不登校の支援先や団体、施設を紹介!支援を受けるメリットも解説
公開日:2021年12月27日 更新日:2021年12月27日

不登校への支援は単に「再び登校できるようになるためのサポート」だけではありません。子供が自ら進路を主体的に考え、社会的な自立を目指せるように支援することが基本的な考え方です。 そこで本記事では、不登校の子供が利用できる公的な支援機関や相談機関、民間団体、民間施設の内容を詳しく紹介します。
不登校に対する支援とは何?
不登校に対する支援とは、子供が再び登校できるよう多角的にサポートしていくことを指します。不登校はさまざまな状況や環境、精神状態から引き起こされることであり、子供が自分の心身を守るための自己防衛のひとつです。
そのため子供の不登校を解消させるためには、保護者や学校、関連機関などが連携・サポートするなどの配慮が必要です。また学校や関連機関は、子供へのサポートだけでなく保護者にかかる負担も軽減していかなければなりません。
不登校問題が社会的に注目浴びる中で、子供や保護者への不登校支援を行っている公的機関や民間団体も増えています。
不登校の子供を支援する4つの公的機関
不登校の子供を支援する公的機関は次の4つです。
- 不登校特例校
- 教育支援センター
- 保健所・精神保健福祉センター
- 教育相談所
不登校が社会的に注目を浴びている中で、不登校の子供を支援することを目的として公的機関も多く設立されています。 機関によってはスクールカウンセラーや心理士などの専門スタッフが配置されている場合もあるため、子供の状況を見ながら相談先を決めると良いでしょう。 ここでは不登校の子供を支援する各公的機関の特徴をみていきましょう。
1.フリースクール
フリースクールは個人や団体が運営している民間の機関です。そのため国からのサポートや支援は受けていません。
個人や団体の理念や考え方も運営に大きく反映されるため、フリースクールごとに目標や特色が大きく異なります。民間の機関ですが地域の学校と連携することも多く、フリースクールから学校復帰を果たした事例も多いです。
ただし学費が毎月数万円程度かかるため、経済的に余裕のない家庭だとフリースクールに通わせられない場合もあります。フリースクールについてもっと知りたいという場合は、以下のページもぜひ参照してみてください。
>>フリースクールってどんなところ? 学校との違いや学べる内容、費用をわかりやすく解説2.不登校カウンセラー
不登校カウンセラーは、不登校になっている子供や保護者の相談を受ける人のことを言います。精神科医や臨床診断士などのメンタル不調に関する専門資格を持った人がカウンセラーとなり、相談に乗ってもらえるのが特徴です。
プライバシーも厳守されており、安心して相談できます。カウンセリング料金の相場は1回1万円程度が相場です。まずは3~4回ほどカウンセリングを受けたあとに、様子を見てから継続か終了を判断するのが一般的です。
3.不登校の親の会
不登校の親の会は、子供の不登校に向き合っている保護者が自発的に作った団体です。子供の不登校は心の準備が追いつかない場合も多く、保護者が動揺したり「子供の将来は大丈夫なのか」と不安に感じたりします。
しかし、子供の不登校に向き合うためには、保護者が落ち着いて子供と接しなければなりません。子供の不登校という課題を抱えた保護者と話を共有することで、心を軽くできるはずです。
4.引きこもり自立支援サービス
引きこもり自立支援サービスは、子供の引きこもりに悩む家庭を対象にした自立支援サービスです。不登校になって引きこもっている子供が高校生ぐらいであれば家庭だけでも対応できるかもしれません。
しかし、引きこもりが長期化し子供が20代、30代と年齢を重ねると、家庭だけでの対応が難しくなってきます。そこで、引きこもり自立支援サービスを活用することで、子供の自立と社会復帰を促します。
ただし近年は引きこもりの子供を無理やり部屋から連れ出して、マンションやアパートなどの一室に監禁し高額請求するなどのトラブルも増加しており、注意が必要です。
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不登校の子供が支援を受ける3つのメリット
不登校の子供が支援を受ける代表的なメリットは次の3つです。
- 学校や家庭以外に居場所を作れる
- 学習やメンタルへのフォローが受けられる
- 学校に行かずとも学習できる
不登校になっている自分に嫌悪感を持つことで自信を失い、閉じこもってしまう可能性もあります。また、自主的な勉強だけでは学校復帰をしても、勉強についていけないという事態にもなりかねません。
しかし、不登校支援を受ければ新しい居場所を作れるだけでなく、学習やメンタルのフォローを受けられます。子供の自信を取り戻しながら、学校復帰の後押しが可能です。
ここでは、不登校の子供が支援を受けるメリットに関する内容を詳しく紹介します。
1.学校や家庭以外に居場所を作れる
学校や家庭以外に子供が自分の居場所を作れる点が、支援を受ける大きなメリットの1つです。不登校になる子供は、心のどこかで「学校に行けない自分はダメだ」と責めていることも少なくありません。
しかし学校や家庭以外の人と関わりを持つことで、「不登校なのは自分だけのせいじゃない」「自分らしく生きていけば良い」という安心感を得られます。また学校や家庭以外に自分を受け入れてくれる居場所が作ることで自分の存在が認められていると感じ、その結果として自信を取り戻すきっかけにもつながります。
2.学習やメンタルへのフォローが受けられる
学習やメンタルに対するフォローを受けられる点も、支援を受けるメリットです。学校の授業は、進級するごとに学習レベルが上がります。さらに一律に授業が進んでいくため、不登校の期間にはどうしても学習に遅れが生じます。
しかしフリースクールを活用すれば、勉強を教えるプロによる学習サポートが受けられます。また子供の現状に寄り添った学習も可能です。カウンセラーを常置しているフリースクールもあります。
家庭では聞き出せない不安や悩みも聞き出してくれるケースもあり、メンタルのフォローが受けられるのは大きなメリットです。
3.学校に行かずとも学習できる
登校しなくても学習が行える点も、支援を受ける大きなメリットといえます。不登校になると、どうしても学習に遅れが生じがちです。
学年が低ければ教科書と照らし合わしながらでも理解できるケースもあります。しかし進級して学習レベルが上がると、自己学習だけでは追いつけなくなる可能性が高いでしょう。
フリースクールあれば少人数授業や個別学習サポートを行ってくれるため、学校に行かなくでも子供の状態に合わせた学習が可能です。また学校復帰したあとも、授業についていきやすくなるでしょう。
不登校の支援を最大限に活かせる環境をつくろう
不登校が社会的に注目を浴びる中で支援の幅は広がりつつありますが、公的機関や民間団体・施設など支援の種類はさまざまです。
各機関や団体、施設によって特色やサポート内容が異なります。したがって不登校の支援を最大限活かす環境を作るには、子供の状況にあった支援を選ばなければなりません。
周囲と同じように学校に行けない子供を責めていても何も始まりません。さまざまな選択肢をもって子供が不登校の支援を最大限に活かせる環境を作り、希望進路の実現を目指しましょう。
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