eスポーツで学校やキャンパスの枠を超えて繋がる「ALLわせがくeスポーツ大会2026」

2026年9月4日、上野のeスポーツ施設「esports Style UENO」で開催された「ALLわせがくeスポーツ大会2026」を取材してきました。わせがく高等学校、わせがく夢育高等学校、わせがくPURE高等学校の校内予選を勝ち抜いた代表チームが集結し、格闘ゲームをはじめとしたさまざまな競技で交流を深める一大イベントです。公式発表によると、本大会は今年で7回目。元々はコロナ禍で体育祭のような大規模イベントが難しくなったことをきっかけに始まったそうです。eスポーツは場所や距離の壁を越えて実施できるため、まさに時代に合わせて生まれた学校行事と言えるでしょう。

白熱の格闘ゲームの決勝トーナメント

メイン競技となった格闘ゲームの決勝トーナメントには全キャンパスから18チームが出場しました。各チームはおそろいのカラーTシャツを着用して登場。統一感のある姿からはチームワークの高さが伝わってきます。実はこのTシャツ、勝田台キャンパスの生徒がデザインしたものとのこと。大会は競技だけでなく、生徒たちがさまざまな形で参加して作り上げられていました。

会場には試合開始前から緊張感と期待感が漂い、各キャンパスの応援にも自然と力が入ります。

生徒MCとプロゲーマーOBが大会を盛り上げる

イベントを盛り上げたのは、ストリーマーの堀内華央里さんと、格闘ゲームで世界的にも活躍するプロゲーマーのノビ選手。実はノビ選手はわせがく高等学校の卒業生。大会中は在学当時の思い出も交えながら解説を行っていました。

また、自らの挑戦してみたい想いから生徒MCがストリーマー、プロゲーマーと共に進行を担当していました。格闘ゲームの進行を担当した生徒MCのまなさんは、早稲田キャンパスの3年生。なんと3年連続でMCを務めているそうで、その落ち着いた進行ぶりはまさにベテランの域でした。ノビ選手もゲーム内のキャラクターやステージに関する豆知識を紹介しながら実況を行い、会場を大いに盛り上げていました。

また、ノビ選手は2008年に高校卒業、生徒MCのまなさんがちょうど2008年生まれというエピソードも。少しのジェネレーションギャップを感じながらも、学校の長い歴史を感じる微笑ましい場面となっていました。

全員が活躍できる「早稲田式ルール」

今年のALLわせがくeスポーツ大会からゲームタイトルが格闘ゲーム競技になったそうです。大会ルールも特徴的で、「2on2の、2試合勝利で勝ち上がり」という“早稲田式ルール”が採用されていました。

2人とも出場することが前提のため、どちらか1人だけが活躍するのではなく、全員に見せ場があります。今年のゲームタイトルが決まってから大会に向けて練習を始めた生徒もいるそうで、経験者だけでなく初心者にもチャンスがある仕組みになっているのが印象的でした。

試合前の選手たちは生徒MCとストリーマーの口上と共に入場し、カメラに向かって意気込みを伝えます。

本イベントは各キャンパスへ向けてライブ配信も行われていました。複数のカメラを切り替えながら進行する本格的な配信演出は、まるでプロのeスポーツ大会さながら。高校の学校行事とは思えないクオリティの高さに驚かされました。

プロ兼OBへの質問タイム

大会中には、ノビ選手への質問コーナーも設けられました。

「大事な場面で集中する方法は?」 「好きなキャラクターは?」といったゲームに関する質問から、「ゲームが上達する人の特徴は?」といった本質的な質問まで飛び出します。

これに対しノビ選手は、「勉強でも一緒だけど、1個教えて2個、3個できる子は何をやっても伸びる。自分で考えて応用できる子ですね」と回答。

さらに、自身は現在も1日平均5時間、週7日練習していると明かしながらも、「長時間やればいいわけではない。目標を持って取り組むことが大切」と話していました。

最後には、「学生のうちはまずやりたいことを見つけてほしい」と、生徒たちへエールを送っていました。そんな先輩の話を真剣な表情で話を聞く生徒たちの姿がとても印象的でした。

