通信制高校を卒業して大学受験・進学を目指そう!がんばれば難関大学合格も可能!

通信制高校を卒業したあと、どんな進路があるのでしょうか。高校卒業後の進路でイメージしやすいのは大学進学でしょう。ただ、「通信制高校から大学に進学できるか不安」という人は多いです。 本記事で、実際に通信制高校を卒業し大学に進学した先輩たちのデータを見ながら、卒業後の進路について考えてみましょう。東大・京大などの進学実績がある通信制高校やサポート校も多数存在するので、努力すれば難関大学への進学も不可能ではありません。

通信制高校の大学進学実績は?

はじめに、通信制高校と全日制高校を卒業した先輩たちの大学進学率を見てみましょう。文部科学省の「令和4年度 学校基本調査」※1によると、通信制高校から大学等に進学する生徒の割合は卒業者のうち約23%で、約4人に1人が大学に進学するという計算です。その一方で、全日制高校から大学に進学する生徒の割合は約60.3%。1.6人に1人が進学するという結果になっています。

■大学への進学率

学校の種類 卒業生数 大学進学者数 進学者の割合
通信制高校 70,993人 16,442人 23.1%
全日制高校 972,219人 586,007人 60.3%
定時制高校 18,011人 2,912人 16.2%

※1:文部科学省「学校基本調査」(令和4年度)状況別卒業者数 通信制全日制・定時制

全日制高校よりも通信制高校の大学進学率が低い理由

全日制高校に比べて、通信制高校の大学進学率が低い理由は、おもに以下のようなものが考えられます。

  • 「高校卒業資格」の取得を目的としている生徒が多い
  • 大学進学以外(専門学校進学、就職)の道に進む生徒が多い
  • レポートをこなすのに手一杯で、大学入試対策まで手が回りにくい など

このように、通信制高校に通う目的が大学進学に限らず、さまざまな目的があるからでしょう。また、通信制高校を卒業した直後ではなく、いったんアルバイトで学費を稼いでから大学に進学するという人もいるようです。

「通信制高校卒業」は受験で不利になる?

「通信制高校を卒業した場合、受験で不利になるのでは?」と思うかもしれませんが、通信制高校の卒業証書に高校名は記載されるものの、通信制課程であることは記載されません。つまり、大学入試を受ける段階で、通信制課程かどうかが大学に知られることはありません。また、通信制高校卒業だとわかっても、それで受験が不利になることはないでしょう。

通信制高校から大学進学を目指すのは簡単な道のりではありませんが、難関大学に進学した先輩も数多くいます。通信制高校は全日制高校と違って、自由になる時間が多いため、時間の使い方次第では大学受験の勉強に集中できます。時間を有効に使い、大学進学を目指しましょう。

通信制高校に通いながら塾や予備校に行くべき?

通信制高校の授業は、レポート、スクーリング、テストという3つの学習で進めますが、「高校卒業資格」取得を目的とする生徒の理解に対応した内容のため、「大学進学」を目的とする生徒にとっては物足りないと感じることがあります。

また、通信制高校の場合、週に何回通うのかを自由に選べるケースが多く、授業を受ける日数が少なければ、その分学校での学習時間も減ってしまいます。そのため、自分自身のがんばりが重要になってくるでしょう。

大学受験の対策は?

大学合格に必要な学力を補うには、何らかの対策を立てることが必要です。先輩たちの中には、通信制高校の通学日ではない時間は、予備校や塾の自習室で勉強する人もいます。また、最近はスマホやPCで学習できるeラーニング教材で受験勉強する人もいます。ただ、塾や予備校は受講料がかかるため、両親と相談してから決めましょう。

受験対策ができる通信制高校もある

通信制高校によっては、あらかじめ「大学進学コース」などを設置し、志望校合格のための受験対策ができる学校もあります。通信制高校を選ぶ際には、どんな受験対策があるか、サポートは充実しているかなどをオープンキャンパスや個別相談会でチェックしましょう。

大学進学実績を忘れずにチェック

通信制高校の大学進学実績は忘れずにチェックしましょう。例えば、家庭教師のトライで培ってきた受験対策のノウハウを活かしたトライ式高等学院や、AIを使った個別学習プログラムで受験対策ができるヒューマンキャンパス高等学校、全国に400校以上の指定校推薦枠があるルネサンス高等学校など、進学実績の高い通信制高校・サポート校が存在します。進学実績の高さはサポートの手厚さの証。通信制高校を選ぶ際に参考にしてください。

通信制高校を選ぶ際にチェックしたいポイント

・大学受験のための対策は充実しているか

・定期的な面談・カウンセリング、模擬試験などのサポートはあるか

・先輩たちの大学進学率や合格実績はどうか

通信制高校でも受けられる総合型選抜・学校推薦型選抜

大学受験では、大学が指定する科目の筆記試験で受験する「一般入試」や、大学入学共通テストの成績によって合否判定が行われる「大学入学共通テスト利用入試」が一般的ですが、近年では「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」からの合格者は増えています。2022年(令和4年)の入学者調査では、私立大学入学者の約5割が「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」での合格者※2となっています

