通信制高校の面接|聞かれることや回答例
公開日:2025年06月30日 更新日:2025年06月30日
通信制高校への入学を希望する生徒にとって、面接でどんなことを聞かれるのか気になる人もいるでしょう。 通信制高校の面接では、それほど難しいことは聞かれません。自分のことをありのままに話せれば大丈夫です。 この記事では、一般的に面接でよく聞かれる質問や、回答例を紹介します。面接当日にスムーズに受け答えをするために、参考にしてください。
通信制高校の入試は面接が重要
通信制高校の入学試験は、書類選考と面接、作文が実施されるケースが多いです。
通信制高校の入試は、学校と生徒がお互いを知ることが目的のため、直接話をする面接はとても重要です。
学校が見るポイント
面接は、主に本人の現在の状況や学習意欲を見るために実施されます。
質問内容は、志望動機や将来の目標など、本人に関わることです。
背伸びしたり、本心とは異なる考えを述べたりするのではなく、自分が思ったことを正直に話せば、不合格になることはありません。
うまく答えられなくても、自分の言葉できちんと伝えようとすれば問題ありません。
面接で落ちるケース
面接には生徒と学校の相性を見る目的もあります。
そのため、「本校とは相性が合わないのでは?本人のためにならないのでは?」と判断され、不合格になることがあります。
このような場合、受験した学校ではなくほかの高校のほうが、生徒自身のためになるという前向きな理由が多いため、深く考えすぎる必要はありません。
また、受け答えをするときの態度も重要です。面接時の素行が悪かったり態度に問題があったりする場合、不合格になることもあるので気を付けましょう。
面接でよくある質問や回答例
通信制高校の面接では、一般的に以下のような質問がよく聞かれます。
それぞれの質問には、誠実かつ具体的に答えることが重要です。自己紹介や志望動機、中学生活についてなどが主な質問項目となるので、事前に準備しておくことをおすすめします。
自己紹介
自己紹介では、まず名前をはっきりと伝えることが重要です。性格や趣味、特技などをまとめて話すと良いでしょう。
・私は○○と言います。○○中学校に通っています。大勢でいるより、一人でいる時間が好きです。趣味は読書で、毎日本を読む時間を1時間とっています。
志望動機
その通信制高校を選んだ理由を具体的に説明します。例えば、学業と自分の趣味を両立させたい、特定の分野を集中して学びたいなどの具体的な理由を述べると良いでしょう。
・○○高校を選んだのは、福祉について専門的に学ぶことができるからです。将来的には福祉施設で、人のために役立つ仕事をしたいと思っています。
中学生活について
中学生活について質問された場合、学校で取り組んでいることや、学校生活の様子などを話しましょう。
・中学校では、図書委員をしています。毎月、おすすめの本を紹介する新聞を作り、図書室に掲示していました。本が好きなので、静かな図書室で一人で読書をしていることが多いです。
進路希望や将来の夢
進路希望や将来の夢については、具体的な目標があれば、明確に伝えましょう。まだ決まっていなければ、「まだ決まっていない」と正直に伝えれば大丈夫です。
・将来は歌手になりたいと考えています。そのため、通信制高校で学びながら、ボイストレーニングの学校にも通いたいと考えています。
・将来の夢はまだ決まっていません。通信制高校での学びを通して、進路や将来の夢を探したいと考えています。
自分の長所・短所
自分の長所や短所を話すのは恥ずかしいと感じるかもしれませんが、正直に答えましょう。
自分の長所がわからないという人は、親や友だちから聞いてみるのもよいでしょう。具体的なエピソードを交えると、相手に伝わりやすくなります。
・私の長所は、人にやさしく接することができることです。友達から「○○さんといると安心する」と言われたことがあります。
・私の短所は、人見知りなことです。克服するために、相手の目を見て話すように心がけています。
得意な教科・苦手な教科
得意な教科・苦手な教科については、具体的な学習内容やその理由を挙げて話しましょう。
・得意な教科は国語です。特に文章を書くのが好きで、作文コンクールで入賞した経験もあります。
・苦手な教科は社会です。歴史の年表や歴史上の人物の名前を覚えるのが特に苦手です。
休日の過ごし方や趣味
休日に楽しんでいる活動を述べましょう。特になければ、休日にリラックスする方法について話すのもよいです。
・休日は友達と一緒にバスケットボールをしています。運動することでリフレッシュできます。
