通信制高校で友達はできる?スクーリングやSNSを活用した友達の作り方を解説

通信制高校では、全日制高校に比べて直接顔を合わせる機会が少ないため、友達を作るのが難しいと感じる人もいるでしょう。しかし、スクーリングやSNS、オンラインコミュニティを活用することで、友達を作ることは可能です。 この記事では、通信制高校で友達を作る方法や、そのコツについて具体的に解説します。

通信制高校でも友達は作れる!

通信制高校で友達を作ることは可能です。通信制高校には不登校や転校生、自主学習を重視する生徒たちなど、さまざまな生徒が集まります。同じ境遇の仲間が見つかれば共感し合える可能性が高く、自然と友達が作りやすくなります。

また、ヤンキーやいじめなどの問題行動を取る生徒が少ないため、安心して友達作りに集中できるのも通信制高校の特徴です。

SNSやオンラインコミュニティを活用すれば、物理的な距離を超えて友達を作ることも可能です。恋人を見つけることだってできます。

「通信制高校で友達ができた」と答えた生徒が84%!

ヒューマンキャンパス高等学校では、どのくらいの生徒が友達を作ることができたかを調査しました。

■通信制高校に入学したあと、友達はできましたか?

通信制高校に入学したあと友達はできましたか?

「通信制高校に入学したあと、友達はできましたか?」という問いに対し、「はい」と答えた人の割合が84.0%となりました。ほとんどの人に友達ができていることから、「友達ができなかったらどうしよう」と悩む必要はあまりなさそうです。

「いいえ」と答えた人も16.0%いますが、「友達が欲しいけれどできなかった」人だけでなく、そもそも「友達はいらない」と考えている人も含まれています。

「勉強に集中したい」「難関大学を目指した受験対策に注力したい」など、目標達成を優先したい人は、無理に友達を作る必要はありません

友達が欲しいなら入学後1週間以内が最大のチャンス!

次に、友達ができたと答えた人たちに「入学後どれくらいの期間で友達ができたか」を聞いてみました。

■入学後、最初の友達ができるまでにどれくらい時間がかかりましたか?

入学後は最初の友達ができるまでにどれくらい時間がかかりましたか?

入学後1週間以内に友達ができた人の割合が62.7%と、過半数を超えています。

最初は緊張するかもしれませんが、「早く友達が欲しい」「ひとりぼっちにならないようにしなければ」と思う気持ちはみんな一緒です。入学後1週間は、友達作りに対するモチベーションが最も高い期間と言えるでしょう。

さらに、1ヵ月以内に友達ができた人の割合は19.4%、2~3ヵ月以内の人の割合が11.9%と続きます。

人見知りをしがちな人、自分から話しかけるのが苦手な人は、最初のひと声をかけるまでに時間がかかってしまうのは仕方のないことでしょう。ある程度時間が経てば、どんな雰囲気の生徒がいるのかはなんとなくわかってきます。

通信制高校で友達を作りやすくする方法

通信制高校の生徒たちは、いったいどのようなきっかけで友達と仲良くなったのでしょうか。

■今現在、仲の良い友達とはどんなことがきっかけで仲良くなりましたか?

仲の良い友達とはどんなことがきっかけで仲良くなりましたか?

「同じ授業」で仲良くなったという人の割合が38.7%でトップです。授業ではグループで意見交換をするなど、クラスメイトと話す機会が生まれやすいため、意識しなくても自然と話せるようになります。雑談をしているうちにどんどん話が盛り上がって、いつの間にか仲良くなっているケースもあるでしょう。

ほかにも「スクーリング」「学校の行事・イベント」も友達作りに適したシチュエーションと言えます。ここでは、通信制高校で友達を作りやすくする方法を解説します。

スクーリングが多い学校を選ぶ

スクーリングとは、学校や指定された場所へ通って面接指導を受けることです。オンラインではなくリアルで生徒同士が直接会う機会にもなるため、友達を作る絶好のチャンスと言えるでしょう。

スクーリングの日数や頻度は学校ごとに異なります。自分の生活スタイルや通学可能な距離を考慮しながら、自分に合った通信制高校を選ぶことが大切です。

学校行事やイベントへ参加する

通信制高校では、学校行事やイベントに積極的に参加することが友達作りにおいて有効です。

例えば、文化祭やスポーツ大会などのイベントは、生徒間の協力が求められるため共同作業を通じて友達を作りやすくなります。また、新しい興味や趣味を発見することもできるため、共通の話題で会話が弾みます。

さらには、こうしたイベントでは普段話す機会が少ない先生とも親しくなることができ、先生を通じて友達の輪が広がることも期待できます。

部活動やサークルに参加する

通信制高校で友達を作るためには、部活動やサークルに積極的に参加するとよいでしょう。直接顔を合わせる機会が少ない通信制高校の生徒にとって、こうした活動は貴重な対面コミュニケーションの場となります。

リアルでの参加は難しい場合でも、オンラインの部活動に参加する方法もあります。地理的な制約を受けずに、同じ趣味や関心を持つ仲間とつながることができるでしょう。

SNSやオンラインコミュニティを活用する

通信制高校では、対面での交流が少ないため、SNSやオンラインコミュニティの活用が有効です。特に、学校専用のSNSや生徒向けのオンラインフォーラムは、学生同士のコミュニケーションの場として役立ちます。

また、学校が提供する公式のオンラインイベントやウェビナーに参加することでも、ほかの生徒と接点を持つ機会が増えるでしょう。

SNSやオンラインコミュニティを上手に使うことで、物理的な距離を越えて友達を作ることができます。

通信制高校での友達作りのコツ

学校内で仲の良い友達が何人くらいいるかを聞いてみました。

■今現在、学校内で仲の良い友達は何人くらいいますか?

