通信制高校生は塾に通うべき?塾や予備校を選ぶ際の5つのポイント
公開日:2025年06月18日 更新日:2025年06月18日

通信制高校に通う高校生の中には、塾に通うかどうか悩んでいる人もいるでしょう。 通信制高校は自由な学びが魅力ですが、反面、学習の進捗や理解度に悩むことも少なくありません。 特に、大学受験を目指す場合、情報や学力の不足が障害となる場合があります。このような課題を解決するために、適切な塾選びは重要と言えます。 この記事では、通信制高校生が塾に通ったほうが良いかや、塾選びのポイントについて詳しく解説します。
通信制高校生は塾や予備校に行ったほうがよい?その理由は?
通信制高校に通う生徒が塾に行ったほうが良いかどうかは、個々の状況によります。
特に大学進学を目指している生徒にとっては、塾に通うことで、受験に必要な情報や学力を効率的に得ることができます。
塾では、専門の講師陣による指導を受けたり、受験対策をしたりできます。
また、大学の情報や、受験に必要な情報も豊富にそろっているため、大学受験に有利な環境が整っています。
さらに、学習のペースを保ち、モチベーションを維持するための支援も受けられる点が大きなメリットです。
このような理由から、通信制高校生が塾に通うことで、多くのメリットを享受できる可能性があります。特に大学進学を考えている場合には、塾の利用を検討する価値があると言えます。
大学受験を有利に進められる
塾は、大学受験に関する情報が豊富です。多くの塾では、受験生が必要とする最新の大学入試情報や過去問を豊富に取りそろえています。
そのため、大学進学を希望する通信制高校生にとって、塾を利用することは大きな利点となります。
また、大学進学を目指す通信制高校生の中には、「大学受験レベルの学習内容に追いつくのが難しい」と感じる人や、「具体的な受験対策の方法がわからない」と悩む人も多いでしょう。塾では、こうした受験の不安や悩みに対して的確な指導やサポートを提供します。
その結果、効果的かつ効率的に受験準備を進めることができ、合格への道を有利に切り開くことができます。
勉強のモチベーションが上がる
通信制高校に通う生徒にとって、勉強を続けるモチベーションを保つことが難しく感じられることもあるでしょう。一人で学習を進める環境では、どうしても集中力が途切れたり、学習計画通りに進められないことがあります。
塾では同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨する機会があり、競争心が刺激されることで、自然と勉強への意欲が高まります。
また、定期的な進捗確認や、専門の講師からのフィードバックやアドバイスが行われることで、自身の成長を実感しやすくなります。
これにより、勉強のモチベーションが向上し、学習効果の向上に期待できます。
塾や予備校に通わなくてよいケースは?
大手進学塾が運営している通信制高校やサポート校に通っていると、塾に通わなくても十分な情報やサポートを受けることができるでしょう。
塾に通わなくても、受験対策ができるのであれば、必ずしも塾に通う必要はありません。
いずれにしても、塾が必要かどうかは個々の状況によって異なるので、学習の進捗状況や学力などを踏まえて検討するようにしてください。
塾や予備校を選ぶ5つのポイント
通信制高校生が塾を選ぶ際には、次の5つのポイントに注目すると良いでしょう。
- 大学進学の実績
- 講師の質
- 学習環境
- サポート体制
- 個別指導や少人数クラスの有無
大学進学の実績
大学進学を目指す通信制高校生にとって、塾の大学進学実績は重要な要素です。
進学実績が豊富な塾は、効率的な指導方法やカリキュラムが整っている可能性が高いです。
特に、難関大学や希望する大学への合格者が多い塾は、それだけ信頼性が高いと言えるでしょう。
塾がどれだけの生徒を大学に送り出しているのか、具体的な人数や合格した大学名などを確認しましょう。
確認する際は、通信制高校生の大学進学実績を確認しましょう。通信制高校と全日制高校では学習の仕方が異なります。
そのため、通信制高校生の大学進学実績がある塾であれば、より適切な指導を受けることが期待できます。
また、大学進学実績を見る際には、直近のデータだけでなく、数年間のデータも確認することをお勧めします。
