不登校で悩む生徒をバックアップする通信制高校・サポート校

中学校や高校に進学して、クラスや部活動での人間関係、先生との関係、受験勉強、体調不良などに悩み、学校に行きづらくなってしまったという人もいるでしょう。ここでは、不登校で悩む生徒の選択肢のひとつとして、通信制高校やサポート校をご提案します。学校選びのヒントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。不登校生を受け入れる体制が整っている学校で、高校卒業を目指してみませんか。

そもそも不登校とは?不登校生の人数は?

「不登校児童生徒」とは登校しない、したくてもできない状況にあるために、年間30日以上欠席した生徒のうち、病気や経済的な理由による者を除いた生徒のことを言います。文部科学省の調査によると、不登校の生徒数は小学校から中学校までは学年が上がるにつれて増加し、中学3年生で最多になります。高校の不登校生徒数が少ないのは、中学校で不登校になった生徒が進学しないから、中途退学や留年してしまうからといった理由が挙げられます。

  小学校 中学校 高校
不登校者数 35,032人 108,999人 49,643人
うち、90日以上欠席人数 15,975人 68,016人 10,887人
うち、出席日数が10日以下の人数 2,420人 13,654人 2,077人
うち、出席日数が0日の人数 956人 4,281人 720人

出典:文部科学省「平成29年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」より作成

不登校の原因・きっかけは?

不登校になる原因やきっかけはさまざまですが、社会的環境や学校環境、家庭環境が考えられます。年齢が低いほど家庭生活に起因する不登校の割合が大きく、中高校生になると友人関係や学業不振、いじめなどを起因とする不登校の割合が大きくなるという傾向があります。

きっかけ①:学校生活が合わない
・友人関係がうまくいかない
・先生との関係が良くない
・授業についていけない
・部活動で失敗することが恐い
・学校のルールや規則が合わない
・進級できない
きっかけ②:家庭環境に問題がある
・家庭生活に大きな変化があった
・親との仲が良くない
きっかけ③:本人の問題
・病気による欠席が多い
・毎日学校に行くのが面倒
・勉強以外に好きなことや、やりたいことがある

不登校でも進学できる!通信制高校という選択肢

先ほど紹介した「高校の不登校生徒数」の中には、通信制高校で学ぶ生徒が含まれていません。その理由は、通信制高校で学ぶ仕組みとして「不登校」が問題にならないからです。

通信制高校には、通学しなければならない「スクーリング」がありますが、年に数日だったり、週に数日だったりと非常に少ない日数で済むため、「年間で30日以上欠席」という前提が成り立ちません。

不登校は「学校に毎日行かなければならない」から成り立つのであって、「学校に毎日行っても、行かなくてもどちらでもいい」通信制高校の場合、「学校に行けない」というストレスはありません。

不登校で悩む人の中には、学校に行かずに済む方法で学びたい、高校卒業資格を取得したいという人もいるでしょう。そんな人にぴったりの学校が通信制高校なのです。

自分に合った通信制高校の探し方

通信制高校にはさまざまな種類があり、どの学校が自分に合っているのか判断できないという人も多いのではないでしょうか。

不登校になると、進路情報の入手が難しくなりがちです。担任の先生に聞くこともできますが、インターネットで検索する人が多いでしょう。通信制高校を探す場合にも、学校のホームページなどから積極的に資料請求することをおすすめします。

通信制高校を調べる際に重視したいのは、「入学後にどんな高校生活を描けるのか」「自分でも無理なく学べるか」といったポイントです。

通信制高校のホームページやパンフレットなどで情報が得られたら、合同相談会・学校説明会・オープンキャンパスに参加して、入学後の高校生活をイメージしましょう。学校の雰囲気、先生や生徒の様子など、資料を見ただけではわからないことがたくさんあるため、実際に自分の目で確かめることはとても大切。入学後に後悔しないためにも、1校だけでなく複数校を見てから、入学する学校を決めましょう。

なお、「ズバット 通信制高校比較」の利用者からも「実際に学校を見に行ってから入学を決めた」という声が多く寄せられているので、ぜひ体験談を参考にしてみてください。

・5年間不登校だったけれど、今では勉強も部活も充実!大学進学も視野に入れた高校生活に

・自分を理解し、信頼してくれる学校へ転入学。充実した学校生活やアルバイト経験が人生の糧に

・引きこもりを脱出して毎日通学中!自分の意志で選んだ学校で、いろいろなことに挑戦中

通信制高校選びで迷ったら「サポート」に注目

通信制高校を選ぶ際には、安心して通える学校を選びたいもの。学校を見極めるポイントはいくつかありますが、近年重視されているのが、通信制高校のサポート内容です。

オープンキャンパスなどで、通信制高校のサポート内容を知ることができますが、「自分にはどんなサポート内容が必要か」を事前に考えておかないと「楽しかった」だけで終わってしまうことも。オープンキャンパスに参加するまえに、自分に必要なサポート内容について考えておきましょう。

例えば、自分が不登校となったきっかけを思い返したり、こんなサポートがあれば学校に通えそう、小中学校の学び直しをしたいなど、具体的なサポート内容を思い描いたりするほど、オープンキャンパスは充実したものになるはずです。

不登校改善に力を入れている通信制高校

通信制高校の中には、不登校の生徒を積極的に受け入れ、その悩みに寄り添ってくれる学校があります。気になる方は一度相談してみましょう。

※それぞれの学校には、入学できる都道府県に規定があります。詳しくは各校の情報ページでご確認ください。

わせがく高等学校

創立66年の伝統を持つ「早稲田予備校」と同一の学校法人が運営している通信制高校で、83.2%の不登校改善率があります。「失敗してもやり直せる学校」として、確実な高校卒業をめざしています。

