不登校の末路は明るくできる!そのために親ができる4つのことを紹介

不登校になると子供は悲惨な末路を迎えるのではないかと思われがちです。しかし、不登校だからといって、暗い未来が待っているわけではありません。不登校経験者が後悔していることを理解し、対策を取れば、不登校中に将来に向けた準備に取り組めます。 今回は、不登校の末路を明るくするために親ができることを紹介します。

不登校の子供が迎える末路とは?

男子生徒

不登校になった子供は「将来仕事につけるのだろうか」「結婚して家庭を持てるのか」といった点を心配する親も多いでしょう。しかし実際には、全ての不登校児の末路が悲惨なわけではなく、幸せな人生を過ごす方が多く存在します。

そこで文部科学省の統計とともに、不登校の子供がどのような末路を迎えているのかみていきましょう。

悲惨な末路をたどるとは限らない

子供は不登校になったからといって、悲惨な末路をたどるとは限りません。子供が不登校になると、親が将来への不安を持つのは当たり前といえます。親は不登校が引きこもりやニートにつながり、人生が悲惨なものになってしまうのではないかと考えることがあるでしょう。

しかし全ての不登校児が悲惨な末路をたどるのではなく、明るい未来を迎えられる子供も多くいます。

自分の望む仕事に出会えた人は60%以上

不登校を経験したことのある人のうち、約62%の人が自分に合った仕事と出会い、就職したという結果がでています。文部科学省が行った「不登校に関する実態調査 平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書(2014年)」は、2006年度に中学3年生だった不登校児の5年後の状況を追った調査で、当時の不登校児が20歳になったときにアンケートやインタビューを行っています。

同じ内容の調査が2001年にも実施されていて、調査結果の比較対象とされました。注目すべきは進路や就職に関する調査結果です。

1回目の調査時に比べ、高校や大学などの進学率が大幅に上昇し、就職も進学もしない人の割合が大幅に減少する結果となっています。不登校児の進路選択が広がってきているといえるでしょう。

またインタビュー調査では、不登校の経験にネガティブな発言をする人がいる一方、ポジティブな考えを話す人もいます。「学校を休んでいたことで、今の自分がある」、「不登校によって視野が広がった」など、不登校の経験が自分を良い方向に変化させたと考える人がいるのです。

このように、不登校の経験を活かし、新たなスタートを切る人も多くいることがわかります。

参照:「不登校に関する実態調査」~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~:文部科学省

不登校経験者が後悔している4つのこと

校舎

不登校経験者が後悔していることに「社会性や協調性を体得できていないこと」「学力の低下」「体力の低下」「学校行事を経験できなかったこと」などが挙げられます。

不登校経験者が具体的に何を後悔しているかを知ることは、未来を考えるヒントになるでしょう。不登校経験者が後悔している4つのことについて、その内容を解説します。

1.社会性や協調性を体得できていないこと

不登校になると学校での集団生活から離れているため、社会性や協調性を身につけるのが難しくなります。不登校経験者は社会での身のこなしや振舞い方、人間関係の構築方法などを身につけておけばよかったと後悔しがちです。

社会に出た際に大切なスキルでもあるため、将来を考えると身につけておいたほうがよいでしょう。

フリースクールや習い事などさまざまな居場所で、子供が社会や人と繋りを感じることが重要です。

2.学力の低下

学校で授業を受けていないと、学力の低下が懸念されます。不登校の間にも学校の授業は着実に進むため、おのずと学習の遅れが生じます。

不登校による学習の遅れを取り戻すためにも、できる限り自主学習を進めることが大切です。自分で進めるのが難しければ、塾やオンライン学習サービス、不登校支援を行っている民間の学習サービスを利用してみましょう。

また大学や資格取得に関わる高校卒業資格をとるためには、カリキュラムが組まれている教育機関での基礎学習も必要です。学力で将来の道が狭まって後悔しないよう、学習の方法はしっかりと考えておきましょう。

3.体力の低下

不登校中に引きこもってしまうと、体力の低下は免れません。不登校を克服し、学校や社会復帰したときのためにも無理のない程度に運動は行いましょう。

例えば散歩やジョギングなどの軽い運動をするだけでも体力の低下を防ぐことができます。また日中外に出て活動するのは抵抗があるという人は、家の中でできるトレーニングを取り入れるだけでも効果を期待できるでしょう。

