通信制高校のレポートは難しい?内容や難易度など徹底解説!
公開日:2018年02月08日 更新日:2024年12月23日

通信制高校では、単位を取得するためにレポートの提出が必要です。レポートと聞くと難しそうに思うかもしれませんが、難易度は低めに設定されている場合が多いです。 通信制高校を希望している人は、レポートの取り組み方や内容について、あらかじめ知っておいたほうが安心でしょう。 この記事では、通信制高校のレポートはどんな感じなのか?内容や難易度、提出の仕方などについて解説します。
通信制高校のレポートとは?
通信制高校のレポートについて、下記5点を詳しく解説します。
- 主な内容
- レポート提出が求められる科目
- 難易度
- 出題頻度
- 提出する方法
主な内容
通信制高校のレポート課題は、授業内容が身についているかを確認することが目的です。通信制高校の卒業に必要な単位を取得するためには、レポートの提出が必要となります。
通信制高校のレポートの主な内容は、下記のとおりです。
- 教科書に沿った基礎的な問題
- オンデマンド授業を視聴しながら取り組める問題
- 特別活動に参加した感想文
レポートの形式は、作文や問題形式(文章の穴埋めなど)があります。
たとえば、学習の理解度を図るレポートなら問題に対して教科書で確認したり、オンデマンド授業を視聴したりしながら回答します。わからないところがあれば先生へ質問できます。授業や教科書の内容が理解できていれば、取り組めるものがほとんどです。
レポート提出が求められる科目
通信制高校では、ほとんどの科目でレポート提出が求められます。通信制高校の科目は、全日制高校の科目とほぼ同じで、下記のとおりです。
- 数学
- 国語
- 理科
- 地歴
- 公民
- 芸術
- 英語(外国語)
- 保健体育
- 家庭科
レポート提出のほか、スクーリング(面接指導)やテストを受けて単位を修得します。必履修科目以外に、通信制高校が独自に選択した科目のレポートを提出するケースもあります。
難易度
通信制高校のレポートの難易度は、決して高くはありません。
レポートと聞くと、大学のように何枚も書いて提出しなければならないイメージがあるかもしれません。
しかし、通信制高校のレポートは基礎的な学力が身についているかを図る目的があるため、難易度は低く、教科書や動画を見ながら回答できる場合が多いです。
出題頻度
通信制高校のレポートは、生徒が無理なく取り組める程度の量が設定されている場合がほとんどです。レポートの提出頻度は、下記のとおりです。
- 1単位に必要なレポート数:約3本
- 1ヵ月のレポート数:約5~10本
- 1年間のレポート数:約75本
- 卒業に必要なレポート数:約222本
※卒業に必要な単位数:74単位として算出
全教科あわせて、1ヶ月で約6~7本のレポート提出が目安となります。ただし、学校やクラスによりレポートの提出量が異なるため、不安な場合は進学を考えている学校へ聞いてみるとよいでしょう。
提出する方法
通信制高校は、自宅学習・スクーリングで授業を受けるため、レポートの提出方法も複数あります。
主に、下記の方法でレポートを提出します。
- 直接提出:スクーリング日に担当の先生へ直接提出する
- 郵送:レポートをポストに投函して提出する
- インターネット:指定のサイトから、オンラインでレポートを提出する
スクーリング日に先生へ直接提出する方法のほか、郵送やオンラインでの提出も可能です。ただし、郵送の場合は学校へ届くまでに日数がかかるため、早めに提出する必要があります。
昨今では、オンラインによる提出を認めている通信制高校もあり、自宅でレポートに取り組みそのままインターネット上で提出できます。
通信制高校のレポート提出までの流れ

通信制高校では、自宅でパソコンやタブレットPCを用いて授業を受けたり復習・予習をしたりします。自宅で授業を受けた場合の、レポートの提出までの流れは下記のとおりです。
- 自宅でパソコンやタブレットPCで授業を受ける
- 自宅でレポートに取り組む
- 郵送・オンライン上のどれかで提出する
- 先生からレポートの添削を受ける
- 再提出または合格
次回のスクーリングが近ければ、登校した際に先生へ直接レポートを提出してもよいでしょう。
通信制高校を卒業する条件とは?
