通信制高校から大学受験する際の勉強法

通信制高校に通いながら大学受験を目指す場合、どのように勉強すればよいか悩むこともあるでしょう。 通信制高校では全日制高校と比べると自由な時間が多く、自分でスケジュールを組むことができるため、受験勉強に集中する時間を十分に取ることができます。そのため、ポイントを押さえれば、効率よく大学受験のための学習を進められるでしょう。 この記事では、通信制高校から大学受験を成功させるための勉強法やポイントについて解説します。

通信制高校から大学受験は可能?

通信制高校からの大学受験は可能です。大学の受験資格は、以下の通りです。

  • 大学入学時の年齢が18歳以上であること
  • 当該年度に高校卒業見込みであること、もしくは高卒認定資格があること

通信制高校は、自分のペースで学ぶことができる反面、自己管理能力が問われます。しかし、適切な方法で学習を進めることができれば、十分に大学受験に成功することができます。

通信制高校は自分で学習計画を立てられます。苦手教科の克服や受験教科の対策に時間を使うことができるという点では、大学受験を目指す上でメリットと言えるでしょう。

また、通信制高校には、大学受験用のコースがある学校もあります。

このような学校では、大学受験に特化した授業や教材が提供されるため、効率的な学習が可能です。模試や過去問演習、個別指導といったサポートも充実しており、生徒一人ひとりの学力向上につながる環境が整っています。

通信制高校から大学受験する際の勉強法

通信制高校に通う生徒が大学受験を成功させるためには、効率的な勉強法が不可欠です。ここでは、以下の5点について解説します。

  • 基礎学力の定着
  • 必要な受験科目の対策
  • 学習スケジュールの計画
  • 過去問題の実践
  • テストや模試の受験

基礎学力の定着

基礎学力を定着させることは、大学受験に成功するための大前提です。基礎学力がしっかりしていないと、応用問題や発展問題に取り組むことができないためです。

具体的な方法としては、教科書の内容を繰り返し学習し、理解度を確認するために定期的にテストを行うのが効果的です。また、基礎的な問題集を使って反復練習を行うのも有効です。

必要な受験科目の対策

通信制高校から大学受験を目指す際には、必要な受験科目を正確に把握し、それぞれに対する対策を練ることが重要です。

まず、受験する大学や学部の必要科目を確認し、得意分野と苦手分野を明確にします。得意科目はさらに強化し、苦手科目には重点的に取り組むことでバランスの良い学力を築くことができます。

学習スケジュールの計画

通信制高校から大学受験を目指すためには、しっかりとした学習スケジュールの計画が不可欠です。学習スケジュールを立てる際は、まず月ごとの目標を設定し、次に週ごとの具体的な学習内容を決めましょう

例えば、毎週の始めにその週の学習内容をリストアップし、各日の学習時間を割り振ります。このような計画を立てることで、効率的に学習を進めることができます。

過去問題の実践

通信制高校から大学受験を目指す際、過去問題の実践は重要です。過去問題を解くことで、試験の形式や出題傾向が把握でき、自分の苦手分野を確認することができます。

また、時間配分にも意識して取り組むことで、本番でのパフォーマンス向上につながります。できるだけ多くの過去問題を収集して繰り返し解き、自分の成績や理解度の変化をチェックしましょう。

テストや模試の受験

通信制高校の生徒が大学受験に成功するためには、定期的にテストや模試を受験することが重要です。過去問題と同様、自分の実力を把握し、弱点を見つけて克服することができます。

また、模試を受けることで、本番の試験に近い環境での練習ができ、試験に対する緊張感を経験することができます。

さらに、模試の成績は目標設定やモチベーション維持にも役立ちます。結果を分析して、次の学習計画に反映させることで、効果的な勉強が可能となります。

受験勉強する際の注意点

通信制高校の生徒が大学受験にのぞむ際には、いくつかの注意点があります。ここでは、次の3点について解説します。

  • ペース配分が難しい
  • モチベーションの維持が難しい
  • 受験に関する情報が不足する

ペース配分が難しい

通信制高校では自主学習が基本のため、学習ペースの管理が難しいと感じる人もいるでしょう。

スケジュールを立てても守るのが難しく、つい怠けてしまうこともあります。定期的に学習の進捗を確認し、軌道修正しながら学習を継続することが重要です。

例えば、週に一度は学習計画を見直し、達成度を評価する時間を設けると効果的です。この方法を続けることで、学習習慣が身に付き、ペース配分の改善が期待できます。

モチベーションの維持が難しい

通信制高校に在籍する生徒が大学受験を目指す際、モチベーションを維持することは大きな課題です。自主学習が基本となるため、周囲のサポートや競争心を感じる機会が少ないことが影響します。

