不登校の子供も適度な外出は必要!親が注意すべき点や相談先を紹介

不登校の子供は、学校に行けなくなるのと同時に外出も難しくなる場合があります。不登校の子供に外出を無理やりさせるのは、不登校からの回復にも逆効果となりかねません。 子供の気持ちを考え、外出するタイミングや居場所となる外出先を考える必要があるでしょう。今回は不登校の子供の外出で注意するポイントと相談先、居場所になる外出先について紹介します。

不登校の子供への外出に関する注意点

ゲーム

不登校の子供に対しては「強制的に外出させない」「親は子供に遠慮せず外出する」ことを意識しましょう。不登校になって引きこもった状況からの外出は、不登校回復に向けた大きな一歩です。

しかし、注意点を理解していないと、子供が自ら外出したいという気持ちをそいでしまう可能性があります。機会をつくって外出させようとしても、子供は「ありがた迷惑」だと思っているかもしれません。まずは、不登校の子供の外出に関する注意点について解説します。

強制的に外出させることは逆効果

不登校の子供を無理に外出させるのは、逆効果になります。例えば、友だちと一緒に遊んで来たらどうかと促したり、家族で旅行に行こうと誘ってみたりして、子供が外に出られるように外出させようとします。外出できるようになれば、不登校も改善するのではと考える親も多いでしょう。

しかし、強制的な外出は逆効果になりかねません。不登校の子供は、外出して知り合いの誰かと会うことを嫌がっている可能性もあります。外出をするタイミングを決めるのは、あくまで子供自身です。

外出ができそうな兆しが見えたとしても、具体的な行動を促すのではなく、外出の提案に留めておきましょう。

親は子供に遠慮せず外出する

不登校の子供を持つ親は、子供に遠慮することなく外出しましょう。常に子供を見ていなければならないと感じ、親もつきっきりで一緒に過ごしてしまうケースもあります。

しかしそのような親の姿を見た子供は「自分のせいで親に迷惑をかけている」と感じるかもしれません。また、常に一緒にいるとストレスがたまり、お互いに不満をもってしまう可能性もあるでしょう。

たとえ子供が外出できない状態でも、親自身は積極的に外出することをおすすめします。なぜなら親が楽しく自信をもって生活している様子は、子供にとって好影響を及ぼすからです。それをきっかけに「自分の外出してみようかな」と感じるきっかけにもなります。

不登校の子供でも外出しやすい環境は?

ドア

不登校の子供が外出しやすい環境として「他人と距離感をとれる場所」「知り合いに会いにくい夜間の時間帯」が挙げられます。不登校によって引きこもった子供にとって、外出への一歩踏み出せるかどうかは、環境で大きく左右されます。

これらの環境が整っていれば、自信をもって挑戦できるでしょう。不登校の子供が外出しやすくなる2つのポイントについて解説します。

他の人と適度な距離感をキープできる

他人との距離をキープできる場所は、不登校の子供の外出に適しています。はじめは散歩や公園など人とかかわらない場所での外出からスタートしていき、徐々に人と接点がある場所へステップアップするのがおすすめです。

例えば本屋や映画館、図書館などは人が集まる場所ですが、適度な距離感が持てる外出先です。また慣れてきたら、買い物やレストランでの注文などを通して、コミュニケーションをとる練習ができます。子供の意向やペースに合わせて、家族以外の人がいる外出先を選べるとよいでしょう。

夜間などの知り合いに会わない時間帯

外出を始める際には、知り合いに合わないであろう夜の時間帯がおすすめです。不登校の子供は、学校のクラスメイトや知り合いに会うことが嫌がっている場合があります。

昼間の外出は知り合いに会う可能性があり、人の目が気にならない夜の外出の方が適しているでしょう。夜に散歩に出かけるだけでも気分転換となり、外出への意欲が高まる可能性があります。

不登校中の外出に関する5つの相談先

SOS

不登校中の相談先として「親戚や知人」「担任の先生やスクールカウンセラー」「児童相談所」「青少年センター」「児童家庭支援センター」などが挙げられます。

子供が外出について悩んでいるときや、外出におすすめの場所など、不登校の子供の外出に関する相談も受けてくれる相談先です。ここでは5つの相談先について詳しく解説します。

1.親戚や知人などの身近な人

親戚や知人などの身近な人は、何か相談したいことがあったときに親身になって話を聞いてくれます。気が知れた仲だからこそ、家庭内の問題も相談しやすく「公的な相談機関に話をするのは敷居が高い」と思っている人も相談しやすいでしょう。

一方で、相談は聞いてもらえるものの、的確なアドバイスができる専門家ではありません。深刻な悩みや復学に向けてなどの相談に答えるのは難しい場合も考えられ、相談内容によっては公的な相談先を頼ることをおすすめします。

2.担任の先生やスクールカウンセラー

担任の先生は、不登校になる前の子供の様子をよく知っているため、心強い相談相手となるでしょう。また、スクールカウンセラーが在籍する学校では、子供たちの心のケアの専門家として相談可能です。

子供が学校に復帰するときのために、普段から相談して子供の状態を共有しておくと、子供に合わせた復学支援を受けられます。例えば、相談室登校から考えている場合や学校の校門まで行くなど、子供によってそのステップはさまざまです。どのように教室復帰していったらよいか、具体的な内容を相談できるでしょう。