・休日は、テレビを見ていることが多いです。お笑い番組が好きで、笑うと嫌なことを忘れてリラックスできます。
その他
その他の質問として、「最近読んだ本」「気になるニュース」「尊敬している人」などについて聞かれることがあります。
自分をよく見せようとしたり、大げさに話したりせず、ありのままに回答することをこころがけましょう。
また、わからない場合は、嘘をつかず、「わかりません」「ありません」と正直に答えましょう。
なお、以下のページでは、「面接ではどんなことを聞かれますか?」という質問に対し、実際の通信制高校の先生の回答をまとめています。 ぜひ参考にしてください。
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面接時のマナー
通信制高校は面接で落とされることはほとんどありませんが、素行や態度が悪いと不合格になることもあります。
言葉遣いや態度だけでなく、服装や姿勢など、最低限のマナーを守って面接に臨みましょう。
言葉遣いや態度
面接では丁寧な言葉遣いと誠実な態度が求められます。
難しい言葉を使う必要はありませんが、「○○です」「○○と考えています」のように、敬語で話すようにしましょう。
また、面接官の話をよく聞き、話すときは相手の目を見て話すことも大切です。
服装
中学生の場合、中学校の制服を着ていけば問題ありません。
制服がない場合は、派手な格好は避け、落ち着いた色合いの服を選びましょう。
姿勢
面接室に入る際や退室時には、背筋を伸ばし、堂々とした態度で臨みましょう。
椅子に座る際も、お尻をしっかりと椅子の奥につけて座り、背もたれに寄りかからずに背筋を伸ばすことを意識してください。
前かがみになったり、椅子に深く座りすぎたり、足を組んだりしないように気を付けましょう。
手は膝の上に軽く置き、動かさないようにするのが理想です。手が落ち着かない場合、軽く指を組むなどして安定させましょう。
面接時の受け答えのコツ
まず、自分の考えを整理しておくことが重要です。上記のようなよく聞かれる質問事項については、事前に考え、言葉にしておきましょう。
次に、話を盛らずにありのままの自分を話すことが大切です。面接官は、正直で誠実な回答を求めています。
嘘をつかず、わからない場合は「わかりません」と答えるようにしましょう。
また、返答に詰まってしまったり、うまく答えられなかったりしても大丈夫です。面接では、自分の言葉で、自分の考えを伝えることがとても重要です。
さらに、声の大きさも大切です。過度に元気よくする必要はありませんが、はっきりと相手に伝わる声の大きさで話しましょう。
通信制高校の面接は親同伴?
通信制高校の入学試験で実施される面接は、先生・生徒・保護者の3人で行うこともあります(場合によっては先生と生徒のみ)。
緊張してしまい、話すことができない場合、代わりに親に話してもらうことが可能なケースもあります。
親はどんなことを聞かれる?
質問内容は学校によって異なりますが、以下のような質問をされることを想定しておきましょう。
- 学校を選んだ理由
- 子どもにどうなってほしいか
- 家庭での子どもの様子
- 子どもについて困っていること
- 学校について気になること
子どもに対する意識や、親から見た子どもの姿を聞かれることが多いようです。
また、保護者も面接官に対して質問をすることが可能です。学校の支援体制やカリキュラムについて尋ねることで、親自身の理解と安心感を深めることができます。
親はどんな服装で参加する?
フォーマルな服装を選ぶことが無難です。具体的には、男性ならスーツ、女性ならスーツまたは控えめなワンピースなどが好ましいです。
カジュアルな服装や目立つアクセサリーは避けましょう。清潔感があり、落ち着いた色合いの服装を選ぶことが重要です。
派手な色や柄は控え、シンプルで落ち着いたデザインのものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
通信制高校の面接では、それによって不合格になることはほとんどありません。嘘をつかず、正直に答えるようにしましょう。
この記事の質問例を参考に、事前に自分の言葉でまとめておけば、面接当日にスムーズな受け答えができるでしょう。
なお、通信制高校の受験については、こちらの記事「通信制高校にも受験はあるのか?受験内容や難易度について解説」を参考にしてください。
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