さくら国際高等学校

生徒の個性を活かし、必ず「主役」になれるのがさくら国際高等学校。一人ひとりの個性を理解した教育で、不登校だった人、勉強に自信がない人でも安心して通うことができます。国公私立大学・専門学校への進学実績も豊富です。

アットマーク国際高等学校

アットマーク国際高校は「生徒が学校に合わせる」のではなく「学校が生徒に合わせる」、生徒一人ひとりの思いや環境を大事にした学校です。1対1の個別指導学習や、ネットを利用した学習システムで、いつでもどこでも学ぶことができます。

スクールプラス高等部

スクールカウンセラーとしての実績・経験を持つ先生が在籍し、心理カウンセリングに基づいた支援で、不登校生や高校中退者の高校卒業を応援します。勉強、人間関係などあらゆる事情で高校卒業をあきらめてしまった人をサポートします。

不登校改善に力を入れているサポート校

通信制高校への進学や転入を考えるときに、合わせて考えたいのがサポート校への入学。不登校生や高校中退者、学力不振者などでも安心して高校卒業資格を取得できるよう、きめ細やかに指導してくれます。

中央高等学院

小学校・中学校時代に不登校を経験した生徒も、先生たちの優しいサポートで、通えるようになり、生徒の99%は3年間で卒業しています。高校卒業後も進学や就職などしっかりと歩んでいけるよう、「社会で生き抜く力」を身につけてもらうことを目標にしています。

志成館高等学院 東京校

過去に不登校やいじめを経験した、学力的にハンディキャップを持っているなど、生徒の悩みに合わせたオーダーメイドの時間割で、確実な卒業・進路実現を支援してくれるサポート校。卒業時には鹿島学園高校(全日制)と同じ卒業証書が授与されます。

バンタンゲームアカデミー高等部

日本で最も歴史のあるゲームクリエイター育成校「バンタンゲームアカデミー」の高等部です。高卒資格の取得と同時に、各専門分野のスキルを身につけて、業界就職・デビューをめざします。将来やりたいことが決まっているという人におすすめです。

Prima国際高等学院

進学塾の強みを活かしながら、生徒の気持ちに寄り添った通信制サポート校です。「先生と生徒」の関係ではなく、「家族」のように生徒の気持ちに寄り添い、信頼を育んでいきます。インターネット上で対面指導やメッセージのやり取りができるため、在宅中心で学習できます。

栄眞学園高等部

さまざまな個性に満ちた生徒、特に不登校や軽度の障がいのある生徒に対して、基本的な生活習慣を身につけることはもちろん、一人ひとりに合わせた多様な学習形態や諸活動を通じて、社会性を育むための独自の教育活動を展開しています。

ひとりで悩まないで…不登校で悩む人のための相談窓口

本当は学校に行って興味のあることを学びたいのに、学校に行けないという状態はとてもつらいことでしょう。中には将来が真っ暗になったような不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

近年、自治体をはじめ各専門組織や団体などが連携し、インターネットやチャット、LINEなどを活用して気軽に「いじめ相談」ができるなど、新しい取組みもスタートしています。ひとりで悩まずに、不登校で悩む人のための相談窓口を利用して、自分の悩みについて相談してみましょう。

いじめの相談窓口

いじめは、どの子にも、どの学校でも起こりえるもの。いじめで悩んでいる人は、身近に相談できる人がいるだけで心強くなるもの。自分一人で抱え込まず、まずはあなたの悩みを打ち明けてみませんか。

■チャイルドライン®
18歳までの子供のための相談先です。名前や連絡先、学校名などは言わずに電話やチャットを使って相談することができます。誰かと話がしたい、誰かに悩みを聞いてほしい人におすすめです。

■24時間子供SOSダイヤル
いじめに限らず子供のSOS全般を受け止めてくれる窓口。夜間・休日を含めて24時間いつでも、電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。

■子どもの人権110番
いじめや体罰、不登校や親による虐待といった子供をめぐる人権問題について相談できる専用窓口です。子供だけでなく大人でも利用でき、法務局・地方法務局の職員が話を聞いて、その解決方法について一緒に考えてくれます。

■都道府県警察の少年相談窓口
子供のことで悩みを抱えているご家族や、いじめ、犯罪などの被害に遭い、悩んでいる子供自身のために、各都道府県警察が開設している少年相談窓口です。

■児童相談所全国共通ダイヤル
虐待を受けている子供がいる、子育てがつらくてつい子供にあたってしまう、近くに子育てに悩んでいる人がいるなど、児童相談所へ通告・相談ができる全国共通の電話番号です。

■日本いのちの電話連盟
さまざまな問題を抱えて、孤独や不安に苦しみ、悩み、生きる力を失いかけている人々に電話を通して対話することにより、生きる意欲を自ら見い出せるように心の支えになってくれる窓口です。

■よりそいチャット
一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営する相談サイトで、生きるのがつらい、孤独で寂しい、なんだか悲しいという気持ちをLINEやWebで相談できるサイト。

■ヤング・テレホン・コーナー
未成年の方のあらゆる相談を24時間受け付けています。困ったとき、相談したいと思い立ったときに、いつでも相談することができます。相談については、未成年の方に限らず、ご家族や学校関係者の方々からも受け付けています。