3.各都道府県が管轄する児童相談所

児童相談所は都道府県が管轄している機関で子供の相談に特化しており、カウンセラーや児童福祉司、保健師などの専門家が集まっています。不登校に関する相談ができるのはもちろん、必要であれば子供に合った支援施設の紹介も可能です。

ただし、児童相談所の相談は予約制のところが多く「すぐにでも相談したい」という人には向いていません。各都道府県のHPに、児童相談所の問い合わせ先が掲載されているため、利用を検討している人は一度問い合わせしてみるとよいでしょう。

4.各都道府県が管轄する青少年センター

青少年センターは児童相談所と同様に都道府県が管轄する施設で、主に子供・若者支援を行っています。対象になるのは、不登校やいじめ、非行などさまざまな困難さを抱えた子供です。

地域でのイベントを開催したり、非行防止教室を実施したりしています。不登校・引きこもりに関する相談は、小学生から30代くらいまで、幅広い年齢層に対応しており、来所相談だけでなく、電話相談やメール相談にも対応しているのが特徴です。

必要に応じて個別の相談機関につなげてもらえるため、相談事の解決に向けた体制づくりができるでしょう。

5.各市区町村が管轄する児童家庭支援センター

児童家庭支援センターは子供のあらゆる相談を受ける機関で、市区町村で管轄しています。対象は18歳未満の子供とその家族で、相談窓口が地域ごとに置かれており、行政機関の中でも相談しやすい機関といえます。

児童家庭支援センターは、児童相談所のサポートとして設置されているため、必要があれば児童相談所の紹介につながります。学校では相談しづらいことも、行政機関であれば相談しやすいでしょう。また、不登校に関する相談にとどまらず、子育て全般の相談もできるため、気になることや悩みなどを相談するのもおすすめです。

不登校中の居場所となり得る5つの外出先

友人

不登校の子供にとって居場所となり得るのが「学習塾」「学校の保健室や図書館」「通信制高校」「フリースクール」「支援団体が運営するコミュニティ」などです。

散歩などで外出ができるようになってきたら、家庭以外の居場所を見つけることで学校や社会復帰へのきっかけづくりになります。ここからは、不登校中の居場所の選択肢となる場所の内容について紹介します。

1.民間の学習塾

民間の学習塾は、不登校中の居場所となり得る外出先の1つです。最近は、集団塾だけでなく個別指導塾も増えており、選択の幅が広がっています。

また小集団であっても人と関わりに不安を覚える子供には、家庭教師もおすすめです。よき相談相手とコミュニケーションをとりながら、学習を進められます。いずれにしても強制にならないよう、子供がやってみたいと感じるような配慮が必要です。

2.学校内でも教室以外の場所

学校内の教室以外の場所も外出先の候補です。具体的には、保健室や図書館、相談室が挙げられます。

不登校からいきなり教室に登校するのは、子供にとって負担が大きいものです。そのため、クラスメイトと顔を合わせずに登校できる場所をおすすめします。

保健室登校や相談室登校になると、養護教諭やカウンセラーとのつながりができます。まずは特定の先生から信頼関係を作り徐々にコミュニケーションをとれる人を校内に増やせれば、復学のきっかけにもなるでしょう。

3.通信制高校

通信制高校は、不登校で登校回数が少なかった子供でも進学できる高校です。全日制の高校とは違い、通信制高校は登校回数が少なく、徐々に学校復帰したいと考えている人におすすめといえます。

また、同じように不登校だったクラスメイトと出会い、悩みを分かち合える友人と出会える可能性があります。不登校の子供に対するサポートも充実しており、スクールカウンセラーが常駐している学校や、少人数での学習指導をしている学校もあるのです。

新たな学校で新たなスタートを切ろうと考えている子供には、通信制高校の進学を検討してみるのもよいでしょう。

4.フリースクール

フリースクールは、何らかの理由で不登校になった子供を受け入れる民間の機関です。スクールという名はついていますが、その内容は多岐にわたり学習だけが目的ではありません。

例えば、復学ではなく子供の元気と自信を取り戻すために、プログラムを立てて仲間と一緒に過ごすようなフリースクールもあります。また、発達障害や学習障害によって不登校になってしまった子供に対してのサポートに重点を置くフリースクールも存在します。

子供がどのように過ごしたいか、どんな場所なら安心する居場所になるかを検討して、フリースクールを探すとよいでしょう。

5.NPOやボランティア団体が運営するコミュニティ

NPOやボランティア団体が運営するコミュニティでは不登校の子供をはじめ、子供や若者支援をする団体による居場所支援が各地で行われています。

フットサルやバドミントンなどのスポーツ支援、PCスキル講座といった活動が行われています。子供の興味関心に沿った活動を取り入れている団体のコミュニティも、居場所の1つとして挙げられるでしょう。

不登校中の外出は焦らずゆっくりチャレンジしよう

女子生徒

不登校からの回復のステップとして、外出は大きなポイントになります。親は大きな期待を持ってしまいがちですが、それが焦りになると逆効果です。

あくまで子供自ら「外に出たい」と思い、行動を移せるようにゆっくり見守るようにしましょう。また、行動に移るきっかけとなる居場所づくりも大切なポイントです。

今回紹介した外出先をもとに、子供が心地よいと感じられる場所を一緒に探しましょう。子供も親も、焦らず外出への第一歩をサポートしてみてください。