試合だけではない、生徒たちの交流

大会で特に印象に残ったのは、生徒同士の自然な交流です。3年生と1年生がペアを組むチームもあり、先輩が後輩を支えるような姿も見られました。試合終了後には、キャンパスの垣根を越えて握手を交わしたり、「普段、誰の配信を見ているの?」と好きな配信者の話で盛り上がったりする様子も。

本大会の目的である「学校やキャンパスの枠を超えた交流」が、まさに実現されているように感じました。

決勝トーナメントは大熱戦。準決勝に進出したのは、飯能本校、稲毛海岸キャンパス、早稲田キャンパス、勝田台キャンパスの4チーム。試合が進むにつれて会場の歓声はどんどん大きくなり、先生方の応援にも熱が入ります。

あまりの盛り上がりぶりに、eスポーツ施設のスタッフの方々も思わず試合を見に来ていたほどでした。格闘ゲームの優勝は飯能本校が勝ち取りました。

先生も本気!? 多彩な競技で盛り上がる

大会は格闘ゲームだけではありません。迷路型アクションゲームでは、生徒代表と引率の先生がペアで挑戦。先生を全力で応援する生徒たちの姿からは、学校の温かい雰囲気が伝わってきました。

さらにレーシングゲームやクイズ大会、握力大会や大縄跳び選手権なども実施され、会場と各キャンパスをつないで盛り上がりを共有しました。

最終的に各競技のポイントを合算して総合順位が決定。総合優勝は古河キャンパスが見事に掴み取りました。

閉会式にはわせがく高校のマスコットキャラクター「わせっぴ」も駆け付け、熱気に包まれた大会は和やかな雰囲気の中でフィナーレを迎えました。

eスポーツだからこそ広がる可能性

格闘ゲームの決勝には女子生徒の姿もありました。体格差や性別による有利不利が比較的小さいeスポーツは、誰もが同じ土俵で挑戦できる競技です。実際に会場では、経験や年齢、性別を問わず、それぞれの生徒が自分らしく活躍していました。

また、各キャンパス紹介動画も生徒が制作。ドローンやAIを活用した映像もあり、その完成度の高さには驚かされました。ゲームだけでなく、映像制作やMC、運営など、多様な才能が発揮される場にもなっていました。

またイベント中、ノビ選手が転校当時を振り返り、「先生と生徒の距離が近かったのが本当に良かった」と話していました。先生と生徒の距離の近さは、今日1日イベントの取材をさせていただく中でも印象に残ったポイントです。

また飯能本校の先生からは、「体育館もありスポーツ系の部活動も活発ですが、ゲーミングPCなど設備の充実を魅力に感じて入学する生徒もいます」とのお話も。

通信制高校の魅力は自由な学び方だけではありません。共通の趣味や興味を持つ仲間との出会い、そして自分らしく活躍できる環境があることも大きな魅力だと感じました。

競技の勝敗を超えて、生徒同士の交流や成長の機会となっていた「ALLわせがくeスポーツ大会2026」。

仲間と歓声を上げた時間は、高校生活の大切な思い出の一つになったのではないでしょうか。先輩後輩のつながり、先生との距離の近さ、そして一人ひとりが活躍できる工夫が随所に見られるイベントでした。わせがく高校グループならではの魅力を感じられる1日となりました。

(取材者:ズバット 通信制高校比較 編集部 山内香澄)

わせがく高校グループの詳しい学校情報は、以下の紹介ページも参考にしてください。

わせがく高等学校の詳細情報(特徴・学費・口コミなど)

わせがく夢育高等学校の詳細情報(特徴・学費・口コミなど)

わせがくPURE高等学校の詳細情報(特徴・学費・口コミなど)