通信制高校の入試の注意点(書類選考と面接)

通信制高校では、学びたい人たちのために広く門戸を開いています。しかし、入学するためには入学試験などの選考をクリアしなくてはいけません。通信制高校に入学するために必要な条件などについて紹介します。

通信制高校の入学に必要な条件

通信制高校には年齢制限がありません。中学卒業と同時に入学する人もいれば、数年から数十年の社会人経験の後、入学する人もいます。中には、還暦を過ぎてから入学する人もいるほど。年齢も経歴もバラバラな人たちが集まって一緒に勉強しているのが通信制高校なのです。いろんな人たちに触れあうことができる分、人間的に大きく成長することが期待できます。

では、誰もが入学できるのかというと、そうではありません。入学には、中学校もしくはこれに準ずる学校を卒業した者もしくはこれと同等以上の学力があると認められていることが条件となります。また、すでに高校を卒業している人は入学できません

入試は面接重視。学校への意欲を示そう

通信制高校への入学には、試験を受ける必要があります。中には簡単な筆記試験を行う学校もありますが、基本は書類選考と作文、面接です。中学時代に不登校で内申書が良くないからといって落ちることはありません。

書類選考や作文、面接では、主に志望動機、やる気を問われます。高校で学びたいこと、高校の卒業資格を得たいという熱い思い、卒業後の目標を上手に伝えるようにしましょう。そのためには、入学したい学校がどのような特色を持っているのか、知っておかなくてはなりません。学校から資料を取り寄せ、リサーチし、面接の練習しておくことが大切です。

学校へ提出する書類や作文は、下手でもいいので丁寧に読みやすい字を書いてください。筆記用具はシャーペンではなく、黒のボールペンを使います。いきなりボールペンで書き始めるのではなく、まずは下書きをしてから清書していきましょう。そして、書き終えたあとは、誤字脱字がないか、見直してください。

面接では、服装も大切です。清潔感のある服装や髪型を心掛けましょう。中学からそのまま定時制高校に入学するのであれば、中学の学校の制服で大丈夫。ただし、社会人経験を経てからの受験の場合、カジュアルな服装よりスーツのほうがいいでしょう。

面接には、時間に余裕を持って出かけます。電車の遅延などでどうしても遅刻してしまう場合は、すぐに学校に電話してください。そして、会場に着いたら、トイレを済ませ、鏡で身だしなみをチェックしてください。

マナーも重要なポイントです。実際の面接では背筋を伸ばして姿勢よく、はきはきと聞き取りやすい声で話します。わかないことはあいまいに答えず、「わかりません」もしくは「少し考えさせてください」と正直に答えましょう。

通信制高校は、高校に通いたい、勉強をしたいという意思のある人に対して、広く門戸を開けています。そのため、入試で落ちることは滅多にありません。しかし、「言葉遣いが悪い(敬語が使えない)」「返事をしない」「態度が横柄(足を組んだまま、ポケットに手を入れたまま質問に受け答えする)」など、素行が悪い場合は試験に落ちることがあります。

通信制高校は併願ができる

最初から通信制高校への進学を決めている人はごく少数でしょう。本音では全日制高校に通いたいけれど、「偏差値が足りない」「内申書に自信がない」「不登校だったので毎日学校に通えるか不安」などの理由から、やむをえず通信制高校への進学を考えているといった人たちが大半です。

全日制高校への未練があるのに、通信制高校1本に絞って受験してしまっては、あとで悔やむことになるかもしれません。そこで、おすすめしたいのが、通信制高校と全日制高校の併願。併願とは、複数の学校の入学試験を受けることです。

とりあえず通信制高校を滑り止めとしてキープしておいて、全日制高校の合否が出てから、どちらに進むかを考えてみるのもいいでしょう。ただし、合格したあと、いつまでに入学手続きを行えばいいのかは学校によって異なります。それぞれの学校に問い合わせてください。

通信制高校の偏差値はどれくらい?

通信制高校の中には、入学試験で簡単な筆記試験を行うところもありますが、基本は書類選考と作文、面接で合否が決まります。書類選考や作文、面接で学力を測ることはできないため、大半の通信制高校には偏差値が存在しません。自分の学力から偏差値にあう学校選びをする必要が、通信制高校にはないのです。

偏差値の代わりに学校選びの基準となるのは、「高校で何をやりたいのか?重視する点は?」「卒業後にどんな道に進みたいのか?」「目標や夢を叶えるカリキュラムが充実している学校なのか?」ということです。より良い学校選びのために、まずは気になる学校の資料を取り寄せて、比較してみることから始めましょう。