通信制高校に行きたいけど親の気持ちが気になる。どうやって伝えればいい?

通信制高校への進学を考えているけれど、親がどう思うかが気になる中学生もいるでしょう。 通信制高校は、近年入学者数が増加していますが、「通信制高校は不安」と感じる親もいるかもしれません。 この記事では、通信制高校に行きたいと思ったとき、親にどのように話すべきか、具体的なアドバイスを提供します。

「通信制高校に行きたい」と親に伝える3ステップ

親に通信制高校への進学を理解してもらうための3つのステップを紹介します。

親の気持ちを理解する

通信制高校への進学を検討している学生にとって、親の気持ちを理解することは重要です。まず、親が感じる不安や心配を理解しましょう。

通信制高校は全日制とは異なり、柔軟な学習環境を提供しますが、親はそれに伴う成績や進路の不安を抱えることがあります。

親は子どもが将来何を目指しているのか、どのように社会性を発達させるのかを心配しています。

例えば、「通信制高校に通うことで友達を作る機会が少なくなるのではないか」、あるいは「就職先に影響が出るのではないか」などの不安を持つでしょう。

親の気持ちを理解したら、その心配を解消するための情報を収集し、具体的な対策を提案することが必要です。

例えば、通信制高校の卒業生がどのように成功しているか、キャリア支援やカウンセリングの充実度など、具体的な事例やデータを示すことが有効です。

こちらの記事「通信制高校「やめとけ」と言われる 6 つの理由!実際に進学した人がどう思っているかアンケート」も参考にしてください。

通信制高校のことを調べる

親を安心させるためには、通信制高校について詳しく調べることが不可欠です。

まず、通信制高校のカリキュラムや学習スタイルについて知ることから始めましょう。

また、通信制高校が提供するサポート体制についても調べておくことが重要です。例えば、カウンセリングサービスやキャリア支援が充実している学校もあります。

さらに、卒業生の進学率や就職率など、進路に関する情報も集めておきましょう。

これらの情報は親に対して通信制高校のメリットを強調する際に役立ちます。こうした準備をしっかり行うことで、親の理解を得るための説得力が増します。

通信制高校について詳しくは、こちらの記事「通信制高校とは?カリキュラムや全日制との違いをわかりやすく解説!」を参考にしてください。

なぜ行きたいのかを説明できるようにする

通信制高校に進学したい理由を具体的に説明できるようにしましょう。

まず、自分が通信制高校に魅力を感じるポイントを明確にすることが重要です。

例えば、自分のペースで学習を進められる環境が、自分には適していることや、特定の分野で専門的な知識を深めたいという理由があるかもしれません。

親に説明する際には、通信制高校の教育環境が自分にとってどれほど有益であるかを、具体的な事例を用いて示すと良いでしょう。

また、自分の将来の目標や夢についても話すことで、親に対して自分の進路が確かなものであると納得してもらいやすくなります。

このように、自分の考えを明確にし、論理的に説明することで、親の理解を得ることができます。

親にどう伝える?通信制高校の先生からのアドバイス

通信制高校への進学を考えている場合、親にどう伝えるか悩むことが多いでしょう。 ここでは、通信高校の先生からの具体的なアドバイスを紹介します。

Q.不登校なので通信制高校に通ってやり直したいけれど、親に何と言えばいいでしょうか?  

・親御さんは、学校に行ってほしいと思っているはず。勇気を出して親御さんに伝えてみて。(鹿島学園高等学校・熊崎先生)

 

・保護者の方は「学校に行きたい」というあなたの気持ちを喜んでくれるはず。行けるようになりたいという目標を伝えてみては?(くまもと中央高等学院・代田先生)

 

・高校卒業資格が得られて、将来の夢を叶えるための進路も選べるということを伝えてみてはどうでしょうか。(希望高等学園・伊藤先生)

 

・親御さんもタイミングを見計らっているのかも。「進路の相談をしたい」と、時間を取ってもらっては?(飛鳥未来きずな高等学校・長内先生)

 

・怖がらず、勇気を出して正直な気持ちを親御さんに話してみてください。(日本航空高校 高岡学習支援センター・屋鋪先生)

 

・今の悩みをストレートに伝えてみましょう。保護者の方も不安を抱えているかもしれません。(飛鳥未来高等学校・久米先生)

 

・通信制高校だけに選択肢を絞るのではなく、「通信制高校も知った上で進路を考えたい」と伝えてみては?(信州中央高等学院・幾川先生)

 

・まずは通信制高校に興味を持っていること、詳しく知りたいことを伝えてみましょう。そして、あなたの将来のために最適な選択肢は何かを話し合ってみてください。(ゴールフリー高等学院・森川先生)

親に伝える際の参考にしてみてください。

もっと詳しいアドバイスを読みたい人は、こちらのページ「先生教えて!お悩み相談室」を参考にしてください。

通信制高校への進学で悩んだときの対処法

通信制高校への進学に悩んだ際には、まず自分の気持ちを整理することが重要です。

次に、信頼できる人や専門家に相談し、情報を集めて冷静に判断することを心がけましょう。

通信制高校に行くのは親に申し訳ないと思ってしまう

不登校など現状が上手くいっていない場合、親に対して申し訳ない気持ちを抱えてしまうこともあるでしょう。

しかし、「通信制高校ならやり直せるかもしれない」「他の道が開けるかもしれない」という希望があるならば、自分の気持ちを正直に話してみましょう。

親にとっては子どもが前に向かって進めることが一番です。「申し訳ない」という気持ちはグッとこらえ、勇気を出して話してみましょう。

通信制高校に行きたいと言ったら親に泣いて反対された

昨今、通信制高校は注目されていますが、偏見を持っている人もいます。偏見を持っている人は、通信制高校について正しく理解していないことが少なくありません。

もし、親に泣いて反対されたら、まず親が抱えている不安を理解し、それを取り除くための具体的な情報を提供することが有効です。

通信制高校のカリキュラムや進路サポートについて詳しく説明したり、卒業生の進路事例を紹介したりすることで、親の不安を軽減することができるでしょう。

また、学校の先生など第三者に相談することで、親の信頼を得られる可能性もあります。

困ったときには一人で悩まずに、周囲のサポートを利用することが大切です。

どうしても親に言い出すことができない

親に通信制高校への進学を言い出すことができない場合、まず自分自身の気持ちを整理して、なぜ通信制高校に行きたいのかを明確にすることが必要です。

その上で、親に対して具体的な理由と通信制高校のメリットを説明する準備をしましょう。

また、親が聞く耳を持ってくれないなど、コミュニケーションを取るのが難しい場合もあります。

そのような場合は、先生など信頼できる第三者に相談し、親に伝えてもらうのも有効です。

まとめ

親に対して通信制高校への進学の希望を伝える際には、親の気持ちを理解しながらしっかりと準備をすることが大切です。

まず、通信制高校について調べ、なぜ自分がここに行きたいのかを明確に示すことが重要です。

また、親の不安や疑問にも向き合い、適切な解決策を一緒に探ることで、親の信頼を得られるようにしましょう。

親の理解を得るのが難しい場合は、一人で悩まず、先生などの第三者に相談してみてください。