受験なしで入れる高校はある?学力試験がない高校がある
公開日:2025年06月24日 更新日:2025年06月24日
高校受験を控えた中学生の中には、「成績が悪くて高校に行けないかも」「受験なしで入れる高校はない?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 高校入学には必ず選考がありますが、必ずしも学力試験が実施されるわけではなく、成績が悪くても入学できる高校もあります。 この記事では、学力や成績に不安があっても進学できる高校について解説します。
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受験なしで入れる高校はある?
高校入学には必ず選考があります。そのため、受験なしで入れる高校はありません。
ただし、選考の方法は学校によって異なり、学力試験を実施しない学校や、通知表の評価を考慮しない学校など、さまざまです。
そのため、学力や成績に不安がある生徒でも、高校進学の道が閉ざされるわけではありません。
勉強が苦手な生徒や、不登校の経験がある生徒でも自分に合った学校を見つけることができるでしょう。
高校の選考方法
高校の選考方法にはさまざまな形態があります。一般的には学力試験や面接、作文、内申点など複数の要素が考慮されます。
【主な選考方法】
| 一般入試 | 推薦入試 | |
|---|---|---|
| 全日制(国公立) | 学力試験、内申書 | 面接、作文、内申書 |
| 全日制(私立) | 学力試験 | 面接、作文、内申書 |
| 通信制 | 面接、作文、学力試験 ※学力試験はない場合もある |
|
| 定時制 | 面接、学力試験 ※学力試験はない場合もある |
|
全日制高校(国公立)
国公立の全日制高校の場合、推薦入試か一般入試かで選考方法が異なります。
推薦入試では、学力試験がなく面接や作文が行われます。また、学校の内申書(内申点)が重視されます。
一般入試では、学力試験が行われます。学力試験の成績に加えて、内申点も重要な評価項目となります。
国公立の全日制高校の場合、推薦・一般入試共に内申点が重視されるため、通知表の成績が悪いと不利と言えます。
全日制高校(私立)
全日制の私立高校でも、主に推薦入試と一般入試の2つの選考方法があります。
推薦入試では、学力試験は行われず、面接や作文が評価の中心となります。また、学校の内申書(内申点)も重視されます。
一般入試では、ほぼ学力試験の成績のみで合否が判定されます。そのため、通知表の成績が悪くても、学力試験の成績が良ければ合格できます。
通信制高校
通信制高校の選考は、一般的に、面接や作文、学力試験が実施されます。学校によっては学力試験が行われない場合もあります。
学力試験があったとしても、通信制高校の学力試験は、学力を確認するために行われるため、合否に影響することはありません。
また、面接や作文も含め、通信制高校の選考は「落とすこと」を目的としていません。素行に問題がある、学習する意思が見られないなど、よほどのことがない限り落とされることはないでしょう。そのため、ある意味「受験なしで入れる高校」と言えます。
定時制高校
定時制高校の選考は、一般的には学力試験や面接が行われますが、学力試験がない場合もあります。
通信制高校と同様、学力試験が実施されても合否にはほとんど影響がありません。このため、学力に自信がない生徒でも安心して受験することが可能です。
不登校や勉強が苦手な生徒向けの学校も
不登校だったり、勉強が苦手だったりする子ども向けの公立高校もあります。
例えば、東京都では「チャレンジスクール」や「エンカレッジスクール」があります。チャレンジスクールは定時制、エンカレッジスクールは全日制の高校です。
これらの高校は、小・中学校では能力や適性を発揮できなかった生徒のやる気を育て、励ましながら、学校生活を充実させることを目的としています。
発達障害や学習障害があり、特別な配慮が必要な生徒の学習もサポートしています。
選考は、面接・作文によって行われ、学力試験はありません。
地域によって名称や制度が異なり、神奈川県のクリエイティブスクールやフレキシブルスクール、埼玉県のフロンティアスクールなどがあります。
不登校や発達障害、学習障害などが理由で、成績が悪かったり、学力が低かったりする場合は、このような高校も検討するとよいでしょう。
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高校受験と学力や成績に関する、よくある質問をまとめました。
Q.成績オール1でも行ける高校はある?
A.国公立の高校は内申点を重視するので、通知表の成績が悪いと不利になります。そのため、成績オール1だとかなり難しいと言えます。
一方、私立高校の一般入試は、ほぼ学力試験の成績のみで合否が決まるため、成績が悪くても、試験の結果が良ければ合格できます。
また、通信制高校や定時制高校は、成績に関係なく入学できる場合がほとんどです。
Q.「行ける高校がない」と言われたらどうする?
A.もし成績が悪くて先生から「行ける高校がない」などと言われてしまっても心配しないでください。
「行ける高校がない」ということはありません。学校の成績が悪くても行ける高校はあります。
例えば、通信制高校や定時制高校では、そのような生徒も積極的に受け入れています。
これらの高校は、勉強が苦手で成績が悪くても、自分に合った学び方を見つけて高校生活を楽しむことが可能です。
困ったときは、通信制高校や定時制高校を検討してみてください。
Q.面接だけで入れる高校はある?
A.全日制高校の一般入試の場合、面接だけで入れる高校は基本的にありません。一般入試の際には、一般的に学力試験が行われます。
ただし、一部の私立高校の入試では、面接と作文ということもあります。
通信制高校や定時制高校では、学力試験が実施されないケースも多いです。仮に学科試験が行われる場合でも、合否には関係ないことがほとんどです。
面接だけで進学を目指すなら、通信制高校や定時制高校を検討してみると良いでしょう。
Q.通信制高校は受験なしで入れる?
A.どんな高校にも、選考(受験)は必ずあります。
通信制高校の場合、面接や作文が求められることが多いです。また、学科試験を実施する場合もあります。
ただし、これらの試験は学習意欲を確かめるものなので、合否にはほぼ影響しません。
そのため、実質的には「通信制高校は受験なしで入れる」と言えるでしょう。
通信制高校の受験については、こちらの記事「通信制高校にも受験はあるのか?受験内容や難易度について解説」も参考にしてください。
まとめ
高校に入学するには、必ず選考が必要なため、「受験なしで入れる高校」はありません。
ただし、選考方法は学校によってさまざまです。学力試験がない学校もあります。
特に通信制高校の選考は、学習する意欲を確認するための試験なので、実質的に「受験なしで入れる」と言ってもよいでしょう。
成績が悪かったり、勉強に自信がなかったりする場合は、これらの高校も検討してみてはいかがでしょうか。
通信制高校について詳しくは、こちらの記事「通信制高校とは?カリキュラムや全日制との違いをわかりやすく解説!」も参考にしてください。

