通信制高校のレポート(添削指導)ではどういうことをするの?

通信制高校は、与えられた課題をレポートにして提出する添削指導が学習の中心で、スクーリング(面接指導)で学習内容を補います。自宅学習ではどういったことを行い、どんなレポートを作成するのでしょうか。

学校に提出するレポートはどんなもの?

レポートの課題は教科書に沿って、各学校が作成します。そのため、基本的な学習内容は同じですが、形式は学校ごとに異なります

かつては、マークシート式や選択式のプリントを解くだけの、作成が簡単なものを課題としている学校がありました。しかしいまでは、文部科学省の定めたガイドラインによって改められ、生徒の理解度を学校が把握できるように、穴埋め式の問題や教科書の内容から要約を作成する記述式が主流になっています。

単位の修得に必要なレポートの回数は、文部科学省によって定められている教科・科目と、各学校の裁量により決定する教科・科目があります。文部科学省が定めているレポートの回数とスクーリングの回数は、次のようになっています。

■科目ごとの1単位の修得に必要なレポート回数とスクーリングの単位時間

教科・科目 レポート スクーリング
国語、地理歴史、公民及び数学に属する科目 3回 1単位時間
理科に属する科目 3回 4単位時間
保健体育に属する科目のうち「体育」 1回 5単位時間
保健体育に属する科目のうち「保健」 3回 1単位時間
芸術及び外国語に属する科目 3回 4単位時間
家庭及び情報に属する科目並びに専門教育に関する各教科・科目 必要に応じて2~3回 必要に応じて2~8単位時間

レポートだけでは×。単位の認定は試験

レポートとスクーリングを定められた回数履修しても、ほとんどの教科・科目では単位を修得できません。単位を修得するには、単位認定試験を受け、学習内容を理解したことを証明する必要があります。とはいえ、それほど難しい試験ではありません。単位認定試験は、レポートの課題の中から出題されるので、レポートをちゃんと提出し、添削された内容を学習し直していれば簡単です。

レポートとスクーリング、そして単位認定試験を合格して単位を修得する……という流れを繰り替えし、最終的に74単位を修得すれば、高校卒業の資格が得られます。

単位認定試験は、主に学校や支援施設で行うことが多いのですが、インターネットを使用して行う学校もあります。それぞれの学校や、各教科・科目によって単位認定試験の実施方法は異なるので、試験前に必ず確認しておきましょう。

レポートの作成は計画的に

サポート一つひとつの作成は、それほど大変ではありません。しかし、短時間でまとめて作成しようとすると、かかる時間や労力だけでなく、「レポートをやらなければ」という思いが大きな負担になります。レポートは、無理なく進められるように計画を立て、コツコツと消化していくことが大切です。

通信制高校は、自宅学習が基本となるため、自己管理がとても重要です。油断や怠慢から自己管理に失敗すると、学習への意欲が低下し、学校を卒業する気力が失分けてしまう危険があります。

自己管理が苦手な場合は、通学頻度の高いコースを選んだり、サポート校へ通ったりと、勉強の進行ペースを他者が把握してくれるスタイルがおすすめです。費用がかかる、自由になる時間が減るといったデメリットはありますが、学習意欲を維持し、ちゃんと卒業できるというのは大きなメリットです。

通信制高校を選ぶときは、どんなコースが用意されているのか、卒業までのフォローはしてもらえるのかなど、実際に学習するときのことを考えて、よく選びましょう。