子どもが高校中退を決めたとき親はどうする?

子どもが高校中退を決めたとき、親の対応は重要です。頭ごなしに反対するのではなく、本当に中退することが子どもにとって最適な方法なのか、よく吟味しましょう。そして、仮に中退するとなったら、どんな進路があるのか、学校をやめる前に調べてください。

まず高校を中退する理由を聞く

子どもが「高校をやめたい」と言ったら、親はどのような対応をすればいいのでしょうか?

就職するにしても、高校中退よりも高卒の方が有利です。将来の可能性を広げるためにも高校は卒業しておいた方がいいと考える親が大半だと思います。

だからといって、頭ごなしに子どもの意思を否定してはいけません。親の気持ちを押し付ける前に、まずは子どもから高校をやめたい理由を聞き出すことが大切です。もしかしたらいじめに悩んでいるのかもしれませんし、勉強についていけないのかもしれません。

子どもから抱えている問題を聞き出したうえで、学校の先生に相談してみましょう。学校と二人三脚で対策を練ることで、問題が解決できるかもしれません。また、子どもも親と話し合うことで、自分自身の気持ちを整理することができます。自ら解決の糸口を見つけることができるかもしれません。

どうしても中退せざるを得ないときは、その後の進路について、子どもと一緒に考えてみましょう。

高校中退からの進学を考える

高校中退が決定的になったら、その後の進路を決めなくてはなりません。高校を中退したあとの進路は、さまざまです。就職ではなく、進学を検討したとしても、次のようなものが考えられます。

■全日制高校
朝から夕方まで週5日間、学校で授業を受ける。多くの学校で学年制が採用されている。もっとも一般的な高校。基本的に3年生を修了すれば卒業。転入や編入ができる学校は少ない

■定時制高校
基本的に夕方から夜まで週5日間、学校で授業を受ける。学校によっては、朝から昼、昼から夕方でも授業を行う。学年制以外に単位制を採用する学校もある。基本的に3~4年で卒業する。多くの学校で転入や編入を受け入れている

■通信制高校
基本的に自宅で学習する。必要に応じて登校し、授業やテストを受ける。多くの学校で単位制を採用している。卒業要件を満たせば卒業できるが、1年で修得できる単位に上限があり、最短でも3年かかる。多くの学校で転入や編入を受け入れている

■海外留学
海外の高校へ進学する。ただし、海外の高校を卒業しても、日本では高卒資格と認められない。条件を満たすと、日本の大学への受験資格を取得できる

■高等専修学校
中卒以上から入学できる専修学校で、専門的な技術や知識を修得できる。学校によっては、高卒資格や大学受験の資格を得られるしくみがある。転入や編入の受け入れは、学校によって異なる

■高卒認定試験
試験に合格すると、高卒と同等の学力が見なされ、大学や専門学校への受験資格が得られる。ただし、試験に合格しただけだと、最終学歴は中卒になる。中卒以上であれば誰でも受験できる

もし、別の高校へ移るつもりがあるのなら、すぐに学校をやめないようにしてください。なぜなら、いま通っている学校をやめずに次の高校に移ると、単位を多めに引き継げることがあるからです。修得単位数が多ければ多いほど、卒業までの期間が短縮されます。

ただし、単位の引継ぎには「単位修得証明書」が必要です。これは前に通っていた学校に申し出れば、発行してもらえます。

※転入…いま在籍している学校から別の学校へ移ること
※編入…高校を中退してから別の学校に入学すること

通信制高校へ転入、編入するときの注意点

高校への進学では、全日制高校への転入、編入は難しいのが現状です。高校中退者を受け入れてくれる全日制高校が、ほとんどないのです。さらに、転入・編入で受ける試験は、新入学で受ける試験よりも難易度が高くなっています。

そのため、多くの高校中退者は、広く門戸を開いている定時制か、通信制の高校に進んでいます。ただし定時制高校は、卒業までに4年ほどかかります。早く卒業したいのであれば、通信制高校がおすすめです。

通信制高校へ転入、編入するのであれば、いくつか注意するべき点があります。

■転入、編入できる時期
通信制高校は、転入、編入のできる時期が決まっていることがある。通信制高校によって異なるが、転入はいつでも受け付けていても、編入は4月、10月などの学期が改まるタイミングに限られているのが一般的

■単位の引き継ぎ
高校を中退して、通信制高校へ編入すると、前学年の単位を引き継げる。中退せずに通信制高校へ転入すると、現在の学年の単位を引き継げることがある。1年生で中退すると、引き継げる単位がないため、最初から修得し直すことになる

■中退理由に応えられるサポートが可能か
高校を中退した理由を解消できなければ、通信制高校へ入学する意味がない。勉強についていけない、病気で毎日の通学ができない、友人関係の問題など、中退した理由を通信制高校へ相談し、生徒をサポートできる体制について確認する

■卒業後の進路
卒業後の進路についても注意する。大学進学を希望しているのであれば、大学受験に対応するカリキュラムの有無について確認が必要。また、卒業生の進路をチェックすれば、その学校が進学に力を入れているかどうかがわかる。中には、大学の指定校推薦枠を持っている通信制高校もある

これらの点を確認するには、通信制高校の情報収集が必要です。それには、資料請求が一番の近道。資料を読んで気になる学校があれば、オープンキャンパスや説明会へ足を運んで、詳しく知りたいことを質問してみましょう。