このため、モチベーションを保つ工夫が必要です。例えば、短期的な目標を立てることで達成感を得やすくしたり、定期的に模試を受けて実力を認識したりするなどの方法があります。

また、志望大学でやりたいことや将来の目標を明確にすることで、学習の意義を再確認し、やる気を維持しやすくなります。

受験に関する情報が不足する

通信制高校に通う生徒が大学受験を目指す際、受験に関する情報が不足する場合があります。情報不足は、効果的な勉強方法や試験対策を立てる上で不利になる可能性があります。

例えば、試験の出題傾向や必要な受験科目の詳細を知ることは、効率的な学習には欠かせません。

特に、大学受験用のコースがない通信制高校だと、受験の情報が不足する可能性があります。大学受験に対応した通信制高校やコースを選ぶことは受験を有利に進める上でとても重要です。そうでない場合は、積極的に受験情報を集める努力が必要です。

大学進学を叶えるポイント

通信制高校から大学進学を目指す際の重要なポイントを5つ紹介します。

  • 大学進学の実績がある高校を選ぶ
  • サポート校を利用する
  • 塾や予備校を利用する
  • 学校推薦を利用する
  • 総合型選抜を利用する

大学進学の実績がある高校を選ぶ

通信制高校から大学進学を目指す際には、まず大学進学の実績がある高校を選ぶことが重要です。進学実績が豊富な高校は、過去のデータから効果的な勉強方法や進路指導のノウハウを持っているからです。

また、進学実績の高い高校では、同じ目標を持つ仲間や先輩からのアドバイスを受ける機会も増えるため、モチベーション維持にもつながります。進学実績の数値や合格者の声を参考に、高校を選びましょう。

サポート校を利用する

大手予備校が運営するサポート校の場合、専門的な受験対策講座や模試、個別指導など、進学を支援するための充実したプログラムが利用可能です。これにより、学力向上を図りながら効率的に大学受験の準備を進めることができます。

ただし、一般的な通信制高校のサポート校は、標準履修科目の授業が基本です。その場合、受験情報やサポートが不足する可能性があるため、大学進学に強い塾や予備校が運営するサポート校を利用する方がよい場合もあります。

塾や予備校を利用する

大学受験に特化していない通信制高校の場合、受験対策やサポートが不足する可能性があります。その場合、塾や予備校の利用はとても有効です。

塾や予備校は、大学受験に関するノウハウが豊富に蓄積されています。それらのノウハウを生かした学習計画や、プロの講師による受験対策の授業などが提供されます。これにより、独学では気づきにくいポイントや理解が難しい部分を補うことができます。

また、模試や過去問題の演習も充実しているため、実際の試験に向けた対策が行えます。

学校推薦を利用する

通信制高校に通う生徒にとって、学校推薦の利用は大学受験を成功させるための有力な方法です。学校推薦には、公募推薦と指定校推薦の2種類があります。

公募推薦は、大学が求める基準を満たしていればどの高校からでも受験できます。例えば、出願条件が「評定平均が5段階評価で3.5以上」の場合、全日制高校でも通信制高校でも「3.5以上」であれば出願できます。

指定校推薦は、大学が指定した高校の生徒のみが受験できます。通信制高校も大学の指定校になっている場合があります。ただし、学校によってどの大学の指定校になっているかは異なるので、事前に確認しておきましょう。

総合型選抜を利用する

総合型選抜は、大学が求める人物像と合っている人を選抜する方法です。受験生の能力や適性、意欲、目的意識などを丁寧に評価するため、学校によってさまざまな方法で選考が行われます。

総合型選抜の例

・書類、面接

・書類、小論文、面接

・書類、学力試験、面接

・書類、小論文、学力試験、面接

学校によっては、体験授業が行われる場合もあります。

通信制高校の生徒にとっては、得意な分野や活動に注力して成果を出すことで、自分の強みをアピールできる入試方法と言えます。

ただし、総合型選抜で合格するには「大学が求める人物像」と合致する必要があります。そのため、単に「専門性がある」というだけでは、不合格になる可能性があることも理解しておきましょう。

なお、通信制高校からの大学進学については、通信制高校から大学進学は不利?おすすめの通信制高校5選も紹介も参考にしてください。

まとめ

通信制高校から大学受験に成功するためには、効果的な勉強法の確立が必要です。

基礎学力の定着や受験科目の対策、学習スケジュールの計画と実践、テストや模試の受験を通じて合格を目指すことが重要です。

通信制高校の特性を活かしつつ、サポート校や塾・予備校を併用することで、スムーズな大学進学を実現しましょう。

通信制高校から大学進学を目指すのであれば、専門のコースや大学進学実績の豊富な高校も検討するとよいでしょう。

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大学進学におすすめの通信制高校については、大学進学を目指せる通信制高校まとめも参考にしてください。