いでしょう。
そこで今回は、不動産売却をする会社の選び方と、良い不動産会社を選ぶためのチェックポイントをご紹介します。
【監修】松元 健太郎 宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士。 不動産会社退職後、不動産ライターとして独立。不動産実務の経験と知識を活かしながらライターとして活動中。 法人で不動産賃貸経営も行い、不動産の現場で得た経験をもとにした原稿執筆を行う。 https://xn--lsv228akxb.com/
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査定依頼してみる完全無料不動産売却で選びたい理想の会社像
不動産売却で選びたい理想の会社像としては、以下の3点に当てはまる会社です。
- 高く早く売る能力が高い
- トラブルが起きない
- 対応がいい
会社選びで不動産売却の結果に大きな差が生じることもあるため、以下を参考に良い会社を見極めましょう。
高く・早く売る能力が高い
物件を高く早く売る能力が高い会社は、不動産売却で理想の会社です。
建物の資産価値は時間が経つにつれて下がります。そのため、基本的には早いほど高く売れる傾向にあります。しかし、土地の価格も変動するので、必ずしも早ければいいというわけではありません。高く、なおかつ早く売る能力が高い会社であることが重要です。
ローン返済が厳しい場合や転居などで住まなくなる場合や、また相続や離婚で財産を分割する場合などは、特に早期の売却を目指したいため、高く早く売る能力が高い不動産会社を選ぶことが大切です。
トラブルが起きない
不動産の売却では、トラブルが少ない不動産会社を選ぶことが大切です。
不動産の売却は大きな金額が動く取引が多く、様々なトラブルが起きる可能性があります。
不動産の売却で起こる可能性のあるトラブルは主に次の通りです。
- 仲介手数料に関するトラブル
- 媒介契約に関するトラブル
- 物件の瑕疵(隠れた欠陥)に関するトラブル
無用なトラブルは起こさず、トラブルが起きても迅速に対処してくれる不動産会社を選びましょう。
対応がいい
相性がよく対応がいい担当のいる会社は、不動産の売却で理想の会社です。
不動産の売却には半年以上かかるケースもあるため、長期間担当者と関わることになります。担当者との相性が悪いとストレスを感じ、良い結果にも繋がりません。
不動産に関するノウハウや能力の高さも大切ですが、対応がいい担当についてもらえる会社なら安心して取引が行えるのでおすすめです。
理想の会社像が分かったら、一括査定で様々な会社を比較して、パートナーになる不動産会社を見つけましょう。
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査定依頼してみる完全無料不動産売却時の会社選びチェックポイント
不動産売却時の会社選びでチェックするポイントは次の通りです。
- 売却実績
- 顧客満足度
- 査定額の根拠
- 売却する地域に精通しているか
- 売却物件は得意か
- 対応の速さ
- ネット広告を活用できるか
- 免許番号・過去の行政処分情報
- 的確なアドバイスがあるか
- 担当者との相性
以下で詳しく解説するので参考にしてください。
売却実績
売却実績が多いほど、売るノウハウに長けている可能性も高くなります。
ここでは、各社の取扱高と仲介件数を確認してみましょう。
公益財団法人不動産流通推進センターの「2023年3月までの不動産業統計集」によると、取扱高が高い上位15社は次の通りです。
企業名・サービス名 | 取扱高(百万円) | 仲介件数(件) |
---|---|---|
三井不動産リアルティグループ | 1,892,665 | 41,183 |
東急リバブル | 1,577,995 | 28,750 |
住友不動産販売 | 1,453,387 | 38,144 |
野村不動産ソリューションズ | 964,882 | 10,081 |
三井住友トラスト不動産 | 550,366 | 8,226 |
三菱UFJ不動産販売 | 450,168 | 4,652 |
みずほ不動産販売 | 428,610 | 3,978 |
オープンハウス | 362,430 | 8,268 |
積水ハウス不動産グループ | 287,876 | 7,973 |
東宝ハウスグループ | 226,996 | 6,217 |
三菱地所リアルエステート | 273,926 | 1,118 |
住友林業ホームサービス | 181,409 | 4,733 |
大京穴吹不動産 | 167,550 | 5,313 |
大和ハウスグループ | 165,979 | 4,290 |
大成有楽不動産販売グループ | 169,425 | 4,094 |
顧客満足度
客観的な評価である顧客満足度は、チェックしておくことをおすすめします。 顧客満足度の高い会社は売る能力が高く、トラブルが少ないことが考えられます。
オリコン顧客満足度ランキングの上位企業(サービス)を不動産の種類別にまとめると次のようになります。
順位 | 戸建て | マンション | 土地 |
---|---|---|---|
1位 | 住友林業ホームサービス | 住友林業ホームサービス | 積水ハウス不動産グループ |
2位 | 野村の仲介+ | 近鉄の仲介 | 三井のリハウス |
3位 | 東急リバブル | 野村の仲介+ | 東急リバブル |
4位 | 三井のリハウス | 東急リバブル | センチュリー21 |
5位 | 積水ハウス不動産グループ | 三井のリハウス | 三井住友トラスト不動産 |
6位 | 三井住友トラスト不動産 | 三菱地所ハウスネット | 住友不動産販売 |
7位 | 近鉄の仲介 | 大成有楽不動産販売 | ハウスドゥ |
8位 | 住友不動産販売 | 積水ハウス不動産グループ | - |
9位 | センチュリー21 | 三井住友トラスト不動産 | - |
10位 | ハウスドゥ | 住友不動産販売 | - |
上記のランキングを見てみると、取引高や売却実績が多い企業がランクインしていることが多いことが分かります。