※2:文部科学省「令和4年国公私立大学入学者選抜実施状況」 p.1-3

「学校推薦型選抜」は筆記試験が苦手な人におすすめ

学校型選抜は「公募制」と「指定校制」に分かれています。公募制は大学側が指定した条件を満たしていて、学校長の推薦があれば誰でも受験することができます。

指定校制はどこの高校にも必ずあるわけではなく、大学が指定した高校の生徒のみ受験が可能です。学校内での人数も決まっているため、校内選抜が実施されますが、入試での合格率は高くなっています。

試験内容も書類審査や面接、小論文を指定する大学が多いため、筆記試験が苦手な人でも挑戦しやすい入試と言えるでしょう。

「総合型選抜」は本人の意欲や個性が問われる

総合型選抜は旧AO入試です。学力だけでなく、本人の意欲や個性、大学側が求める学生像に合っているかどうかが鍵になります。一般的に、内申書や入学後の目標などをまとめた志望理由書による審査のほか、面接や小論文が行われ、その結果によって合否が決まります。

通信制高校から「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」で受験するのは決して簡単ではありません。しかし、高校卒業資格があれば誰でも挑戦することができ、万が一不合格でも、同じ大学・学部の一般入試に再チャレンジすることができるため、大学受験に慣れておく意味でもトライしておくと良いでしょう。

通信制高校の生徒が受験可能な入試方法

学校推薦型選抜・公募制

特徴 ・高校の指定なし
・高校の推薦書が必要だが誰でも受けられる
・高校での学業成績が問われる
選抜方法例(受験校によって変わる) ・書類選考
・面接
・学科(能力)
・小論文
こんな人におすすめ ・評定平均値が高い
・コミュニケーション能力に自信がある

学校推薦型選抜・指定校制

特徴 ・大学が高校を指定して実施する選抜方法
・出願後の合格率が高い
・募集定員が少なく、高校内で選抜がある
選抜方法例 ・調査書
・面接
・小論文 など
こんな人におすすめ ・生活態度がよく、授業をしっかり受けている
・大学の志望理由が明確

■通信制高校の指定校推薦枠の一例

  • ルネサンス高等学校:上武大学、立正大学、相模女子大学、京都外国語大学など
  • 第一学院高等学校:法政大学、東洋大学、神奈川大学、日本大学、国士館大学など
  • NHK学園高等学校:立教大学、帝京大学、二松学舎大学、駒沢大学、桜美林大学など
 

総合型選抜

特徴 ・大学が求める学生像に合っているかを見られる
・学びへの意欲や関心、明確な志望動機が必要
選抜方法例 ・志望理由書
・面接
・小論文
こんな人におすすめ ・大学への志望理由が明確
・大学入学後の目標がある

※詳細は、各大学の募集要項をご確認ください。

通信制高校に指定校推薦枠を与えている大学も数多くあるため、事前に確認しておきましょう。総合型選抜は、学力や出席率、課題だけでなく、委員会や学校行事への参加など、積極性なども判断基準になります。面接では、ボランティア活動や、学校行事、委員会などの経験をしっかりとアピールしたいところです。自分に合った入試方法で受験して、大学合格のチャンスを広げましょう。

東京大学、京都大学などの難関校の合格実績も

通信制高校やサポート校によっては、難関大学の受験を対象とした進学コースを用意しています。こういった通信制高校やサポート校であれば、学校とは別に学習塾や予備校に通う必要はなく、高校の勉強と並行して大学受験のための講義や指導を受けられます。進学サポートの手厚い学校を選ぶことで、効率良く難関大学を目指すことができるのです。

例えば、サポート校のトライ式高等学院には、難関大学や医・歯・薬系進学を対象とした特進科があります。「家庭教師のトライ」で知られるトライグループが運営するサポート校なので、一人ひとりの志望校にあわせた最適なプランを提案し、合格に向けた学習サポートが可能です。

通信制高校のさくら国際高等学校 東京校は、通学が週5日制のみの通信制高校で、全日制並みの授業時間があります。進学コースは「文系進学コース」「理系進学コース」、文理両方の「総合進学コース」の3つに分かれており、志望校にあわせた授業が受けられるのも特徴です。

同じく通信制高校のクラーク記念国際高等学校では、英語に特化した授業を受けられる「インターナショナルコース」があります。ネイティブ教員による授業や海外留学プログラムなどを通じて英語力の向上を図り、難関大学への進学をサポートしています。

難関大学を目指せる体制が整っている通信制高校やサポート校は上記の学校だけではありません。進学実績として東大、京大、慶應、早稲田などの有名難関大学が並んでいる学校はたくさんあります。難関大受験を目指したい人は、パンフレットを取り寄せて詳細を確認してみると良いでしょう。

まとめ|大学進学を目指すために大切なこと

大学進学を目指すために大切なことはいくつかありますが、「親に言われたから」「周りが大学へ行っているから」ではなく自分が大学へ進学したい、大学で学びたいという気持ちが大切です。

通信制高校では自由になる時間が多い分、受験勉強ができる時間があります。オープンキャンパスに行ったり、資料を見たりしてモチベーションをあげていきましょう。

また、通信制高校を選ぶ際に大学進学へのサポートや対策が充実している学校を選ぶことも大事です。自分のペースで無理なく大学進学への勉強ができる通信制高校を選びましょう。