「通信制高校」ってどんな学校?世界一わかりやすく解説!

通信制高校とは、通信教育で学習する高校のこと。卒業要件を満たせば、全日制高校と同様に高校卒業の資格を得ることができます。最近では、学習できるコースなども多様化してきており、通信制高校に通う人も増えてきています。ここでは「通信制高校にはどんな人が通っているの?」「学校生活は?」「入学試験は?」「どんなことが学べるの?」「どうすれば卒業できる?」など、通信制高校について幅広く解説していきます。

通信制高校に通うのはどんな人?

通信制高校には、プログラムなど自分が集中したい勉強に専念したい人、専門的にスポーツに取り組みたい人など、一般の高校では体験できないことに取り組んでいる人が通っています。

また、病気で欠席しがちな人、集団生活が苦手な人、起立性調節障害で朝に起きられない人、全日制高校を中退した人、不登校で学校に通えない人、大人になってから高校の勉強をしたくなった人などさまざまな事情を抱えた人も通っています。

通信制高校は、いろいろな人を受け入れ、さまざまなニーズに応える多様性を持っているので、生徒にどんな事情があろうとも「勉強をしたい!」「高校を卒業したい!」という意欲さえあれば誰でも入学することができます。

通信制高校、全日制高校、定時制高校の違い

それぞれの高校はいったい何が違うのでしょうか。ここではその違いを説明していきます。

■通学スタイル

通信制高校 必要に応じて通学する。基本的に自宅学習
全日制高校 毎日通学する。授業は朝~夕方
定時制高校 毎日通学する。授業時間は1日4時間で、おもに夕方~夜

■単位制か学年制か

通信制高校 多くの学校は単位制
全日制高校 多くの学校は学年制
定時制高校 学年制と単位制がある。単位制が増えている

■卒業するための条件は

通信制高校 卒業要件を満たすと卒業できる
全日制高校 3年生を修了すると卒業できる
定時制高校 卒業要件を満たすと卒業できる。卒業に4年かかるのが一般的

通信制高校は、毎日通学する全日制高校や定時制高校と違い、必要に応じて通学する自宅学習が基本となります。

また、「学年制」「単位制」という点でも違いがあります。学年制とは、1年生、2年生と1年ごとに進級して、3年生を修了すると卒業できる仕組みのこと。単位制は、学習内容を理解すると得られる単位を必要なぶんだけ修得すると卒業できる仕組みのことです。

学年制では、一定の成績や出席数に達していない生徒は進級できず留年となります。しかし単位制では、修得できなかった単位だけを再修得すればいいので、留年にはなりません。

通信制高校と全日制高校・定時制高校の共通点もあります。それは「3年以上“在籍”していること」が卒業の条件になっている点です。どんなに早く単位を修得しても、通信制高校の在籍期間が3年以下では、高校卒業の資格は得られません。

通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校は、一般的な全日制高校と比べるとさまざまな違いがあります。それぞれにどんなメリットとデメリットがあるのかをまとめました。

通信制高校のメリット
自分のペースで学習を進められる
・自由になる時間が多く、趣味や仕事などと学校を両立できる
卒業資格は全日制高校と同じ
通信制高校のデメリット
・卒業するには自己管理能力が必要
・登校が少ないので友達を作る機会があまりない
・学習内容がやさしすぎて大学受験に不安がある

通信制高校のメリット

通信制高校のメリットはたくさんあります。そのうちのひとつが「自分のペースで学習を進めることができて、卒業資格は一般的な高校とかわらない」という点です。

通信制高校は単位制なので、1年間で学習する量を決められていません。学年制の高校のように、3年、4年という期限などはなく、最終的に取得単位数や在籍日数などの卒業要件を満たせば卒業することができます。そのため、学校や他人のペースを気にせずにじっくりと自分のペースで学習を進めることができます。

また自分でカリキュラムを自由に組むことができるので、アルバイトをして自分で学費を稼いだり、大学受験の勉強に集中することもできます。卒業の資格が一般的な高校と変わらないので、社会人になってから高校卒業資格を得るために通信制高校に通っている人もいます。

通信制高校のデメリット

通信制高校にはデメリットももちろんあります。「自分のペースで学校生活を送ることができる」というメリットが「気を抜くとだらけてしまう」というデメリットになってしまう可能性があるからです。

多くの全日制高校では、学習面や生活面についてはある程度管理されるもの。しかし通信制高校では、原則としてすべてが生徒に任されています。学習ペースを自分で管理するのはそう簡単ではありません。

