通信制高校はアルバイト禁止ではない!?おすすめのバイトは?

通信制高校は学習スタイルが自由なので、時間を有効活用してアルバイトに取り組むことも可能です。しかし、どんなバイトが適しているのか、学業との両立のコツや注意点など、気になることも色々あるでしょう。 この記事では、通信制高校生がバイトを探す際のポイントと、おすすめのバイト先について詳しく解説します。また、バイトを通じて社会経験を積むためのヒントも紹介します。

通信制高校はアルバイトが可能!

一般的な高校では授業が決まった時間に行われるため、アルバイトの時間が限られます。一方で、通信制高校では自分の学習スケジュールを組むことができます。また、通学する日が少ないため、移動時間も減らせます。

空いた時間を有効活用すれば、学業とアルバイトを両立することができるでしょう。

通信制高校生におすすめのアルバイト

通信制高校生に適したアルバイトの情報を紹介します。

コンビニエンスストア

コンビニエンスストアでのアルバイトは、通信制高校生にとって働きやすい選択肢のひとつです。シフトの柔軟性が高く、学業との両立も容易です。

また、接客を通じてコミュニケーション能力を磨くことができます。

さらに、多くのコンビニチェーンは研修制度が充実しており、アルバイトのマニュアルが整っていることから、未経験者でも安心して始めることができます。

スーパー・ドラッグストア

スーパーやドラッグストアでのアルバイトも通信制高校生に向いています。品出し、レジ業務、接客などの業務が中心です。

また、店舗の営業時間が長いため、シフトの選択肢が幅広く、学業との両立がしやすいです。

ファミレス

ファミリーレストランでのアルバイトは、多くの通信制高校生に人気があります。接客、料理の補助、清掃など、さまざまな業務で求人があります。

シフトの融通がきく上に、学生歓迎の求人が多い点も魅力です。さらに、お客様と接することでマナーや礼儀、サービス精神を学ぶことができます。

ファストフード店

ファストフード店でのアルバイトも、通信制高校生にとっておすすめの働き方です。業務は調理や接客が中心です。

また、ファストフード店は全国にあるので、通学途中や自宅近くで働ける可能性が高いです。店の営業時間が長いため、シフトの選択肢が多く、自分のスケジュールに合わせやすいです。

さらに、迅速なサービス提供が求められる環境で働くことで、仕事の効率や対応力が身に付きます。特に大手チェーン店では研修制度も整っているため、安心して始めることができます。

図書館

図書館でのアルバイトは、静かな環境で勤務したい通信制高校生に向いています。主な業務は本の整理、貸出業務、館内の案内などです。

また、図書館にいることで本に関する知識を深めることができます。本が好きな学生にとっては理想的なアルバイト先といえるでしょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでのアルバイトは、屋外で働きたい通信制高校生におすすめです。仕事内容は給油、洗車など多岐にわたり、体力を使う場面が多いです。

また、お客様の車の状態を把握する技術や接客スキルを磨くことができます。シフトの時間も比較的フレキシブルで、学業との両立が可能です。

車に関する知識を身につけることができるため、車好きには特におすすめです。

工場や倉庫での軽作業

工場や倉庫での軽作業は、商品の梱包、仕分け、検品などが中心で、単純な作業が多いため未経験でも取り組みやすいです。

一定の体力が必要ですが、勤務時間が短いものも多く、学業に支障をきたさないように働けます。

さらに、シフトの融通が利く求人も多いため、自由な時間を確保できます。

高校生がアルバイトをする上での注意点

高校生がアルバイトをする際にはいくつかの注意点があります。

労働時間に制限がある

日本の労働基準法では、未成年の労働時間に制限が設けられています。

18歳未満の学生は1日4時間以内、週28時間以内までの労働が可能です。学校が休みの期間は例外的に1日8時間以内、週40時間以内となっています。

通信制高校の生徒で登校せずに自宅学習をしている場合も、「学校が休みの期間」には該当せず、1日4時間以内、週28時間以内です。

また、午後10時~午前5時の深夜労働も禁止されています。

遅刻・欠勤の連絡を怠らない

時間を守ることは社会人としての基本的なマナーのひとつです。高校生がアルバイトをする場合も、基本的には遅刻や欠勤をしないことが重要です。

もしも病気や家庭の事情などで遅刻や欠勤の必要が生じた場合、早めに上司や責任者に連絡することが求められます。連絡をすることで、代わりに勤務できるスタッフを手配したり、業務のスケジュールを調整したりできます。

遅刻や欠勤が続くと、信頼を失うことにも繋がります。高校生とはいえ、給料をもらって仕事をする限りは、仕事に対する責任感を持つことは大切です。

違法な労働条件に気をつける

高校生がアルバイトをする際には、違法な労働条件に注意しましょう。例えば、労働基準法では未成年者の深夜労働が禁止されています。他にも、身体的に過酷な作業や長時間の労働などは法律で規制されています。

違法な労働条件から身を守るためには、まず雇用契約をよく確認することが大切です。契約内容に不明点があれば、親や教師に相談しましょう。また、アルバイト先が法律を遵守しているかどうかを確認するのも必要です。

