【高校を転校したい!】体調や人間関係の悩みは転校で解決する?ほかの解決策は?
公開日:2024年03月21日 更新日:2024年03月21日
高校在学中に、親の仕事の都合や家の購入などで遠方への引越しが発生した場合、転校はやむをえないでしょう。しかし、転校を検討する理由はそれだけではありません。学習面、人間関係、体調不良などさまざまな理由から学校に行くのが嫌になってしまい、「転校」という文字がぼんやり頭に浮かぶかもしれません。 そこで、この記事では「高校を転校したい」と考えている人に向けて、まずは現在抱えている問題をクリアにし、解決策を探る方法をお伝えします。その上で、転校が比較的しやすい「通信制高校」についても解説していきます。
そもそもなぜ「転校したい」のか?
高校生活は、勉強や部活動、友達との交流など、いろいろな経験を通して成長できる貴重な時間です。しかし、学習や体調、人間関係などの悩みを抱え、学校生活に支障をきたしている人も少なくありません。
そのような状況下では、「転校して、全部リセットしたい」と考える人もいるでしょう。もちろん、転校すればすべてが新しい環境になりますが、考慮すべき事情や必要な手続きもたくさんあり、そう簡単に転校できるわけではありません。
そこでまずは、転校という決断を下す前に、「なぜ転校したいのか」「何が問題なのか」「何を解決したいのか」を明確にして、頭の中を整理してみましょう。あなたに当てはまるものはあるでしょうか。
1. 学習に課題を感じている場合
- 授業についていけない
- 宿題や課題が多すぎる
- 勉強に対するモチベーションが上がらない
2. 人間関係がうまくいっていない場合
- 友達との付き合いがうまくいっていない
- 先生との相性が合わない
- 先輩や後輩への対応に悩んでいる
3. 学習環境が自分の目標や興味に合っていないと感じている場合
- 特定の分野に特化した専門的な学習をしたい
- 芸術や音楽など、自分の好きなことを追求したい
- 部活動やアルバイトなど、学業以外に力を入れたい
- 留学やボランティア活動など、海外での経験を積みたい
4. 体調に不安がある場合
- 体調不良が続き、学校を休みがちになってしまっている
- 学習意欲はあるけれど、体が言うことを聞いてくれない
シチュエーション別の悩み解決方法
ここからは、シチュエーションごとの悩みに対し、どのような解決方法があるかを探っていきます。
学習に課題を感じている場合の解決方法
授業についていけない場合
予習や復習など、家庭での学習時間をできるだけ取るようにしましょう。授業中にすべて理解しなくてはいけないわけではなく、その前の準備や振返りによって理解が深まるものです。
また、放課後や休み時間を使って友達に質問してみましょう。わかりやすく説明してくれる人や、同じような部分に疑問を持っていたけれど解決できたという人が必ずいるはずです。もちろん、先生に直接質問してもよいでしょう。納得がいくまで尋ねることが大切です。
宿題や課題が多すぎる場合
一度に全部やろうとすると誰しも焦ってしまうもの。まずは優先順位をつけ、締切りが近いものや試験に関係するものなどから優先的に取り組むようにするといいでしょう。また、先生に素直に話し、どのように進めたらいいかアドバイスをもらうのも有効です。
勉強に対するモチベーションが上がらない場合
(1)時間を決めて取り組む
「何時までにここまで終わらせる」という予定を決めておくのもおすすめです。さらに、勉強が終わったら好きなことに充てる時間を作る、と決めておけば、集中して取り組むことができます。
(2)友達と一緒に勉強する
わからないところをその場で教え合うことができるので効率が良いと言えます。「この問題がわからないと先に進めない」ということがなくなるので、後回しにして忘れていたということもなくなるでしょう。
ただし、一緒に勉強するときには、「雑談に花が咲いてしまって、結局時間だけが過ぎてしまった」ということがないように注意しましょう。学校の空き教室や学習塾・予備校の自習室、図書館など、周りの人も勉強している場所を選び、勉強しなければならない雰囲気を強制的に作るのがおすすめです。
人間関係がうまくいっていない場合の解決方法
学校で友達とすれ違いが生じてしまったり、先生との相性が良くないと感じたりする機会が増えると、学校に行きたくなってしまうもの。部活動や生徒会などで先輩・後輩と関わることもあるため、慣れないうちは精神的なストレスを感じてしまう人も少なくないでしょう。
人間関係がうまくいかないときは、自分の中にため込まずに、誰でもいいので話を聞いてもらいましょう。両親、きょうだい、祖父母、友達、先生など、悩みを打ち明けられる相手が誰かしらいるはずです。
知っている人にはどうしても話したくないという場合は、電話やチャット、LINEなどで第三者に相談するという手もあります。むしろ、知らない人のほうが話しやすいということもあるかもしれません。頭の中で自分の考えがまとまっていなくても大丈夫です。