学校内で仲の良い友達は何人くらいいますか?

全体の約8割の人が、仲の良い友達は6人以下であると答えています。一方で、11人以上友達がいると答えた人も一定数います。

友達からさまざまな刺激を受けることができれば、充実した高校生活を過ごせるでしょう。ここでは、通信制高校で友達を作るコツを紹介します。

明るく思いやりを持つ

明るい性格の人は、自然と周りの人を引き寄せる魅力があります。また、思いやりのある態度は、相手に安心感を与え、一緒にいると居心地が良いと思ってもらえます。

例えば、クラスメイトに対して「何か手伝おうか?」といった小さな気遣いを見せるだけでも、友達作りの大きな一歩になります。こうした行動は、心を開いてコミュニケーションを取るきっかけとなるだけでなく、相手に好意を抱かせる効果もあります。

自分らしさを大切にする

通信制高校で友達を作るためには、自分らしさを大切にすることが重要です。無理に他人に合わせようとすると、長続きしない友人関係になりがちです。自分の趣味や価値観を尊重し、そのままの自分を見せることで、共通の興味を持つ人と繋がりやすくなります。

例えば、自分が音楽好きであるならば、その話題を持ち出すことで、同じ趣味を持つ友達と出会うチャンスが増えます。

また、無理に人気者を目指す必要はありません。一人ひとりと深く付き合うことで、真の友人を見つけられるでしょう。

話しかけやすい雰囲気を作る

通信制高校で友達を作るためには、話しかけやすい雰囲気を作ることが重要です。まずは、笑顔でいることを心がけましょう。笑顔は他人に安心感を与え、話しかけやすい雰囲気を作ります。

自分から積極的に挨拶や声かけをすることも大切です。スクーリングやイベントの場などで自己紹介をする機会があれば、自分の興味や趣味について話すと良いでしょう。

また、身だしなみや清潔さにも気を配りましょう。清潔で整った身だしなみは、他人に好印象を与え、話しかけやすい雰囲気が生まれます。

さらには、相手の話に耳を傾け、共感する姿勢を持つことを忘れないでください。

通信制高校で友達ができないと感じたとき

通信制高校で友達ができないことは、決して珍しくはありません。例えば学校でのコミュニケーションが「うざい」と感じる場合は、学校以外でリアルな接点を増やすなどの工夫も大切です。

ここでは、通信制高校で友達ができない場合の対策について紹介します。

アルバイトや習い事で新しい出会いを作る

アルバイトを通じて同年代の仲間や先輩とコミュニケーションを取ることで、新しい友達ができやすくなります。例えば、カフェやコンビニ、塾のアシスタントなど、学生に人気のアルバイトを選ぶと良いでしょう。

また、習い事や趣味の活動を通じて同じ興味や関心を持つ人と知り合うチャンスも増えます。スポーツクラブや音楽教室など、自分の好きな分野で活動することが大切です。友達作りの場が広がるだけでなく、自己表現の機会も得られます。

先生や相談員に相談する

通信制高校で友達が作れないと感じたとき、学校の先生や相談員に相談するのもよいでしょう。通信制高校の先生は、生徒の支援経験が豊富で、友達作りに役立つアドバイスをしてくれるでしょう。

また、相談員は心理的なサポートも行っており、不安や孤独を軽減する方法についてもアドバイスをくれます。自分の悩みを相談するだけでも気持ちが楽になることが多いので、積極的に相談してみましょう。

まとめ

通信制高校において上手に友達作りをするには、スクーリングや学校行事への参加、SNSの活用、部活動やサークルなどを活用するのが有効です。

また、友達作りのコツとして、明るく思いやりを持つこと、自分らしさを大切にすること、話しかけやすい雰囲気を作ることが挙げられます。

友達作りに悩んだときには、新しい出会いを求めてアルバイトや習い事を始めたり、先生や相談員に相談したりするのもよいでしょう。

友達ができることで、通信制高校での学校生活がより充実したものになります。記事を参考に自分に合った方法を探し、楽しい学校生活を送るための一歩を踏み出してください。

■アンケート調査概要

  • 調査方法:アンケート用紙を郵送配布・郵送回収
  • 調査対象:ヒューマンキャンパス高等学校の在校生
  • 回答期間:2019年2月1日~2月28日
  • 回答件数:85件
  • 有効回答数:設問によって異なる