これにより、その塾が安定して結果を出しているかどうかを判断することができます。
講師の質
塾を選ぶ際には、講師の質や対応力も大きな要素です。
塾の中には、講師が「大学生のアルバイト」というケースも少なくありません。大学生が悪いわけではありませんが、専門的な講師のほうが、指導力・対応力共に優れていると言えるでしょう。
特に通信制高校生の場合、高校では対面での学習サポートが少ないため、塾での講師からの指導は貴重な学習時間となります。そのため、経験豊富で指導力のある講師がいる塾を選ぶほうが、効率よく安心して学習を進められるでしょう。
学習環境
学習環境は、塾を選ぶ際に欠かせないポイントです。
快適で静かな学習スペースがあり、必要な教材や設備が整っていることを確認しましょう。
校舎や教室、自習室の雰囲気などを、実際に見学して確認するとよいでしょう。
塾の規模によっても、学習環境は異なります。例えば、人の多い環境では集中できない場合は、小規模な塾を選ぶほうがよいでしょう。
サポート体制
大学受験の勉強は、予定通りに進むとは限りません。学力の状況に応じて、進路の変更をする場合もあるでしょう。
通信制高校生の場合、相談相手が日常的にそばにいるわけではないので、自分の学力に応じた進路や対策に迷ってしまうこともあります。
そのため、塾で進路相談ができるかどうかは、とても重要です。
進路や勉強のことについて、いつでも気軽に相談できる体制が整っているかどうかを確認しましょう。
個別指導や少人数クラスの有無
通信制高校生の場合、集団での授業に慣れていないケースも少なくありません。
そのため、個別指導や少人数クラスの方がストレスなく学習を進められる場合もあるでしょう。
個別指導や少人数クラスの場合、分からないことがあっても、すぐに質問できるため、授業についていけないという心配はないでしょう。
また、講師が一人ひとりの進捗状況をより細かく把握できるため、きめ細やかな指導が可能です。
塾とサポート校の違い
塾とサポート校の大きな違いは、目的と提供されるサポートの内容です。
塾は主に学力向上と受験対策に重点を置いているのに対し、サポート校は学習から生活全般に渡る広範囲なサポートを提供します。
塾は学力向上や受験対策に特化しており、一般的には大学受験に向けたカリキュラムが充実しています。塾は、効率的に学力を向上させ、志望大学に合格させることが主な目的となります。
一方、サポート校は通信制高校生に向けて、日常の学習サポートや生活指導を中心に行っています。通信制高校生の多様なバックグラウンドに対応し、心理的なサポートやメンタルケアも重視されます。
そのため、大学進学を目指す通信制高校生には、それぞれのニーズに応じた選択が重要です。
塾とサポート校どちらが良い?併用は?
基本的にサポート校は、通信制高校の卒業をサポートするための学校です。大学進学のサポートが主目的ではないため、大学受験の情報や実績が少ない場合もあります。
ただし、塾や予備校が運営するサポート校であれば、塾と同等の情報やカリキュラムが整っているため、塾に通わなくても大学受験に向けた十分なサポートが受けられることもあります。
そのため、どんなサポート校かによって、大学受験に適しているかどうかは大きく異なります。
もちろん、塾とサポート校の併用も有効な方法です。塾で学力を強化しつつ、サポート校で日常のサポートを受けることで、総合的な学習支援が可能となります。
いずれにしても、「塾とサポート校のどちらが良いか」「併用がよいか」「どちらも不要か」については、通っている通信制高校やコース、個々の学力の状況によって異なります。
自身の状況を踏まえて、最適な方法を検討してください。
なお、大学進学におすすめの通信制高校については、こちらの記事「通信制高校から大学進学は不利?おすすめの通信制高校5選も紹介」も参考にしてください。大学への進学実績が豊富な通信制高校やサポート校を紹介しています。
まとめ
通信制高校生にとって塾に通ったほうが良いかどうかは、通っている通信制高校やコース、個々の学力によって異なります。
塾に通う場合は、大学進学の実績や講師の質、学習環境、サポート体制、個別指導の有無などを総合的に検討し、最適な塾を選ぶことが大切です。