専門学校は高校卒業資格が必要?高等専門学校や高等専修学校との違い
公開日:2018年02月13日 更新日:2025年08月12日
専門学校に進学したいけれど、「高校を卒業していないと入学できないの?」「高専や専修学校とはどう違うの?」と疑問に思う人もいるでしょう。 専門学校に入学するには、原則として高校卒業資格が必要です。「高等専門学校」「高等専修学校」など、似た名前の学校では入学条件や学習内容、在学年数が大きく異なります。 この記事では、それぞれの学校の特徴や違い、入学要件、そして高校を卒業していない場合の進学ルートについて、詳しく解説します。
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専門学校、高等専門学校、高等専修学校の違いについて解説します。
専門学校
専門学校は、高校卒業後に入学することを前提とした高等教育機関です。文部科学省または都道府県知事の認可を受け、修業年数は通常2~3年(一部4年制もあり)で、卒業時には「専門士」や「高度専門士」の称号が付与されます。
学べる分野は、医療・福祉・美容・調理・IT・デザイン・ビジネス・観光など多岐にわたり、職業に直結した実践的カリキュラムが組まれています。
入試は大学ほど学力重視ではなく、書類選考・面接・適性検査が中心です。AO入試や推薦入試を採用している学校も多く、比較的入りやすい傾向にありますが、人気分野では倍率が高くなる場合もあります。
高等専門学校(高専)
高等専門学校は、中学校卒業後に入学できる5年制の学校で、工学・商船・応用化学・情報工学など理工系分野に特化しています。高校と短大(または専門学校)を一体化したような教育課程を持ち、3年目以降は専門科目が大幅に増えます。
卒業時には「準学士」の称号が与えられ、大学3年次への編入も可能です。さらに2年間の専攻科に進めば「学士」取得も視野に入ります。
入試は学力試験が中心で、中堅~進学校レベルの学力が求められます。全国的に倍率は高めで、理数系科目が得意な中学生に人気です。
高等専修学校
高等専修学校は、中学卒業後に入学できる専修学校の一種で、修業年数は3年以上です。学べる分野はファッション・美容・情報処理・福祉・芸能など幅広く、職業技術の習得に重点を置いています。
文部科学大臣が指定した学科を卒業した場合、卒業と同時に大学入試資格を得ることができ、大学・短大への進学も可能となります。
入試は作文や面接が中心で、学力試験を課さない学校も多く、比較的入りやすい傾向にあります。
高等専修学校の中には、定時制高校や通信制高校とあわせて入学する学校もあります。そういった学校では、卒業と同時に高卒資格を取得できます。このような高校と連携した高等専修学校を「技能連携校」といいます。
技能連携校について詳しくは、こちらの記事「技能連携校とは?サポート校との違いやカリキュラムを解説」も参考にしてください。
専門学校に入るには高卒資格が必要
専門学校への入学には、原則として以下のいずれかを満たす必要があります。
- 高校を卒業している
- 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格している
- 外国で12年以上の学校教育を修了している
そのため、高校を中退したままでは専門学校に進学できません。高校を辞めた人が専門学校に入るには、一般的には高卒資格を得るか、高卒認定に合格するかのどちらかを目指すことになるでしょう。
高卒資格を取るなら通信制高校もおすすめ
高卒資格を取るなら、おすすめなのが通信制高校です。
通信制高校では、自分のペースで学習しながら高校卒業資格を取得できます。登校日数は少なく、オンライン授業やレポート提出を中心に学習を進められるため、そのぶん自分の時間を確保することが可能です。
また、不登校経験がある人や、勉強からしばらく離れていた人でも取り組みやすい環境が整っています。卒業後は専門学校や大学への進学もスムーズです。
まとめ
専門学校に入学するには高校卒業資格が必要です。似た名前の高等専門学校や高等専修学校とは入学条件や学び方が大きく異なります。
- 専門学校:高校卒業後に2~3年で実践的スキルを学ぶ
- 高等専門学校:中学卒業後に5年制で理工系分野を学ぶ
- 高等専修学校:中学卒業後に3年以上かけて職業技術を学ぶ
高校を中退してしまった場合でも、通信制高校などで高卒資格を取れば、専門学校へ進学することは可能です。下記バナーから自分にあった通信制高校を無料で探せるので活用してみてください。