一方で、生徒同士の交流機会が少ないという点もデメリットになってしまう場合があります。通信制高校では必要に応じて通学するため、生徒同士の交流が少なく、一般の高校に比べて友達を作る機会が少なくなります。

このように通信制高校には、メリットがある反面、いくつかのデメリットもあります。しかし、このデメリットの多くは、学校の選び方次第で解消することができます。

例えば、通学の多いコースがある通信制高校を選べば、自分の学習ペースを学校の先生にチェックしてもらうこともできますし、学校行事や部活動が盛んな通信制高校を選び、積極的に参加することで生徒同士の交流が少ないということは解消することができます。

通信制高校は、さまざまなニーズにこたえる多様性があり、通信制高校でも同様に毎日通い、全日制と同じような学生生活が送れるような学校もたくさんあります。

そのほかのデメリットの解消法などは「通信制高校のメリット・デメリット、全日制・定時制との違いも徹底比較!」でも詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてください。

通信制高校の入学から卒業まで

通信制高校の入試

通信制高校の入学試験は、学校によって多少の違いはありますが、基本的に書類審査、作文、学力試験、面接が行われます。作文や学力試験は、学校によって行われないこともあります。

通信制高校の入試で行う学力試験は、受験者の今の学力を確かめるためのもの。そのため、学力試験の結果で不合格になることは滅多にありません。そもそも通信制高校では、不登校であまり勉強する機会がなかった人や、中学校を卒業してから何年も経っている人を受け入れているので、学力を理由に不合格にすることはあまりないのです。

面接では生徒の「学びたい気持ち」をチェックしています。自分の気持ちを伝えることが苦手な人でも安心して面接が受けれるような体制を整えていますので、 リラックスして気持ちを伝えましょう

通信制高校の入試に関しては「通信制高校の入試の注意点(書類選考と面接)」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

通信制高校の入学時期

通信制高校の多くは、2学期制のため、4月と10月に入学できるのが一般的です。しかし「転入」ならいつでも入学できる一方で、「編入」の場合は4月と10月だけなど、通信制高校によって異なります。4月以外でも入学することができる点は、全日制や定時制と変わりはありません。

編入・転入の違いや、入学時期に関しては、「通信制高校の転入・編入(入学できる時期、試験、手続き)」で詳しく説明していますので、チェックしてみてください。

通信制高校の卒業

通信制高校の多くは単位制なので、出席日数ではなく、取得単位数や高校在籍日数などの卒業要件を満たせば卒業することができます。

一般的な全日制高校が採用している学年制では、3年生を修了すると卒業となりますが、単位制では学年の区切りなどはなく、留年はありません。自分のペースで単位を修得して、3年以上かけて卒業するということも可能です。

卒業資格を得るには、卒業に必要な単位を修得するだけでなく、3年間以上の在籍期間が必要です。別の高校から転入・編入した場合は、以前通っていた高校の在籍期間も含まれます。

通信制高校の卒業に関しては、「通信制高校の卒業に必要な条件」で詳しく紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

通信制高校のしくみ

通信制高校での学習、単位習得のしくみ

通信制高校の学習の基本は、レポート(添削指導)、スクーリング(通学)、テスト(単位認定試験)です。

レポート(添削指導) 教科書や教材などをもとにレポートを作成。レポートの内容は、学校によって異なり、小テスト形式だったり、学習内容の要約だったりする。作成したレポートは学校に郵送(またはメール)して、添削による指導を受ける。
スクーリング(通学) スクーリングとは学校で授業を受けること。定期的にスクーリングを行ったり、数日間まとめて行ったりと、頻度は通信制高校によって異なる。スクーリングでは、学習内容の不明点などの相談もできる。
テスト(単位認定試験) 規定量のレポートとスクーリングを行ったら、学習した内容の理解度をチェックするためのテストを受ける。テストに合格すると単位修得となる。不合格だった場合は、再テストが必要。

これらを行い、卒業に必要な単位を取得していきます。最終的に74単位以上を修得すれば、高校の卒業要件のひとつをクリアしたことになります。

スクーリング(通学)のしくみ

通信制高校は自宅学習が基本ですが、卒業には定められた時間以上の授業を学校で受ける必要があります。これをスクーリングといいます。

■通信制高校のスクーリング例

通学する日数・スタイルは、通信制高校によってさまざまです。

通学日数 学習のスタイル
年3~5日 インターネットやラジオ、テレビ放送の講座を活用して、通学日数を最小限に抑える。
月1~2日 自宅学習を中心にしつつも、最低限の授業を学校で受ける。
週1~4日 自宅学習をしつつ、週に数日だけ通学して授業を受ける。自宅学習の不足分を補える。
週5日 全日制高校と同様に週5日通学する。「学習時間が短い」「生徒同士の交流が少ない」といった通信制高校のデメリットが解消される。

