不登校だと将来どうなる?進学や就職の選択肢は?

不登校が長期化して、子供の将来を心配する親も少なくありません。実際のところ、進学や就職にどんな影響があるのか、気になる人もいるでしょう。この記事では、不登校の子供の将来的なリスクと、進路選択について解説します。

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不登校だと将来どんなリスクがある?

不登校の子どもが将来にわたってどのようなリスクに直面するのか解説します。

進学が不利になる

不登校という理由で入試に落ちることはありません。しかし、高校生の場合には、学校に行かない期間が長くなると、単位を取得するのが難しくなり、結果的に卒業できない可能性が高まります。

また、大学や専門学校への進学には一定の学力が求められるため、学力不足によって希望する進学先が限られてしまう可能性もあります。

就職が不利になる

不登校の経験は、就職活動においても不利な要素になることがあります。企業は新卒時に一定の学歴を求めることが多いので、不登校によってその要件を満たさない場合、就職のチャンスが減少します。

また、採用担当者の視点では、不登校の理由や背景を理解することが難しいケースも多く、面接の際に不安材料になりやすいです。

社会的に孤立する

不登校の子どもは、社会的に孤立するリスクがあります。学校という集団生活の場から離れることで、人間関係の構築が難しくなり、友達を作る機会が減少します。

また、不登校が長期間続くと、コミュニケーション能力の低下や社会性の欠如が発生しやすくなります。その結果、社会に出たときに人間関係や協調性で苦労する事態が想定されます。

外出できなくなる

不登校の結果として引きこもりになることがあります。家から出ることに対して強い抵抗感を持つようになり、外出の機会が極端に減る場合があります。

引きこもりになると、学校へ通うことがないため、定期的な外出や社会活動を行うことが少なくなります。この状態が続くと、社会的スキルや対人関係能力が低下し、ますます外出するのが困難になります。

長期間の引きこもりは、精神的な健康にも悪影響を及ぼします。

不安なら通信制高校の進学もあり

不登校が改善する見込みが感じられない場合は、通信制高校への進学や転入を検討するのもひとつの方法です。

通信制高校には、不登校などで通学が難しい場合や、働きながら勉強したい場合など、さまざまな事情を抱えた人が通っています。

日本では少子化が問題視されていますが、通信制高校の在籍者や学校数は年々増えているのが現状です。高校卒業や大学、専門学校への進学を望むなら、通信高校進学の選択肢があることを覚えておきましょう。

通信制高校に進学するメリット

通信制高校について実態がよく分からないと考える人も多いはずです。そこで、不登校の生徒が通信制高校に進学するメリットを紹介します。

自分のペースで勉強できる

通信制高校の最大の特徴は、自分に合ったペースで勉強ができることです。レポート提出や試験など勉強の条件を満たせば、それ以外の時間は自由に過ごすことができます。

オンライン授業による自宅学習を中心とするなら、学校への登校頻度を最低限にできるため、不登校生徒にとっては気持ちも楽になるはずです。心に余裕が生まれれば、勉強も前向きに頑張れるようになります。

教育費が安く時間の融通が効く

通信制高校は、全日制高校に比べて費用が安いのもメリットです。

1年間でかかる学費の平均額は、私立の全日制高校が約69万円なのに対し、同じく私立の通信制高校で約36万~40万円となっています。

通信制高校の学費について詳しくは、こちらの記事「通信制高校の学費を無償化!利用できる公的制度を徹底解説!」も参考にしてください。

柔軟に対応できる仕組みが整っている

通信制高校に通う生徒の中には、いじめや勉強の遅れなどさまざまな悩みを抱えた人がいます。そんな悩みを抱える生徒に対応すべく、専門のカウンセラーがいたり、レポートをオンラインで提出できたりするなど、柔軟な仕組みを整える学校も少なくありません。

全日制高校では生徒一人ひとりに合わせたサポートは受けられないことも多く、柔軟性を求める子どもには通信制高校がおすすめです。

通信制高校はデメリットもある

多くのメリットを備える通信制高校ですが、実はデメリットも存在します。例えば、通信制高校は基本的に自主学習になるため、自分で勉強を進めなければいけません。

自己管理が苦手な人には合わない可能性もありますが、そういった生徒にも対応できるサポート体制が整っている通信制高校もあります。

まとめ

不登校の問題について理解を深めることで、将来の進学や就職についての不安を軽減することができます。

不登校だからといって、すべての扉が閉ざされるわけではありません。通信制高校など、多様な選択肢を視野に入れることで、自分に最適な進路を見つけることができるでしょう。