高校中退でも大学受験はできる?大学へ行くための4つの方法や注意点を解説

高校を中退した後でも大学に進学できるか、どのようにして大学受験を目指すか、何に注意すればいいのか、そんな疑問を持ったことはありませんか。 高校を中退しても、ほかの学校に編入して卒業したり、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格したりすることで、大学の受験資格を得られます。 ここでは、高校中退でも大学受験はできるかどうかや高校中退から大学受験を目指す方法、注意点やよくある質問を解説します。

高校中退でも大学受験はできる?

高校を中退しても、以下の条件を満たせば大学受験は可能です。

  • 受験年度に18歳以上である
  • 高等学校または中高一貫校を卒業している、あるいはこれと同等以上の学力があると認められた者

高校を中退した後に受験資格を満たすには、ほかの高校へ編入して卒業する、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受験して合格するなどの方法があります。上記の条件を満たしていれば、高卒資格でも、高卒認定でも等しく扱われます。

そのため、高校を中退したからといって大学受験をあきらめる必要はありません。

高校中退から大学へ行くための4つの方法

高校中退から大学受験、大学進学を目指す方法は、以下の通りです。

  • 通信制高校へ編入する
  • 定時制高校へ編入する
  • 高卒認定試験に合格する
  • 全日制高校へ編入する

通信制高校へ編入する

通信制高校とは、通学する代わりに、学校から提供される参考書や動画などの教材を使って、自宅で学習できる高校のことです。課題の提出や試験によって単位を修得し、高校卒業を目指します。

勉強時間や学習進度など、自分のペースで無理なく進められる点が大きなメリットです。また、登校が年に数回で済むなどの特徴もあります。

全日制高校を中退している場合、学校によっては修得した単位を引き継げる可能性があります。

通信制高校への編入については、通信制高校への編入と転入の違いを解説!注意点から判断ポイントまで紹介も参考にしてください。

定時制高校へ編入する

定時制高校は、全日制高校よりも授業時間が短く、学ぶ時間帯を選ぶことができる学校です。授業が昼間や夕方から始まることが多いです。

全日制に比べて一日の授業時間が少ないため、資格取得の勉強やアルバイトなど、ほか活動の時間を確保しやすいという特徴があります。

定時制高校は通常、卒業に4年かかりますが、3年で卒業できる高校も多数あります。

全日制高校を中退している場合、学校によっては修得した単位を引き継げる可能性があります。

定時制高校については、定時制高校とは?全日制との違いをわかりやすく解説!も参考にしてください。

高卒認定試験に合格する

高校中退後、高卒認定試験に合格することで、大学の受験資格が得られます。

各都道府県の会場で毎年8月と11月の2回実施されており、16歳以上であれば誰でも受験できます

試験科目は下表の通りです。

教科 試験科目 要件
国語 国語 必修
地理歴史 地理 必修
歴史 必修
公民 公共 必修
数学 数学 必修
理科 科学と人間生活 以下のうちいずれか必修
・「科学と人間生活」の1科目及び「基礎」を付した科目のうち1科目(合計2科目)
・「基礎」を付した科目のうち3科目(合計3科目)
物理基礎
化学基礎
生物基礎
地学基礎
英語 英語 必修

出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験における試験科?、合格要件、免除科?、出題範囲の変更等について」をもとに作成

高卒認定のメリット・デメリットについては、通信制高校で取得できる高卒資格と高卒認定はどっちが良いの?メリット・デメリットも解説も参考にしてください。

全日制高校へ編入する

ほかの全日制高校に編入するのも1つの方法です。学校によっては、前に通っていた高校で取得した単位を引き継げる場合があります。

前の学校の単位を引き継げる場合、2年生で中退したら2年生から、3年生で中退したら3年生から編入できます。ただし、1年生で中退した場合は、編入はできず、1年生として新入学することになります。

また、全日制高校の編入のタイミングは、次年度の4月からとなります。さらに、通信制高校や定時制高校からの編入はできないことが多いです。

全日制高校への編入は、募集枠が限られており、ほかの方法に比べて入学が難しいと言えます。

高校中退から大学受験を目指す際の注意点

高校を中退して大学受験を目指す場合、「受験資格を得ること」と「大学受験の勉強」は別であることを理解しておかなければなりません。

通信制高校や定時制高校を卒業したり、高卒認定試験に合格したりすれば大学の受験資格は得られますが、大学入試については別途対策が必要です。

大学受験を目指すのであれば、志望校を決めて入試情報を集め、学習計画を立てる必要があります。

大学受験の合格率を上げるためには、以下のような受験勉強のプロによるサポートを受けることも検討しましょう。

  • 塾や予備校に通う
  • 家庭教師に教えてもらう
  • 通信制高校の場合サポート校を利用する

よくある質問

高校中退から大学受験を目指すのは不利なのでしょうか。ここでは、よくある質問を紹介します。

Q.高校中退後、独学で大学受験を目指すことはできる?

A.独学で目指すことはできます。

ただし、独学だと自分自身で学習計画を立てる必要があり、わからないことを解決できる環境がないため、学習に行き詰まる可能性もあります。

効率よく学習を進めたい場合は、塾や予備校、通信制高校ならサポート校を利用するのがおすすめです。

通信制高校から大学進学を検討したい人は、通信制高校から大学進学は不利?おすすめの通信制高校5選も紹介をあわせて参考にしてください。

Q.高校を中退しても大学の推薦入試は受けられる?

A.受けられます。

大学の推薦入試を受けるためには、中退後に在籍している高校か、在籍していた高校の校長からの推薦が必要になります。

推薦入試の資格を得られるかどうかは、主に成績や素行など、在学中の実績が評価基準として判断されます。

ただし、高卒認定の場合は、推薦入試を受けられない大学もあります。

Q.高卒認定試験に合格した場合も推薦入試は受けられる?

受けられます。

ただし、高卒認定の推薦を受け入れていない学校もあります。推薦入試を希望する場合は、通信制高校などに編入して、高校卒業資格を得るほうが確実です。

Q.高校を中退しても大学のAO入試は受けられる?

A.受けられます。

AO入試では、学力や成績だけでなく、入試への意欲や人柄を総合的に評価します。

そのため、高校を中退しても個人のスキルや人物像をアピールできれば不利になることもありません。

一部の大学では、高卒認定資格者を対象としたAO入試枠を設けているケースもあります。

まとめ

高校を中退しても、条件を満たせば大学受験は可能です。

受験資格を得るには、高卒認定試験に合格する方法や、全日制・定時制・通信制高校へ編入して卒業を目指す方法などがあります。

その中でも、通信制高校は柔軟な学習スタイルで、大学受験と両立しやすいのが大きなメリットと言えます。

高校を中退後、大学進学を目指すなら、通信制高校への編入も検討してみましょう。

通信制高校への編入については、通信制高校への編入と転入の違いを解説!注意点から判断ポイントまで紹介を参考にしてください。