もしも違法な労働条件が疑われる場合、速やかに労働基準監督署に相談することを推奨します。監督署は労働者の権利を守るための機関であり、違法な環境を改善するための支援を提供しています。

バイトに採用されるためにできること

通信制高校生がバイトに採用されるためには、履歴書の書き方のコツと面接でのポイントを押さえることが重要です。

履歴書の書き方のコツ

バイトに応募する際、履歴書はあなたの人物像を伝える重要な書類です。ここでは、履歴書の書き方のコツを紹介します。

まず、履歴書は丁寧に書きましょう。書き方が雑であったり、誤字脱字が多かったりすると、誠実さに欠ける印象を与えます。

次に、志望動機をしっかりと記載することが重要です。通信制高校生の場合、学業とのバランスを考慮して選んだ理由や、そのアルバイトを通じて将来に生かしたいスキルなどを具体的に述べると良いです。例えば、「コンビニで働くことで接客のスキルを身につけたい」など具体性を持たせると印象が良くなります。

また、学業との両立についても言及しておくとよいでしょう。通信制高校のメリットを活かして、時間を有効に使いながら働ける点を強調すると、雇用側が安心します。例えば、「通信制高校のカリキュラムを活用しながら、勤務時間を調整して学業と両立したい」といった感じです。

最後に、履歴書に記載する趣味や特技もアピールポイントになります。特にバイト先で活かせそうなスキルがあれば、それを詳しく書いてください。例えば、図書館でのアルバイトを目指す場合は、「読書が趣味で、書籍の分類や管理には自信があります」と書くと、採用担当者にアピールできます。

面接でのポイント

面接は履歴書以上にあなたの人柄や意欲を直接アピールできる機会です。ここでは面接で評価されるために押さえておきたいポイントを紹介します。

まず、面接時の服装は清潔感を保つようにしましょう。カジュアルでもあまり派手ではない服装が好まれます。制服がある場合は制服を着用してもよいでしょう。第一印象は重要なので、身だしなみには気を付けましょう。

次に、面接ではしっかりと挨拶をすることが大切です。面接官と目を合わせ、お辞儀をして「よろしくお願いします」という一言を忘れずに。

また、志望動機を明確に答える準備をしておきましょう。通信制高校の学業との両立が可能であること、そしてそのバイトを通じて学びたいことなどを具体的に述べます。

さらに、コミュニケーション能力をアピールすることも重要です。面接官の質問に対して明確に答え、適度な笑顔を忘れずに。特に接客業の場合、コミュニケーション能力は重要な評価ポイントです。

最後に、質問を積極的にする姿勢も評価されます。バイト内容や勤務条件について、気になることがあれば面接後に質問しましょう。「勤務時間は自由に相談できますか?」「研修はどのように行われますか?」といった具体的な質問をすることで、真剣にバイトを考えていることが伝わります。

よくある質問

通信制高校生がアルバイトを始める際に、よく寄せられる質問をまとめました。

Q.通信制高校生だとバイトに受からない?

A.通信制高校は全日制高校と異なり、学習時間を自由に調整できるため、バイトに取り組む時間が多いという利点があります。このため、多くの通信制高校生はアルバイトをしています。

また、バイトに受からないことを心配する必要はありません。

ただし、バイトに受かりやすくするには、履歴書の書き方や面接の準備が重要です。具体的には、通信制高校の学習スタイルを説明し、学業と両立する意欲をアピールすることが効果的です。

Q.採用条件16歳以上だと15歳の高1は仕事できない?

A.「採用条件が16歳以上」と明記されている場合、15歳は応募できません。これは多くの職場が法令や安全面の観点から年齢制限を設けているためです。

入学したばかりの高校1年生だと15歳というケースが多いでしょうが、16歳の誕生日を過ぎてから応募可能となります。

ただし、採用条件はバイト先によっても異なります。16歳の誕生日まで待てないという場合は、15歳でも採用している求人を探してみましょう。

Q.親の税金負担額への影響はない?

A.高校生がアルバイトで年間103万円を超える収入を得ると、親の扶養から外れ、親は扶養控除が受けられなくなり税負担が増える可能性があります。

逆に言えば、103万円以内に収めれば、親の税負担には影響がありません。高校生のアルバイトにおいては、この基準を超えるケースはまれなのであまり気にする必要はないでしょう。

まとめ

通信制高校は学習時間を自分で調整できるため、アルバイトと両立しやすいのが魅力です。アルバイトをすることで収入が得られるだけでなく、社会経験にもなります。結果的に、将来の仕事に役立つスキルを身につけることもできるかもしれません。

アルバイトをする上では、労働時間に制限があることや、遅刻や欠勤の連絡に気を付けることが重要です。また、違法な労働条件を避けるため、事前に労働条件をしっかり確認しましょう。

バイトに採用されるためには、履歴書の書き方や面接でのポイントを押さえることが重要です。記事で紹介したおすすめのバイトも参考にしてみてください。