通信制高校は1年で卒業できる？卒業に必要な条件を解説

通信制高校は最短何年で卒業できる？

通信制高校を卒業するには、以下の要件を満たす必要があります。

通信制高校では、1年で修得する単位の数を自由に決めることができますが、どんなにたくさんの単位を修得しても3年未満で卒業することはできません。

また、一部の学校を除いて、1年間で修得できる単位数に上限があります。上限は学校ごとに異なりますが、35～40単位程度の学校が多いです。

詳しくは、こちらの記事「通信制高校の卒業まで何年かかる？卒業要件と進路も詳しく解説！」を参考にしてください。

通信制高校を1年で卒業できるケース

通信制高校を1年で卒業できるケースとして、編入や転入があります。

通信制高校では、前に在籍していた学校の在籍期間や修得した単位を引き継げる場合があります。

前の学校で修得した単位が多い場合は、その分だけ卒業に必要な単位数が減るため、短期間での卒業が可能になります。

しかし、どの程度の単位が認定されるかは学校ごとに異なるため、あらかじめ確認しておくことが重要です。

転入と編入時の単位の引き継ぎについて、詳しくはこちらの記事「通信制高校への編入と転入の違いを解説！注意点から判断ポイントまで紹介」を参考にしてください。

通信制高校は4年で卒業というケースも

通信制高校の卒業に4年以上かかる場合もあります。

ここでは、以下の卒業に4年かかるケースとして、以下の2点を解説します。

3年間で74単位修得できない場合

通信制高校では、主に「単位制」を導入しており、卒業要件である74単位以上を修得すれば、卒業できます。

最終的に卒業に必要な単位数を修得できればいいので、単位制ではない学校と違って留年することはありません。

1年次に修得できなかった単位は、2年次以降に修得すれば問題ありません。

1年間で修得する単位の数を自由に決めることができるため、自分のペースでゆっくり学びたい人は、3年以上の期間をかけることもできます。

転入・編入の時期が悪い場合

学年制の高校から転入・編入する場合、学年の途中で転入・編入をすると、その学年の単位は引き継げません。

例えば、2年生の2学期に転入した場合、2年生で学習した単位は認定されず、通信制高校で再度修得し直すことになります。

その結果、必要な単位を満たすための学習期間が長くなり、前の学校と合わせて卒業までに4年以上かかってしまうこともあります。

また、入りたい学校にすぐに編入できればよいですが、編入を受け付けていないタイミングの場合は間が空いてしまうことがあります。

さらに、卒業できるタイミングは3月・9月に限られるため、これらの時期を逃すと卒業が半年遅れてしまうことになります。

そのため、転入や編入をする場合は、引き継げる単位をよく確認し、転入や編入をするタイミングを検討するようにしましょう。

まとめ

通常、通信制高校の卒業には最低3年かかりますが、転入や編入の場合は、1年で卒業できる可能もあります。

ただし、前の学校の単位が引き継げるかどうかや、転入・編入の時期によっては、逆に卒業までの期間が延びることもあるため、よく確認するようにしましょう。