以下に、相談できる窓口をいくつかご紹介します。緊張するかもしれませんが、人に話すことで心が晴れることもあるので、無理のない範囲で今の思いを伝えてみてください。
電話やチャット、LINEなどで相談できる窓口
子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち):文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
あなたのいばしょチャット相談:厚生労働省
https://talkme.jp/
10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援:特定非営利活動法人BONDプロジェクト
https://bondproject.jp/
チャイルドライン® 18さいまでの子どもがかけるでんわ:特定非営利活動法人チャイルドライン支援センター
https://childline.or.jp/
学習環境が自分の目標や興味に合っていないと感じている場合の解決方法
通常の授業では学べないことに興味があり、特定の分野に特化した専門的な学習をしたい場合は、習いごとやボランティア活動などの学校外での集まりに参加するという選択肢があります。
書籍やインターネットを通じた独学ももちろん可能ですが、学べる内容には限度があるため、それに特化した専門科目を扱っている学校に転校することを考えてもよいでしょう。
ただし、全日制高校に転校(転入)する場合は、転校を希望する学校に欠員がなくてはならず、転校したい事情を双方の学校から認めてもらう必要がある上に、転入試験に合格しなくてはなりません。そのため、そう簡単にはいかないのが現状です。
そのような場合は、学べる科目のバリエーションに富んでいる通信制高校を候補に入れてみると、選択肢が一気に広がります。通信制高校は自由度が高いのが大きな特徴です。普通科の高校と同じように国語・数学・理科などの科目を必修科目として学習する必要はありますが、語学・留学・芸術・音楽・演劇・お笑い・スポーツ・ダンス・ファッションなど、自分が追求したい分野を選択することができます。
また、部活動やアルバイトなど、学業以外に力を入れたいというケースや、留学したいというケースでも通信制高校は有力な選択肢となります。卒業要件さえ満たせば、登校日数や時間割を自分で決められるので、授業以外の自分の時間を多く作ることができ、部活動やアルバイトにも時間を充てやすくなります。留学に強い学校やコースを選べば、海外で学びながら日本の高校卒業資格を取得することもできます。
当サイトでは、実際に通信制高校で専門科目を学んでいる生徒や、学校で教鞭をとっている先生や職員へのインタビューを定期的に実施しています。いくつか記事をご紹介しますので、自由度の高い通信制高校の雰囲気を感じ取ってみてください。
【ゲーム(eスポーツ)】
ゲームが好き!から始める「やりたいこと」の見つけ方
https://zba.jp/tsushin-highschool/schools/detail-renaissance/interview-renaissance_Introduction001/
【音楽】
音楽を学びながら、高校卒業資格を取得!国立音楽院高等部の魅力を在校生にインタビュー
https://zba.jp/tsushin-highschool/schools/detail-kunitachi/interview-kunitachi_Introduction001/
【芸能(お笑い)】
「なりたい自分」を見つけられる!勇志国際高等学校の学校生活を在校生にインタビュー
https://zba.jp/tsushin-highschool/schools/detail-yushikokusai/interview-yushikokusai_Introduction001
【留学】
自分のために、自分の「好き」を学んで、未来を探す。原宿AIA高等学院の在校生にインタビュー
https://zba.jp/tsushin-highschool/schools/detail-aoike-aia/interview-aoike-aia_Introduction001/
最後に
さまざまな問題や不安に対して、転校しなくても解決できるのが一番良いはずです。しかし、どうしても難しいようであれば、親や先生に今の状況を正直に伝えてみましょう。
全日制高校への転校は条件が厳しいため、簡単にはいかないかもしれませんが、これまでに紹介してきたように通信制高校を選ぶという選択肢もあります。広い視点で情報収集し、状況の好転に向けて行動してみてください。
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先生教えて!お悩み相談室
https://zba.jp/tsushin-highschool/qa/
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