通信制高校のテスト(単位認定試験)の勉強時間や難易度はどのくらい?乗り切り方も調査!

通信制高校のテストは、単位認定試験といって各教科・科目の単位を習得するためのもの。卒業するためには欠かせない要素ですので、復習をしっかりしてテストに臨みましょう。ズバット 通信制高校比較では、通信制高校の生徒たちにアンケートを取り、テスト勉強にどのくらい費やしているか、その難易度はどれくらいなのかを調査しました。テストに不安を感じている人は必見です。

そもそも通信制高校のテストって何をするの?

結論から言うと、通信制高校のテストとは「単位認定試験」とも呼ばれ、単位修得のためには避けて通れないもの。通信制高校では、卒業するための条件が大きく分けて3つあり、「レポート」「スクーリング」「テスト(単位認定試験)」をすべてこなさないと、単位を修得できないのです。それぞれどのようなものなのか、詳しく見てみましょう。

■通信制高校での学習の基本

レポート
(添削指導)
教科書や教材などをもとにレポートを作成。レポートの内容は、学校によって異なり、小テスト形式だったり、学習内容の要約だったりする。作成したレポートは学校に郵送(またはメール)して、添削による指導を受ける。
スクーリング
(通学)
スクーリングとは学校で授業を受けること。定期的にスクーリングを行ったり、数日間まとめて行ったりと、頻度は通信制高校によって異なる。スクーリングでは、学習内容の不明点などの相談もできる。
テスト
(単位認定試験)
規定量のレポートとスクーリングを行ったら、学習した内容の理解度をチェックするためのテストを受ける。テストに合格すると単位修得となる。不合格だった場合は、再テストが必要。

⇒通信制高校の卒業に必要な条件(単位、期間など)を詳しく知りたい方はこちら

テスト勉強は「当日」に「2時間以内」が最も多い!

さて、ここでは「テスト」について通信制高校の在校生にアンケートを実施した結果をご紹介します。全日制高校の定期試験のように何日も前から勉強しなければいけないのか、何時間くらい勉強すればいいのかなど、在校生のリアルな回答を見てみましょう。

■テスト勉強はどれくらい前から開始することが多いですか?

■テスト勉強はどれくらい前から開始することが多いですか?
  • 当日:52.6%
  • 前日:10.5%
  • 2~3日前:10.5%
  • 4~5日前:15.8%
  • 6日以上前:10.5%

「テスト勉強はどれくらい前から開始することが多いですか?」という問いに対し、最も多かったのは「当日(52.6%)」という答えでした。全日制高校の中間テストや期末テストでは、何日も前から勉強するイメージが強いかもしれませんが、通信制高校では当日に出題範囲の内容を復習し、テストに備える人が多いようです。

次に、1日に何時間くらいテスト勉強をするか聞いてみました。

■テストのための勉強は1日に何時間くらいしますか?

■テストのための勉強は1日に何時間くらいしますか?
  • 1時間未満:47.4%
  • 1~2時間:36.8%
  • 3~4時間:5.3%
  • 5~6時間:5.3%
  • その他:5.3%

1時間未満(47.4%)」と「1~2時間(36.8%)」という回答が全体の85%近くを占める結果になりました。通信制高校のテストは、基本的には課題として提出したレポートの内容から出題されるため、添削されたレポートをしっかりと復習することが大切です。

このように、今回アンケートを実施したヒューマンキャンパス高等学校の生徒は、テスト前にあまり時間や日数をかけなくても十分に対応できているようです。これは、普段の授業や自習などの学習がしっかりと身についている証拠です。

しかし、教科や科目によってはこの限りではないということを頭に入れておきましょう。出題範囲によってはもっと勉強時間が必要な場合があるかもしれませんし、高校卒業の先に大学や専門学校などへの進学を考えている人は、より良い点数でテストに合格できるよう準備しておくに越したことはありません。

テストの難易度は「簡単」「ちょうどいい」と感じている人が大多数を占めている

ここまではテストに備えた勉強時間や日数について見てきましたが、テストの難易度は果たしてどの程度なのでしょうか。

■テストの難易度についてどう感じますか?

■テストの難易度についてどう感じますか?
  • 簡単すぎる:5.9%
  • やや簡単:17.6%
  • ちょうどいい:58.8%
  • やや難しい:5.9%
  • 難しい:11.8%

テストの難易度について聞いてみたところ、「ちょうどいい」と答えた人が全体の約6割という結果に。「簡単」と感じている人も2割程度いますが、ほとんどの人がちょうどいいと感じているということは、出題範囲の復習をしっかりできている証と言えるでしょう。

一方、「難しい」と感じている人がいるのも事実。もともと勉強が苦手な人、テスト対策の復習時間を十分に取れない人などさまざまなケースが考えられますが、テストは言い換えれば「単位認定試験」。これに合格しないと単位が修得できません。できるだけ勉強時間を増やしてみたり、わからないところがあれば恥ずかしがらずに先生に質問してみたりするなど、何かしらの努力をしないと卒業がどんどん遠ざかってしまいます。

今回の調査は特定の学校での事例なので一概には言えませんが、通信制高校のテストは難しくないと考えてよさそうです。そもそも単位を修得するためのテストなので、難しかったらほとんどの人が不合格=単位を習得できない、ということになってしまいます。勉強が苦手な人でも、レポートを計画的に提出して普段の授業をきちんと受けていれば大丈夫。あまり気負いすぎることなく、しっかりと復習をして着実にクリアしていきましょう。

■アンケート調査概要

  • 調査方法:アンケート用紙を郵送配布・郵送回収
  • 調査対象:ヒューマンキャンパス高等学校の在校生
  • 回答期間:2019年2月1日~2月28日
  • 回答件数:19件
  • 有効回答数:設問によって異なる