通信制高校を卒業するための条件は下記のとおりです。
- 学校に3年以上在籍すること
- 74単位以上を修得すること
- 30単位時間以上の特別活動を行うこと
卒業条件のひとつである74単位は、各教科のレポート提出で先生から合格をもらう、スクーリングで授業を受ける、各教科のテストに合格することで修得できます。
卒業に必要な単位は、3年以上かけて修得すれば問題ありません。1年間であまり多くの単位が修得できなかったとしても、次年度の単位数を増やせばよいでしょう。合格点がもらえないときは、再履修することで修得を目指せます。
通信制高校のレポートだけで大学受験はできる?
通信制高校を卒業することで高卒資格が取得できるため、大学の入学試験を受けることができます。
しかし、通信制高校のレポートに取り組むだけでは、大学合格は難しいでしょう。レポートは、学習の理解度や定着度を把握するための課題です。そのため、教科書を見れば解けるような基礎的な内容がほとんどです。
通信制高校を卒業して大学受験をするなら、受験に力を入れているサポート校や、通信制高校のカリキュラムに詳しい塾・予備校を併用したほうがよいでしょう。また、大学受験に力を入れている通信制高校への進学もおすすめです。
通信制高校に通って大学進学を目指したい人は、『通信制高校から大学進学は不利?おすすめの通信制高校5選も紹介』で詳しく解説しているので参考にしてください。
【レポート提出】こんなときどうする?
通信制高校からレポート課題が出されたとき、やむを得ない理由からどうしても間に合わなかったり、困難だったりすることもあるでしょう。
レポートの提出が間に合わないとき
通信制高校で出されるレポートには、提出期限が設けられています。レポートに一生懸命取り組んでいるにもかかわらず、期限までに終わらないこともあるでしょう。
レポート提出が期限に間に合わないと思ったら、あわてずに担当の先生へ相談しましょう。相談するときは、下記について具体的に伝えるよう心がけることで、先生からアドバイスがもらえます。
- 期限に間に合わない理由
- 現在の進捗状況
提出期限に間に合わないことは、なかなか言いにくいものです。しかし、通信制高校の先生は親身に話を聞いてくれるため、怖がらずに相談しましょう。
また、ついレポートをためてしまうこともあるでしょう。ためこむと期限に間に合わなくなったり、焦って取り組んだ結果再提出になったりする可能性もあります。
レポートは計画的に取り組むのがおすすめです。まとめてやると量が多く取り組む気力を失いやすいですが、少量であれば取り組むハードルが下がります。毎日、無理なくできる量を設定して進めましょう。
レポートが難しいと感じたとき
通信制高校で出されたレポートの内容が難しくて、手につかないときがあるでしょう。難しいと感じたら、すぐに担当の先生へ相談しましょう。
レポートの内容がどうしてもわからないときは、つい後回しにしたくなります。しかし、放置したままにすれば、先の授業についていけなくなったり、期限に間に合わなくなったりする可能性があります。
通信制高校では自己管理能力が求められるため、解決のために自分から積極的に動くことが大切です。わからないと感じた時点で、すぐに先生へ相談しましょう。
また、レポートの内容が難しいと何度も感じたら、サポート校の利用も検討しましょう。サポート校とは、通信制高校へ通う生徒が学校を卒業できるよう学習面や生活面をサポートしてくれる施設です。
通信制高校の補助として利用する施設で、学習面や生活面において手厚いサポートが受けられるため、勉強についていけず不安を感じている生徒の助けとなるでしょう。
サポート校について、『サポート校とは?通信制高校との違いや利用の判断基準』で詳しく紹介しています。3年間でかかる費用や具体的なサービス内容もわかるため、あわせてお読みください。
まとめ
通信制高校では、レポートを提出して先生から合格をもらうことが、卒業に必要な単位を修得するための条件のひとつです。
レポートと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、教科書に書いてある基礎的な内容が理解できているかを図る課題なので、難易度が低めに設定されている場合が多いです。
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