このように、年に数日間集中して卒業に必要な授業だけを受けたり、週1日だけ通ったりと、通学スタイルは自分の好みに合わせて選ぶことができます。さまざまなニーズに応える多様性を持っている通信制高校ならではの仕組みと言えるでしょう。

サポート校の役割

サポート校とは、通信制高校に在籍する生徒の学習を支援するための教育施設のこと。通信制高校は自宅学習が中心になるので、勉強でわからないところがあったときなどに学習の支援を受けられるのがサポート校なのです。

サポート校は、学校基本法の定める学校ではないので、設置に関して法的な基準はありません。そのため、生徒にどのような支援をするのかはサポート校によって異なります。大学受験のための勉強の場を与えたり、不登校だった生徒の学力を補ったりと、サポート校ごとに特色があります。

大学受験のサポート体制に定評のある「トライ式高等学院」

「トライ式高等学院」は家庭教師のトライから生まれた、通信制高校のサポート校です。イメージ通り、生徒の学力支援を得意としていて、学習の遅れを取り戻すところから大学受験対策まで、幅広く対応しています。さらに、生徒のメンタル面のケアにも対応します。

通信制高校の学習内容は、かなりやさしくなっています。これは、通信制高校が、これまであまり勉強できなかった人にも門戸を開いているためです。

言い換えれば、大学進学を目標にしている人にとっては、通信制高校での学習だけで受験に対応できる学力を身につけるのが難しい場合もあるということ。そのような状況に対応するために、トライ式高等学院のように進学コースを持つサポート校が存在するのです。

注意したいのが「サポート校だけに通っても高校卒業資格は得られない」ということです。サポート校の仕組みは少し難しいかもしれませんが、「通信制高校を確実に卒業するなら。サポート校の学費とメリット」でサポート校に関して詳しく紹介していますので、チェックしてみてください。

通信制高校の学校生活

通信制高校の学校生活はどんな風になるのか、不安を抱いている人も少なくないでしょう。週1日程度のスクーリングで自分の時間を多く持ちたい人や、週3~5日のスクーリングで学校行事や部活動に参加したい人では、学校生活の内容がそれぞれ異なります。

また、入学した通信制高校で選ぶコースによっても変わってきます。多くの通信制高校では卒業に必要な授業だけでなく、大学受験を見据えた特別授業や、料理や美容関係の専門知識・技術を身に付けられるカリキュラムを用意しています。

豊富な専門コースが特徴の「ヒューマンキャンパス高等学校」

「ヒューマンキャンパス高等学校」には、高校の学習以外に学べる専門分野が40以上も用意されているので、美容、イラスト、ダンス、医療、保育、釣りなど、さまざまなことを学ぶ機会が得られます。自分が興味を持つ分野について自由に学ぶことができるのも、通信制高校ならではの特徴と言えます。

通信制高校にかかる学費

通信制高校の学費は、公立・私立によって異なるのはもちろんのこと、自宅学習・通学どちらがメインかによっても大きく変わります。

しかし、高校の学費は就学支援金の支給を受けられるので、実際にはもう少し安くなります。入学1年目にかかる学費の目安を見てみましょう。

■1年間にかかるおおよその金額

  初年度のおおよその金額 就学支援金が支給された場合の金額
公立 約3万円 約2万円
私立 自宅学習がメイン 約26万円~約43万円 約8万円~約26万円
通学がメイン 約50万円~約115万円 約30万円~約95万円

※25単位履修した場合。就学支援金は保護者の市町村民税所得割額が154,500円未満のときの金額。

公立校の学費は、私立校と比べて非常に安くなっており、この部分は一般の全日制高校と同じです。

私立の通信制高校で学費を抑えたいのであれば、学習スタイルをよく検討しましょう。自宅学習メインのように、通学回数が少ないほうが学費は安くなります。あまり通学するつもりがないのに通学回数の多いコースを選んでしまうと、余分に学費がかかってしまいます。

通信制高校の学習スタイルやコースごとの学費の違いなどについては「通信制高校にかかる学費(授業料)はどれくらい?」で詳しく紹介しています。学費の目安を知りたいはぜひチェックしてください。