査定額の根拠がはっきりしている
査定額は会社によって差があります。なかには極端に相場とかけ離れた金額を提示してくる会社もあるため、金額の根拠がはっきりしているかはチェックしておきましょう。
極端に低い金額で提示してくる会社はもってのほかですが、極端に高い金額で提示してくる会社にも注意が必要です。
査定額の根拠が薄い会社の場合、査定の時点で高い金額を提示しておきながら、売り出す際に値下げを提案されるなどのトラブルに発展することもあります。
不動産会社を選ぶ際は査定額の根拠がはっきりしているか確認しておきましょう。
売りたい地域に精通しているか
不動産売却は、その地域に詳しいかどうかで結果が大きく変わるため、売りたい地域に精通している会社かどうかチェックしておきましょう。
全国規模の大手は売却力がありますが、場所によっては地域密着型の不動産会社の方が、地域のことを把握しているため、価格や売却速度で有利な場合があります。
また、売り出したい物件から遠すぎると会社は時間的負担が大きく、査定額にも差が出ることがあるため、物件に近い会社を選んだ方が良いでしょう。
地域での売却実績や満足度なども確認しつつ、地元で有名な不動産会社も含めて幅広く問い合わせてみてください。
売りたい不動産物件を得意としているか
不動産会社を選ぶ際は、売りたい不動産物件の売却が得意な会社か確認しておきましょう。
会社によって得意としている領域が異なります。その領域が得意な会社と、不得意な会社では、売却力に差が出てしまいます。
マンションを売るならマンションに対応している会社へ、戸建てを売るなら戸建てが得意な会社がおすすめです。
サービスサイトを見れば、どの領域に対応しているのかや、自分が売りたい物件と不動産会社の強みがマッチしているのかが確認できるため、事前に見ておくと良いでしょう。
対応はスピーディーか
不動産会社を比較する際は、対応の早さも確認してみてください。 会社の対応が早ければ、話が早くまとまりやすく早期に売却しやすくなります。 売却に時間がかかるほど物件の価値が下がって売却の手間もかかるため、売却期間は短いに越したことはありません。
インターネット広告を効果的に活用できているか
インターネット広告を上手く使えているかどうかも重要です。
インターネットの普及により、購入希望者はネットで情報収集するのが一般的になりました。
インターネット広告にもホームページやポータルサイトなど様々な種類があるため、不動産会社を比較する際は、どんな方法で広告を出しているのか確認しておきましょう。
ネット広告をうまく使えている会社ほど、より広い範囲で多くの人に情報を届けられて売れやすくなります。
免許番号・過去の行政処分情報
経験年数や、過去にあった行政処分情報を確認してみましょう。
経験年数は、国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムに免許番号を入力することで検索することができます。免許番号の前の( )内に、更新回数が表示されます。数字が大きいほど経験年数が長いということです。
行政処分情報は、国土交通省のネガティブ情報等検索サイトから調べることができます。
担当として優秀かどうかは経験年数や処分情報だけでは分かりませんが、参考程度の気持ちで確認すると良いでしょう。
的確なアドバイスをしてくれるか
的確なアドバイスをしてくれる会社かどうかもチェックしておきましょう。
不動産の売却には専門的な知識が必要なことが多いです。リフォームやクリーニングといった細かい提案など、専門家視点でのアドバイスをしてくれる不動産会社であれば、知識や経験も豊富なことが多いため、良い条件で売却できる可能性が高くなります。
不動産会社を選ぶ際はアドバイスの内容も判断材料にすると良いでしょう。
担当者と相性がいいと感じるか
不動産の売却は3ヶ月から半年以上の長期戦となることがほとんどなので、相性がいいと感じる担当者に依頼することが大切です。
ストレスなくコミュニケーションがとれることはもちろん、服装や髪型が清潔かどうか、提案力やヒアリング力といった点もチェックするポイントです。
複数の不動産会社を比較して、相性のいい担当者がいる会社を選びましょう。
不動産売却時の会社選びでチェックするポイントは、売却の成功に大きく関わります。実績や評判、査定額や地域性、得意物件や対応力、広告力や免許情報、アドバイス力や相性など、さまざまなポイントを参考にして、自分に合った不動産会社を選びましょう。
不動産売却でどこがいいか悩んだら一括査定を活用しよう
1ヶ所だけの査定では比較対象がなく判断がしにくいので、複数の不動産仲介業者を比較することが大切です。
どの会社に査定を依頼するか迷った場合には、無料で利用できる一括査定を活用してみましょう。
一括査定サイトは、全国規模の大手はもちろん、中小の会社も査定できるところで、運営元がしっかりしており、セキュリティ面も万全なところを選びましょう。
以下の記事では不動産の仲介業者を一括査定できるサイトを比較しているので、こちらも参考にして不動産の売却を成功させましょう。
まとめ
不動産の売却を依頼する会社は、以下を基準に選ぶことがおすすめです。
- 物件を高く早く売る能力が高い
- トラブルが起きない
- 対応がいい
理想の不動産会社かどうかを見極めるために、次のポイントもチェックしておきましょう。
- 売却実績
- 顧客満足度
- 査定額の根拠
- 売りたい地域に精通しているか
- 売りたい不動産物件は得意か
- 対応の早さ
- ネット広告を効果的に活用できるか
- 免許番号と過去の行政処分情報
- 的確なアドバイスをくれるか
- 担当者との相性
より良い不動産会社を選ぶために、一括査定を活用し、複数の会社を比較することが大切です。
不動産売却は、自分の目的に合った不動産会社を選ぶことが重要です。良い不動産会社のチェックポイントは、実績や評判、査定の精度や販売力、担当者との相性などがあります。信頼性と専門性を重視して選びましょう。
良い不動産会社の特徴としては、高額な売却価格とスピーディな取引を実現する能力、トラブル発生時の対応力があります。また、顧客に対する誠実な対応、情報共有の透明性も重要な要素と言えます。