4.学校行事を経験できなかったこと

不登校で学校から離れると、学校行事を経験できません。学校での行事などは、社会に出てから改めて経験できない内容が多く、後悔する人もいます。

その一方で、不登校だから経験できたことやチャレンジできたことがあると語る人もいます。例えば読書をしたり、絵画や音楽に熱中したりなど、自分が興味がある経験を積むことが可能です。

将来の夢や目標に向かって物事を成し遂げれば、それが自信にもつながります。学校行事に捉われず、不登校の経験を活かして将来につなげましょう。

不登校経験の末路を明るくするために親ができること

親

不登校経験の末路を明るくするため親ができることとして、「不登校の原因を無理に解決しようとしない」「親自身が前向きな姿勢で過ごす」「第三者に援助を求める」「子供の興味や関心に沿って環境を変える」などが挙げられます。不登校を経験しても明るい将来へ向かえるのは、親の支えや関わりがあってこそです。ここでは親ができる4つのことについて解説します。

不登校の原因を無理に解決しようとしない

不登校の原因の究明は、不登校からの第一歩を踏み出すために必ずしも必要ではありません。不登校の原因ははっきりしている場合もあれば、複合的な問題が絡み究明が難しい場合もあります。

親としては原因を探りたいと考えるでしょう。しかし不登校から脱出できる段階になったときに、無理に原因を解決する必要はありません。

例外として、不登校の背景に精神疾患や発達障害、家庭内の問題、いじめといった問題がある場合には、原因への対応をしていかなければなりません。

特に精神疾患や発達障害が考えられる際には、病院受診をして外部の専門家の力を借りることをおすすめします。

親自身が前向きな姿勢で過ごす

親が前向きな姿勢を見せることも大切です。「自分の育て方が悪くてこの子は不登校になってしまったのか」と落ち込んでいても、状況は変わりません。

親は過去を振り返るのではなく、将来を明るく過ごしてもらいたいと思考を変えるべきでしょう。

親自身が思考や行動を変えていくと、子供の行動や意識も同じく変化する場合があり、親子で前向きな考え方で未来へと向かえるかもしれません。

第三者に援助を求める

不登校からの脱出は、親子だけでは難しいとされています。親子だけで不登校の問題に取り組もうとすると、社会や学校とのつながりが希薄になり、孤立しかねません。

また不登校から引きこもりになってしまうと問題が長期化する可能性もあります。そのため専門的な知見を持つ第三者の援助が不可欠です。不登校支援における第三者は、以下のようなものが挙げられます。

  • ・学校関係者 担任、主任、スクールカウンセラーなど
  • ・引きこもり支援センター
  • ・児童相談所、児童相談センター
  • ・発達障害支援センター
  • ・教育センター
  • ・民間の不登校支援団体

子供が相談に行ける段階になければ、親だけで相談に行っても問題ありません。自分たちだけでは今後の対応方法を見い出せないと感じた場合は、第三者に積極的に相談しましょう。

子供の興味や関心に沿って環境を変える

子供が不登校から第一歩を踏み出せるように、子供の興味や関心に沿って環境を変えることも方法のひとつです。在籍していた学校に復帰するだけが、不登校からの克服とは限りません。

子供の興味や関心から、将来に向かっていける選択肢を視野に入れましょう。例えば、通信制高校やサポート校などもあります。

高校卒業資格をとれるカリキュラムであれば、大学に進んで自分の学びたいことを更に極められます。勉強だけでなく、就職に向けて手に職つけられる専門学校へ進学も可能です。

選択肢はたくさんあることを知っておきましょう。

不登校経験の末路は自分たちで変えられる

雲

不登校の末路は、親子で協力すれば明るいものに変えられます。不登校の経験は、世間から見たらマイナスのイメージに捉われがちです。

しかし不登校を後悔しないための工夫を施せば、将来に向けた準備を行えるでしょう。

不登校の経験をポジティブに捉え、将来を悲観するのではなく、楽しいものになるように工夫していきましょう。