就学支援金で通信制高校の学費が安くなる

通信制高校の学費は、就学支援金を利用することで安く抑えることができます。私立の通信制高校でも、就学支援金を利用できるので、ぜひチェックしておきましょう。

高等学校等就学支援金(就学支援金)とはどんな制度?

高等学校等就学支援金(就学支援金)とは、高校に通う生徒が勉強に専念できるように、国が支援金を支給し、家庭の負担を軽減するための制度です。就学支援金により、公立高校であれば授業料は無償となり、私立高校でも授業料が大幅に安くなります。

就学支援金の対象になる人は

就学支援金の対象になるのは「月の始めに高等学校や専修学校高等課程等に在籍している者」と幅広いのですが、次に当てはまる人は支給を受けられません。

■就学支援金の支給を受けられない人

  • 日本に住所がない人
  • 保護者等の市町村民税所得割額が30万4,200円以上の人
  • 高等学校等(修業年限が3年未満のものを除く)を卒業、または修了した人
  • 高等学校等に在学した期間が通算で36ヵ月を超える人
    (定時制・通信制の期間は、1ヵ月を3/4で計算)

※市町村民税所得割額…控除を受けた所得にかかった市町村民税の額。金額は6月ごろに届く「給与所得等に係る市民税・県民税 特別徴収税額の決定・変更通知書」に記載されている

就学支援金として支給される金額はいくら?

就学支援金は、授業料や受講料に対して支給されるので、入学金や教科書代、給食費などはこれまで通り支払う必要があります。

公立高校の場合、支給される金額は最大で年間11万8,800円で、授業料・受講料が無償になります。私立高校の場合は、保護者が納めている市町村民税所得割額に応じて、支給額の1~2.5倍の金額を加算して支給されます。

通信制高校は、基本的に単位制なので、単位ごとに就学支援金が支給されます。私立の通信制高校の就学支援金も、保護者が納めている市町村民税所得割額に応じて、支給額の1~2.5倍が加算されます。

単位ごとの支給額は次の通りです。支給額以外にも、支給期間が定められていることに注意しましょう。また、支給額や支給期間を超えた分は自己負担になります。

■通信制高校の支給額と支給期間

高校の種類 支給額 支給期間
公立通信制高校(単位制) 336円/単位 48ヵ月、通算74単位、年間30単位まで
私立通信制高校(単位制) 4,812円/単位 48ヵ月、通算74単位、年間30単位まで

■1単位あたりの最大支給額

保護者の市町村民税所得割額 加算される倍率 1単位あたりの最大支給額
0円(非課税)
目安年収250万円未満
2.5倍 12,030円
5万1,300円未満
目安年収350万円未満
2倍 9,624円
15万4,500円未満
目安年収590万円未満
1.5倍 7,218円
30万4,200円未満
目安年収910万円未満
加算なし 4,812円

例えば、保護者の市町村民税所得割額が15万4,500円未満の人が、1単位の受講料が8,000円の私立通信制高校で1年に25単位受講した場合の学費は次の通りです。

■実際に払う1単位の学費
実際に払う1単位の学費

■実際に払う1年間の学費
実際に払う1年間の学費

■実際に通信制高校へ払う金額
実際に通信制高校へ払う金額

受講料の19,550円に設備利用費や運営費、教科書代などを加えた金額が、通信制高校へ支払う金額になります。

通信制高校に入学したときにかかる学費は「通信制高校にかかる学費(授業料)はどれくらい?」で解説しています。通信制高校や通学コース別に紹介しているので、学費を調べるときの参考にしてください。

就学支援金が支給されたときの学費の例

実際に、通信制高校の学費を例に解説します。次は、N高等学校のネットコースに入学すると、初年度にかかる学費です。

■N高等学校/ネットコース

学費の合計 253,000円
内訳 入学金 10,000円
授業料 7,200円×25単位
180,000円
施設設備費 年50,000円
教育関連諸経費 年13,000円

保護者の市町村民税所得割額が15万4,500円未満の場合、最大支給額は7,218円です。つまり、N高等学校の1単位の授業料は、7,200円なので、授業料は無料になります。市町村民税所得割額が30万4,200円未満の場合は、1単位あたり4,812円が支給され、最大支給額を超える分は、自己負担です。

授業料以外の費用は、就学支援金の対象外なので、実際に払う学費は次のようになります。

■就学支援金が支給されたときの学費

保護者の市町村民税所得割額 就学支援金の額
(25単位分)
実際に払う学費
15万4,500円未満
目安年収590万円未満
180,000円 73,000円
30万4,200円未満
目安年収910万円未満
120,300円 132,700円

実際には、さらにスクーリングの交通費やインターネットの通信費がかかりますが、それでもかなり安く通信制高校に入学できることがわかると思います。

公立の通信制高校ほど、というわけにはいきませんが、私立の通信制高校でも学費を安く抑えることができます。「安さだけ」で安易に公立の通信制高校を選ばず、さまざまな学校のカリキュラムを比較して、入学する通信制高校を選びましょう。

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